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親への配慮も大切 子どもが困ったと思う行動をする場合の親の心理について、3つの心の安定さのレベルで考えてみましょう。レベルとして考えられるのは、次の3つです。 1.理性的に困ったと思っている場合。2.感情的に困ったと思う場合。3.子どもを嫌いだとか憎いと感じてしまう場合。 「理性的に困ったと思っている場合」とは、子どもが暴れるだとか、落ち着きがないといった問題を冷静に受け止めて、その問題を解決するために、合理的な行動が取れる場合です。親は、本を読んだり、人の話を聞いたり、ネットで調べて、具体的にどうしたら良いか考えます。時には、「落ち着きがない」のはエネルギーが多いのだと考え、スポーツやバレー、ダンスをさせて、良い方向にエネルギーを発散させる方策をとる場合もあります。そういう人は、自分で問題を解決する力がありますから、性格を変えるというやり方は、問題解決の1つに過ぎません。このような親御さんは、いろいろな情報から判断していただければ良いでしょう。 「感情的に困ったと思う場合」とは、子どもがいたずらをするとか散らかすとか困ることをした場合に、感情的になってしまう場合です。たとえば、子どもが落ち着かなければ、腹を立てて叱ってしまいます。何もない時には、子どもが好きだし、一緒にいて楽しいと思います。しかし、何かあれば、怒ってしまい、冷静に対処出来なくなってしまいます。 こういう親には、冷静になりなさいと求めるだけでなく、心の負担を減らすことが大切です。つまり、子どもの心の状態を変えて、性格を変えていく必要があるでしょう。子どもの性格を変えることで、親とつきあいやすくし、感情的になる場面を減らすことです。いろいろな原因で心にゆとりがない親御さんは、親子関係でゆとりが持てるようにすることが大切となります。子どもが足し算が出来ないので注意するとか、片付けが出来ないので叱るといった個々の行動にこだわってしまうと、いつまでも根本的な解決になりません。子どもの性格を変えて、子どもの生き方を変えることが、家庭生活の安定のためにも大切なことです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月26日
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親の役割には、大きく言って2つあります。 1つが、愛情をかけて子どもの世話をすることです。生きる力が弱い子どもを守り、手助けして、子どもが社会の中で生きていけるような能力を育む役割です。 もう1つが、自立を促すことです。親に頼らずに何でも自分で出来るように働きかけます。子どもの親への依存を拒否する気持ちが働きます。 動物の子育てでも、子どもがある程度大きくなって来たら、急に親が子どもに厳しくあたり、群れから追い出すことがあります。子どもをいじめる行為です。普通は、このような自立を促す行動は、子どもが成長した段階で現れます。しかし、それだけではありません。親にゆとりがない時にも現れます。これは、親が子どもの世話を出来ないために、子どもの自立が必要となるからです。親がストレスを感じる時に、子どもには自立してほしいと思うわけです。子どもを嫌い、拒否することで、子どもの自立を促す行為なのです。ですから、親の心情を否定することなく、子どもに対する親の虐待を防ぐために親を守ることが必要となります。 子どもが幼いのに、世話をせずいじめたりするのは、異常な行動と言えますが、発端は異常な心理ではないのです。自立を促すという親の役割から来ているのです。親がストレスを感じ、心にゆとりが失われると、子どもの自立を促す気持ちになるという仕組みが出来ているのです。そういう心の仕組みが、親の心の中に存在するのです。そのために、親に子どもを愛し世話をしなさいと言うことは、親のストレスを増すことにつながり、親の子を憎む気持ちを増すことになってしまいます。親に必要なのは、心のゆとりであり、社会の愛なのです。 つまり、親の心にも限界があるということです。その限界を超えたならば、理屈で子どもへの愛情が大切と言っても、なかなか愛せないことになってしまいます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月19日
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親の負担を減らし子育てを楽にする 頑固な性格の子の場合、いろいろな場面で頑固さが現われてきます。食事の時にも、「今は遊びたい」と頑固になったり、友達と遊ぶ時にも、「自分の好きなやり方でやりたい」と頑固になり、譲らなかったり、玩具を買う時にも、「この玩具でなければイヤだ」と我を張ったりします。その各々の場面で、子どもを説得することは大変なことです。親にゆとりがある時は良いのですが、ゆとりがない時は親も腹を立て、ケンカへと発展してしまう危険性があります。たとえ、子どもがしぶしぶと親に従ったとしても、親と子どもの双方に面白くない感情がしこりとして後に残ることになります。 しかし、子どもの性格を素直な性格へと変えれば、一挙にこのようなトラブルは起こらなくなり、生活や育児は大変楽になります。親にもゆとりが出て来て、子どもとじっくり付き合えるようになってきます。このように、これから説明することは、簡単なやり方で子どもの性格を変え、親の子育ての負担を減らそうというものです。 親は子どもに愛情を傾けるのが当然と考えられています。しかし、世の中には、子どもを愛せない親もいますし、子どもを虐待する親もいます。それらの気持ちや行動は、社会的に見れば、問題行動と言えます。親は、そのようなことをしてはいけないのですが、子どもを愛せないという心情は、全面的に否定できるものではありません。親だからこそ、子どもを憎み虐待する行動が現れてしまうという心の仕組みが根底にあるからなのです。
2024年06月11日
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ある気持ちへのなりやすさが性格となる 怒りっぽい性格は、怒りが容易に現われる性格です。つまり、怒りの状態になりやすいことが性格と言えます。落ち着かない性格は、落ち着かない状態になりやすい性格だと言えます。ですから、例えば、怒りが現われやすいのは、心が緊張して張り詰めている時です。ですから、気持ちを心地よくゆったりさせれば、怒りは現れにくくなります。つまり、穏やかな性格になれば、怒りっぽい性格ではなくなります。さて、親が子どもに穏やかな性格になってほしいと願うのであれば、穏やかな心の状態をつくり、さらに何回も穏やかな状態を繰り返して、穏やかな心になりやすくすればよいわけです。簡単に道筋を列挙すると、次のようになります。 1.目標とする心の状態をつくる。 一時的にも、子どもを機嫌よくリラックスさせて、穏やかな心の状態を作ります。2.目標とする心の状態を繰り返し作り、その状態になりやすくする。 穏やかな心の状態を繰り返し作ります。すると、次第に穏やかな気持ちを作ることが簡単になります。3.目標とする心の状態が自発的に現われてくる。 親が働きかけなくても、穏やかな状態になりやすくなります。4. 新しい性格が定着する。 穏やかな心の状態が増えることで、穏やかな性格になったと言えます。 さらに、落ち着きのない子のことも考えてみましょう。落ち着きのない子どもの場合、目標とする心の状態は、「心地よくゆったりした気持ち」です。まずは、「心地よくゆったりした気持ち」を作ります。これは後で詳しく説明しますが、子どもを笑わせては手ブラブラでリラックスさせるといいのです。初めは、すぐにゆったりしてくれませんが、次第に一時的にもゆったり出来るようになってきます。次には、いろいろな機会をとらえて、ゆったり出来るようにする働きかけを繰り返していきます。すると、次第にゆったりしやすくなり、しかもゆったりさが長く続くようになってきます。このように容易にゆったり出来るようになると、自発的にもゆったり出来るようになります。例えば、友達と話をしながらも、ハハハと笑ってゆったり出来るようになるのです。すると、働きかけをしなくてもゆったりしていられるようになり、性格も穏やかな性格へと変化していくのです。 もちろん性格は、生まれてから継続し存在しているために、簡単には変化しません。しかし、気持ちを作る働きかけを繰り返しやって、習慣化し、その結果、自発的に目標とする気持ちになれるようにすれば良いのです。そのためには、きちんと的を絞って働きかけ、しかも、目標とする「情緒的反応」が定着するまで働きかけを続けなければなりません。こういうと、難しいように聞こえるかもしれませんが、お子さんとのつきあいは、毎日行われますから、楽しい働きかけをしていただければ良いだけですので、やり始めると意外に簡単なことだと分かると思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年06月05日
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否定的感情が変われば考え方も変わる どんな働きかけであれ、その場に相応しい「心の状態=気持ち」を作ることが大切です。例えば、みんなとスポーツをする場合には、にぎやかにテキパキと対応することが決め手になりますから、「活発な心の状態」が大切です。妙に落ち着いてシラーとしていては、スポーツで力を発揮することが出来ません。しかし、勉強の時には、「心静かな状態」が重要です。心が落ち着くことで、課題に集中出来るようになります。このようにその状況に合った心の状態になれることが大切です。 落ち着かなければならない時に叱ることで落ち着くのであれば、叱るという働きかけは有効になります。誉めると満足して気持ちが落ち着く子であれば、誉めるという働きかけが有効となります。ただし、その働きかけが一時的に有効なだけなのか、特定の人だけが有効なのかを見極め、子どもの心の成長に役立っているのかまで考慮することも大切です。例えば、子どもに勉強させるために叱って、子どもが勉強したとします。子どもが勉強するので、叱ることは有効のように見えますが、長期的に見ると、子どものやる気をくじいているかもしれません。そうすると、将来的には、叱っても子どもは嫌な気持ちでしか勉強をしなくなり、たぶん成績も下がることでしょう。叱ることは一時的に効果があっても、長期的には子どもの成長によくない影響を与える場合がありますから、あまりお勧めではありません。それよりも、楽しく遊ぶようにすると、その時には勉強しないかもしれませんが、面白さを感じる心や好奇心が育ち、いったん勉強が面白いと感じれば勉強に打ち込めるようになります。また、楽しくすることで親子関係も良くなり、親の指示も通りやすくなります。 さて、現実の子育ての場面では、正しい理屈を教えようと努力しても、子どもの気持ちがうまく作れず、子育てがうまく行かないことが多いようです。先に述べましたように、言葉での言い聞かせで子どもの気持ちをうまく作れない場合は、働きかけのレベルが子どもに合っていないからと考えられます。 子どもに合ったレベルの働きかけをしながら、子どもが望ましい気持ちになるようにし続けていると、子どもの性格も望ましい方に自然と変わってきます。子どもの性格を変えていくと、子どもの考え方も変わってきます。例えば、楽しく遊んでは子どもをリラックスさせていると、子どもはゆったりと落ち着けるようになり、穏やかな性格になっていきます。いつも反抗的な考え方をしていた子どもも、穏やかな性格になることで、柔軟に考えられるようになり、親の説得にも理解を示すようになってきます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月28日
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否定的感情がそれほど深刻でない場合もちろん、それほど逼迫していなくて、感情を変えるゆとりがある場合は、考え方を変えることで、感じ方も変わるでしょう。例えば、水が半分であってもそれほど困っていない場合、水が半分しかないと思っていても、水が半分もあると考え方を容易に転換できます。そして、考え方を変えることで、前向きな気持ちになるでしょう。もともと前向きになれるほどのゆとりがあったわけです。感情を変えられるゆとりとは、考え方を変えられるゆとりでもあるのです。また、考え方を変える場合に、「実はそうだったのか」という例があります。友達に裏切られたと思って、嘆き悲しんでいたのが、実は友達は裏切っていなかったと分かると、友達に対する考え方が変化し、幸せな気持ちへと気持ちの変化も起きます。これは、友達に対する見方が変わったから、感情が変わったと見ることも出来ますが、考え方が変わったというよりは、現実が変わったと見た方が良いでしょう。現実が変われば、感情が変わるのは当然です。ただし、目の前の現実があまりに厳しい場合は、なかなか「そうだったのか」というわけには行かないでしょう。悪い現実を見て感情の落ち込みが強い場合は、その現実が変わっても、気持ちを変えることが出来ない場合もあります。それは、感情が強すぎて、考え方も感情も変えられない例です。何が言いたいかというと、考え方を変えることで感情が変わるのは、限られた範囲でしか起こらないことだということです。厳しい状況下で、しかも沈んだ気分になっている時に、考え方を変えて気分を変えることは困難です。むしろ、現実を変えたり、感情を変えたりした方が、容易に考え方を変えることにつながるでしょう。「この人は嫌いだ」と感じている人に、「この人はいい人だ」というように考え方を変えるためには、その人の親切な姿を経験させるか、その人といてよい気分になるように働きかけることです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月24日
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気持ちが変われば考えも変わりやすい 言葉での働きかけについて、もう少し考えてみましょう。今まで説明したように、心の状態が変わるということが重要なのですが、よく言われるのは、考え方を変えれば気持ちも変わるということです。そのために人はどうしても、言葉を発することは簡単ですので、言葉によって子どもの考え方を変えようと努力します。その考え方を応用しているのが、認知療法です。 認知療法は、人のものの見方や考え方を変えることで、その人の心を安定させたり心の積極性を引き出したりする心理療法です。そして、行動の仕方も変えていきます。見方や考え方を変えることができれば、確かに心の持ち方も変わってきます。例えば、よく出される例は、喉が渇いている時に、コップに半分入っている水を見て、「半分しか入っていない」と思えば、不満に感じます。それとは見方を変え、「半分も入っている」と思えば、満足出来るわけです。考え方を変えることで、不満が満足に変わるわけです。世の中に不満だらけの人も、世の中にも良いところがあると思えば、もっと積極的に生きることが出来るようになるということです。 考え方を変えれば気持ちも変わると言われていますが・・・否定的感情がかなり深刻な場合 しかし、とても喉が渇いていて、たくさんの水が欲しいと感じている人が、コップ半分の水を見て「半分もある」と考えるのは困難なことです。不満が多い場合には、水が足りていると考えようと努力しても、どうしても足りないと判断してしまいます。それが、正常でもあります。つまり、不満という否定的な情緒が多い時には、頭の中で「半分もある」という言葉を言ったとしても、空しく響くだけになってしまいます。同様に、子どもの否定的な感情がとても強い場合、親が理屈で子どもの考え方を変えようとして変わらないことになるでしょう。 否定的感情が深刻でも人への信頼でやわらぐ場合否定的な感情に理性的思考が圧倒されている場合でも、セラピストに対する信頼が強い場合には、「半分もある」と思えばいいよと助言されて、安心感を持つことでしょう。喉が渇いた不満よりも、安心感が強ければ、その安心感から「半分もあって良かった」と肯定的に思えるようになるのです。つまり、信頼がもたらす肯定的感情が起こることによって、否定的感情が緩和されて、子どもの考え方を変えることが出来ると考えられます。 つまり、考え方を変えたから感情が変わったというよりは、セラピストに対する信頼によって子どもの感情が変わったために、考え方を変えることが出来たと言えるわけです。同様に、学校でいじめられて、子どもがとても悲観的になった時でも、親子の信頼関係が強く、家で十分に安心感を得られれば、子どもは前向きに生きていけることになるでしょう。認知療法は、認知を変えて気持ちを変えているように見えても、根柢では感情の変化に影響されていると言えます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2024年05月15日
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その他のレベル しかし、感情を引き出す働きかけをしても、子どもが笑ってくれない場合は、子どもを遊びに誘ってもうまく行きません。こんな場合には、身体に働きかける必要があります。くすぐりで子どもを笑わせるといいでしょう。くすぐりは、感情への働きかけですが、身体への働きかけでもあります。さらに、子どもを抱きしめて小刻みに揺らしたり、手を取って一緒に走ったりするのも良いでしょう。このようにして、身体レベルの働きかけで、子どもが楽しい感を現わし、楽しい遊びのイメージを浮かべるようになり、言葉で納得出来るようになればいいわけです。 子どもに合ったレベルの働きかけをして、子どもをその気にさせることが大切です。 今説明した「身体・感情・イメージ・言葉」のレベル分けは、まだ大ざっぱな分け方にすぎません。次に示す細かいレベル分けの方が分かり易く働きかけやすいでしょう。詳しくは、働きかけのところで説明します。今は、このようなレベルがあるのだと軽く見ていただくだけで良いでしょう。 働きかけのレベル1.説明・情報提供(自分で考える)2.叱責・非難・注意(気持ちを引き締める)2.賞賛・励まし(やる気を引き出す)3.感動し、共に楽しむ(共感を育てる)4.共に落ち着く場を作る(じっくりと聞ける)5.楽しんではリラックスさせる(親密感を持たせる)6.緊張の波をつくる. (感情を引き出す)ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年11月13日
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言葉のレベル 例えば、友達の中に入って活発に遊べない子の場合、活発な心の状態を作ることが目標となります。そのための言葉のレベルの働きかけというのは、「みんなと一緒に遊ぶと楽しいよ」と語りかけるものです。子どもがその言葉で「そうだ、楽しいのだ。では、みんなの中に入ろう」と思ってくれ、友達の中に入って「楽しい気持ち」になれるのであれば、言葉のレベルの働きかけで十分だということです。 言葉のレベルでうまく行くのは、下のレベルが満たされている場合です。つまり、「みんなと一緒に遊ぶと楽しいよ」という言葉を聞いて、みんなと楽しく遊ぶイメージを思い浮かべ、楽しい感情が湧いてきて、自然に身体が動いてくれれば、うまく行くということです。 もし言葉の働きかけでうまく行かなければ、イメージレベルの働きかけをしなければなりません。例えば、心がはずむ感じで動作を示してあげたり、楽しい声を聞かせたりして、友達と楽しく遊ぶ姿がイメージ出来るようにします。イメージを描いて気持ちが高まり身体が動けば、子どもはみんなの遊びに加わることになるでしょう。 もし、イメージが浮かぶように働きかけても、楽しいという感情が現われなければ、うまく行きません。子どもが友達と遊んで楽しくなかったという経験をした場合には、友達と遊ぶことを想像しても、楽しい気分にはなれないでしょう。そんな時には、感情を引き起こす働きかけをするとよいでしょう。つまり、子どもが喜ぶ働きかけをします。おどけた姿を見せたり、ズッコケて見せたり、楽しい歌を歌ったり、くすぐったりして子どもを笑わせます。子どもがこちらの働きかけで笑えば、友達と楽しく遊ぶイメージが楽しい気分とともに思い浮かび、遊びの中に入っていけます。子どもを楽しさで勢いづけるというわけです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年11月02日
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理屈が通る場合 さらに、「こうした方が良い」と言って、「なるほど、そうか」と子どもが納得してうまく行く場合もあります。そんな場合には、理屈を受け容れる心のゆとりがあるわけですから、もちろん理屈を教えることは大切なことです。叱ることで、気持ちが引き締まり、真面目に頑張るようになる子であれば、叱っても良いでしょう。しかし、叱るとよけい腹を立ててしまう子や嫌々指示に従う子どもには、叱るという働きかけはお勧めできません。 親の言う理屈を聞かなかったり、理屈は分かっても自分の行動をコントロール出来なかったりする場合は、理屈で分からせようという働きかけでは、なかなかうまく行かないと言って良いでしょう。また、厳しい人の言うことは聞いても、他の人の言うことは聞かないという場合も、子どもは無理して言うことを聞いている可能性があり、みんなが厳しくしてもうまく行かないでしょう。 気分づくりが大切、そのための働きかけのレベル 子どもが落ち着かないといけないと考えてうまく行くためには、子どもが、「落ち着く」という心の状態へとうまく自分の心を変化させられることが大切です。もし、自分の心をコントロールする力がないのであれば、大人が子どもに働きかけで、大人の言うことを理解させるだけでなく、心の状態を作ること(気分づくり)が重要です。例えば、自分だけでは落ち着くことが出来ない子であれば、大人が働きかけて落ち着けるようにする必要があるわけです。その働きかけを何回も繰り返し、落ち着きやすくなったら、大人の助けがなくても子どもは自分で落ち着けるようになっていきます。そして、子どもが落ち着きやすくなるということは、子どもの性格が穏やかになったことを示しています。つまり、性格の変化が起こるのです。 子どもの気分を作るためには、そのために最適な働きかけをする必要があります。つまり、子どもが応じられるレベルの働きかけをすることが大切なのです。最適な働きかけを選ぶことで、働きかけが簡単に出来るようにします。簡単な働きかけであれば、その働きかけを容易に繰り返すことが出来ます。大人の簡単な働きかけによって、適切な心の状態を作り出すことが出来るようになると、次第に子ども自身で、気持ちのコントロールが出来るようになります。子どもが自分で心の状態・気分を作ることが出来るようになれば、性格を変えることも簡単になります。さて、適切な働きかけ方を見つけるためには、働きかけをいくつかのレベルに分けて考えると良いでしょう。心の状態を作る働きかけ方の大きなレベル分けとしては、「身体・感情・イメージ・言葉」があります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年10月22日
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理屈でうまく行く場合 もちろん、理屈でうまく行く子もいます。厳しく落ち着きなさいと言っている母親に対しては、落ち着いて課題に取り組める子がいます。しかし、優しい父親の言うことは聞かないとか、穏やかな先生のいる幼稚園では、わがままを言って落ち着かない子がいます。母親としては、他の人も私の様に厳しく言えば良いのにと思うことでしょう。しかし、ある場面では良い子なのに、他の場面では言うことを聞いてくれないという場合は、どこかに無理があると考えられます。 子どもは大人と仲良くしたいと思いますから、厳しい人の前では良い子になることがあります。だからと言って、誰もが厳しくすれば子どもはどこでも良い子でいられるのかというとそうではありません。誰もが厳しくすれば、ストレスがたまってどこでも言うことを聞いてくれなくなる可能性があります。それか、無気力になってしまうかです。 甘い人がいて伸び伸び出来るからこそ、厳しい人の前では良い子になれるのです。つまり、甘い人のおかげで、厳しいしつけが有効になるのです。ですから、しつけが厳しい人は、人を非難するのではなく、甘い人がいるからこそ、厳しいしつけがうまく行くのだと、甘い人に感謝した方がよいでしょう。 ともあれ、どの人の言うことも聞こうとしない子よりは、人によって良い子になれる子どもは、それだけ自己コントロールが出来る子であることは確かです。しかし、厳しくされたために無理して努力しているとなると、その子が示す良い行動が将来に渡ってしっかりと定着するかどうかは不確実になるし、無理して勉強しても学習効果が得られるかどうかは疑わしいことになります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月28日
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情緒の現われ方を理解する(2) また、しっかり集中して勉強出来ない子に対して、「その問題に集中しなさい」と言っても、頭の中にいろいろな考えが浮かんで来て、計算出来ないことがあります。これも、理屈では解決しない問題です。むしろ、落ち着かなければいけないと思えば思うほど、それがプレッシャーになり、緊張が変に高まり落ち着かなくなってしまう結果に終わることもあります。理屈を理解しても、自分の気持ちをコントロール出来ない訳です。この場合、理屈を理解させて落ち着けるように努力させるのではなく、努力しないで子どもの気持ちがリラックスして落ち着けるようにすることが大切です。 落ち着いた場面で、子どもが理屈を理解し「分った」と返事をしても、それでもうまく行かない場合は、真剣に受け止めていないと考えて、さらに厳しくお子さんをこんこんと諭したり、叱ったりする親御さんがいます。親は、子どもの迷惑行為を見るとつい腹が立ってしまいますから、叱って分からせようとしがちになります。しかし、本人がいかに深く真剣にこうしようと思っても、頭の中が落ち着かないとか、現場で固まってしまってうまく行かない場合もあります。そして、それは本人の努力では克服困難なことです。そのため、叱っても言うことを聞かない子に対して、親はますます腹を立てることになり、子どもの方もストレスが溜まってますますうまく行動出来なくなってしまいます。こんな時には、理屈プラス厳しさの働きかけでは良くないということです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月10日
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情緒の現われ方を理解する このように、子どもの性格を変えていくためには、情緒の現われ方を理解し、必要な情緒表現が出るように働きかけることが大切となります。ただ、3つの情緒のうちでくつろぎの情緒は、人間性を高めていく上で最も重要な情緒です。この情緒を引き出していくと、頑固で物事に固執する性格の子は友好的で柔軟になりますし、落ち着きない子は穏やかで落ち着いた性格になり、不安の強い子は自信や確信の持てる子になります。これから、もう少し、情緒に焦点を当てた働きかけの重要性を説明し、さらにシステマティックな情緒の見方や具体的な情緒の引き出し方について説明していきたいと思います。理屈だけではうまく行かない 子どもが、何か困ったことをした場合、理屈で説き伏せようとしてもうまく行かないことが多いものです。例えば、はしゃぎやすくて落ち着かない子に、「みんな座っている。みんなの邪魔にならないよう、きちんと座りなさい」と言っても、効果がないことが多いものです。例え、子どもが「落ち着いて座ることが大切だ」と納得していても、みんながいるとつい浮き浮きしてしまうことがあります。きちんと座ろうと思っていても、身体が勝手に動いてしまうために座っていられない状況が起こってしまいます。これは、頭で理解しても、感情や身体のコントロールが効かないことがあるということです。理屈の理解だけではうまく行かない例です。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年08月03日
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情緒的経験によって変化する性格 簡単に言うと、性格とは、情緒反応の現われ方です。怒りっぽいとか、不安になりやすい、陽気で積極的といった性格には、怒りや不安、喜びといった感情が基礎にあります。怒りが現われやすければ、怒りっぽい性格ですし、不安になりやすければ、臆病な性格となります。 しかし、頑固な性格となると、分かりにくいでしょう。ただ、情緒表現を基礎的にかつシステマティックに捉えると、理解するのは簡単です。後で説明しますが、心を固くする喜びや怒り方があり、そのような情緒経験が多いと、頑固になるのです。真面目な性格というのも、やはり、心を固くする喜びや怒り方が多く、きちんとやることについて固い考えを持っている人のことです。 性格は、情緒反応の傾向のことですが、私たちが普通に考えている、喜ぶとか、不快になるといった概念では、日頃の行動の傾向と情緒の関係がよく分からないのです。ですから、情緒と性格の関係が良く分かるように情緒の見方を変えたいと思います。例えば、笑って喜ぶという情緒表現を「固く喜ぶ」「活発に喜ぶ」「ゆったりと喜ぶ」といったように、緊張・興奮・弛緩という身体的反応性のレベルまで掘り下げて考えます。そうすると、子どもだけでなく人間の行動と感情の関係が明確に見えてきて、子どもにどう働きかけたら良いのかについても分かるようになってきます。 後で、詳しく説明しますが、固い感じで喜んだり怒ったりする子は、心も固くなり、頑固な性格になります。ですから、子どもの頑固な性格で困っている場合には、固い喜び方を活発な喜び方やゆったりした喜び方に変えれば、頑固な性格は目立たなくなり、柔軟に対応できるようになります。 活発な喜び方をする子は、活発な心になり、落ち着きがないとかじっくり集中出来ないといった行動が現われてきます。その場合には、リラックスした喜び方や緊張した喜びを引き出すようにすれば良いのです。すると、気持ちが落ち着いてきて、慎重な行動がとれるようになり、学習に集中出来るようになります。 ゆったりとした喜び方自体で困ることはそれほどないのですが、穏やかでゆったりとした性格になり、押しの強さはなくなります。ただ、ゆったりとした喜び方は安心感をもたらす喜びであり、この喜び方が不足すると、不安になりやすい性格、神経質な性格となってしまいます。そのような場合には、ゆったりした喜び方をさらに増やす働きかけが必要となります。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年07月13日
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経験によって変わる性格 そもそも人間は、成長の過程で、いろいろな経験をし、いろいろな人と出会い、自分自身を変えていくものです。小さい時からの性格・才能が変化しないままに成長することの方が珍しいくらいです。ただ偶然の出来事によって性格が変わるか、意図的に経験を変えて性格を変えていくかの違いです。 現在、お子さんの性格で困っているというのでしたら、意図的に経験の仕方を変えて、子どもの性格を変えるということを考えてみたらいかがでしょうか。 何もしなくても、子どもは変化していきますから、何もしなくても良い場合もあります。しかし、何もしないでかえって悪い方向に向かってしまうということもあります。持って生まれた性格は、人との相互作用によって、その性格が固定化することも多いのです。例えば、先にも述べましたが、落ち着きのない子が、落ち着きがないために周りから注意され、ストレスがたまり、イライラが増えてますます落ち着きがなくなってしまうということになったりします。大切なことは、どのように子どもに働きかければ、子どもの性格が良い方向に変わって行くかという知識を持ち、必要な時にそれを活用できることです。 ともあれ、お子さんの性格で困っていらっしゃる場合、性格は一生変わらないとあきらめないで欲しいと思うのです。人間には、今とは違った人間になれる可能性があります。次に、何があって性格が形成され変化するのかについて、考えてみましょう。性格の成長や変化に大きく影響するのが、情緒的経験です。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月29日
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見えない性格 ただし、持って生まれた性格や向いた才能分野は、一つだけではないのです。それは、表面に現れた性格・才能であるわけです。まだ、私達には、目に見えないような潜在的な性格や才能があります。つまり、私の言う性格を変えるという働きかけは、本来持っている個性を捻じ曲げることではありません。無理に本性を捻じ曲げてもうまく行くわけはありません。性格を変えるということは、持っているけれども、現われていなかった性格を発揮できるようにすることです。ここで使っている「性格を変える」という表現は、元からある潜在的な行動傾向を引き出すということです。ただ読者に分かり易くするために、「変える」という言葉を使っているだけです。 一卵性双生児の例を見ても分かるでしょう。彼らは、同じ遺伝子を持っています。そのためお互いに似ています。しかし、人生経験、特に情緒的経験の違いによって、違う才能や違う性格を表すこともあります。たくさんの遺伝子があり、その中のどの遺伝子が活躍するかによって行動や趣味も違ってくるのです。また、たくさんある遺伝子同士の組み合わせの仕方によっても、性格の現われ方は変わって来るでしょう。同じおみくじなのに、吉を引く人もいれば、凶を引く人もいるのです。 また、性格が人生の途上で変化することはよくあることです。陽気だった人が、家族の人を失くして暗い感じの人に変わってしまうことがあります。陽気な人ではあったけれど、陰気になる素質もあったと言うことです。小さい時は、臆病で人前に出られなかった子が、幼稚園の先生にことあるごとに誉められて、自信を持つようになり、みんなの前で平気で、べらべら意見を言えるようになったということもあります。その子は、臆病な性格だけでなく、潜在的に積極的な性格も持っていたということです。絵が不得意だったおとなしい子が、中学生になって、ある画家の絵に感銘を受け、自分でも書き始めて、一気に絵の才能が開花し自己主張するようになったという子もいます。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月16日
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なぜ個性が大切なのか? 私たちは、個性を尊重すると言います。これは、個性はその人の本来の姿を現しており、本来の姿に基づいた生き方をすることで楽に無理なく生きることができるからです。また、本来持っている力を発揮できることで、才能を伸ばす可能性が高まります。逆に、必要だからと言って、向いていない分野の能力を高めようとしても無理が生じてきます。 例えば、絵を書くことが好きで勉強が嫌いな子は、絵を書くことが個性と言えます。そんな子に嫌な勉強を無理にさせると嫌なことをさせることになり、勉強させても少しも楽しくはないし苦労ばかりすることになってしまいます。一方、好きな絵書きをやらせてあげれば、生き生きと生きることができますし、絵をたくさん書くうちに絵を書く才能も伸び、十分に能力を発揮することができることになります。絵を書くことで得られた自信が、勉強嫌いの克服に役立つ可能性もあります。このように本来持っている力を発揮できるようにすると、子どもの才能が伸びていくことでしょう。 ただし、嫌なことでもやり続けていたら、その技能が身につき、新たな個性となることがあります。ここが難しいところです。 ただし、嫌なことでもやり続けていたら、その技能が身につき、新たな個性となることがあります。ここが難しいところです。犠牲をはらってでも、新しい個性を身に付けるか(失敗する可能性もある)、個性を発揮して伸び伸びと生きるか。どちらが良いとは一概に言えません。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月09日
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性格が変わる場合 ここからは、性格についての見方について説明します。まず、一般的には、子どもの性格は生まれつきで変わらないものというイメージがあります。 確かに成長してからも、小さい時と同じような性格の人がいます。このような人は、その人の性格のままで順調に生き続けられた人だと思われます。さらに、周りの人とのつきあいが、生まれつきの性格を強化するようになっていた人です。素直な性格の子に対して、周りの人が、素直であることを高く評価し、それを本人にも伝え本人もそれで良いと思っていると、本来の性格のままで成長していくと考えられます。 時には、なんとか子どもの性格を変えたいと思って働きかけているのに、子どもの性格が変わらない場合もあります。例えば、落ち着きのない子に落ち着くように小さい頃から働きかけているのに、落ち着きのないまま大人になるといった例があります。生まれつき、強力な性格を持っていて、変えられないと考えられます。 しかし、性格を変えるための働きかけが、働きかけの意図に反して、性格を固定化するように働いてしまったということも考えられます。落ち着きのない子の例でいうと、落ち着くように叱ってきたために、子どものストレスがたまり、よけい落ち着けなくなってしまうということがあります。性格を変えるための働きかけがうまく行かなかった例です。性格を変えるための普通に行われる働きかけが、実は、性格を固定化する働きをしていることがあるわけです。 性格は変わらないかというと、そうではありません。性格が変わったという例もあります。 私の中学生の時に経験したことです。女性の体育の先生がいました。女子生徒を教えていたので、私は直接教えてもらったことはないのですが、見るからに怖そうな人でした。顔を見ると、眼が吊り上った感じで、口元はいつもきつくむすばれ、いつもこれから戦闘に出かけるという表情をしていました。ひごろ、笑い顔を見たこともなく、生徒への号令は、強く怒ったような声だったので生徒はいつもビクビクしていました。 その先生がある時から人が変わったのです。いつもにこにこして優しい顔になり、顔の作りも穏やかな雰囲気に変わったのです。声の出し方も絶叫型ではなくなり、確かに大きい声ではありましたが、奥行きのあるゆとりを感じさせるような声になったのです。どうしたのだろうと不思議に思っていたら、結婚されるという噂を耳にしました。子ども心に、心の優しい男性の愛に包まれて、心がとろけ性格も穏やかな感じへと変化したと思ったものでした。 また、小さい時はチャランポランな性格だったのが、尊敬する先輩の影響で真面目人間に変身した人がいます。小さい時は、明るくて陽気だったのに、次第に不安の強い大人になったという人もいます。 そして何よりも、私の育児相談の場面では、多くの子どもたちの性格を変えて、親御さんの子育ての心配を解消してきました。例えば、マイペースで人のことを構わない子どもを、人と和やかにつきあえるようにしたり、こだわりの強かった子を、柔軟に考えられる子にしたりしてきました。その経験からの工夫が、これからの文にまとめられています。これから述べていくことは、科学的データに基づいて書かれたのでなく、個人的経験に基づいて書いたものです。ペーパーバック アマゾンから。 自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1 ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年05月01日
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子どもの気持ちを変える視点 私は、子育てでは子どもの気持ちを考えた働きかけをお勧めします。例えば、友達に乱暴してカッカしている子を、まず座らせて落ち着かせてから、友達に乱暴してはいけないと説得するでしょう。これが気持ちを考えるということです。興奮した状態のままで説得しようとしても、話を聞いてくれないでしょう。ですから、説得する前に座らせて落ち着かせるという気持ちを変える働きかけをするわけです。 落ち着きのない子であれば、気持ちがゆったり出来るように働きかけることです。気持ちがゆったりすれば、座ることも集中することも、周りを見て周りに合わせることも出来るようになります。このような気持ちになれば、いちいち指図しなくても、子どもの方から思慮深い行動をしてくれるようになります。心が落ち着いて座れるようになるということは、「落ち着いた性格」に変化したということです。 また、神経質な子も、神経質な性格をそのままにして、困難を克服する行動を実現することは難しいことです。安心したり自信を持ったりして、心にゆとりが持てるようになれば、不安が減り、少しのことも気にするといった神経質さは改善されます。つまり、神経質な心の持ち方から、自信をもって物事に取り組める心にしていくことが大切です。 そもそも、行動の基礎に、心の状態があります。つまり、気持ちを変えていけば、いちいち行動する時に注意しなくても良くなります。ですから、お子さんの気持ちを変える働きかけをお勧めするわけです。しかし、「気持ちを変える働きかけ」をどうしたら良いのか、なかなか思いつかないのではないかと思います。そのために、「気持ちを変える働きかけ」についてこれから説明していこうと思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月24日
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子どもの問題に対する親の対処について 子どもの迷惑行為に冷静に対処できる場合は、親は、その迷惑行為が周りの人を困らせることが良く分かり、対処の仕方を合理的に考えられます。例えば、子どもが忘れ物をして学校の友達も困っていると聞いた場合、冷静に、「忘れ物をしないためにどうしたら良いか考えます。そして、聞いたことをしっかりメモして忘れないようにする、といった方策を思いついたりします。また、どうしたら良いか分からない場合は、専門家の話を聞いたり、育児書を読んだりして調べます。このように子どもの問題にも冷静に対処出来れば、徐々にでも問題は解決していくでしょう。 子どもの迷惑行為で親が腹を立ててしまう場合は、その場では、子どもを叱っても、冷静になれば、子どもへの対処が考えられます。子どもが迷惑行為をする時に叱られると、たいがい子どもの気持ちは浮き上がり、しつけはうまく行かないでしょう。もちろん、子どもが川に落ちそうだとか、他の子にケガを負わせそうだとなれば、叱って子どもを止めることは必要なことです。ただ将来にわたって迷惑行為をしなくなるためには、子どもが冷静な時に働きかけることも重要です。つまり、子どもが迷惑行動を起こしていない時に働きかけて、迷惑行動を減らすようにします。ただし、親が感情的になってしまうことに関しては、親だけに頑張れと言うのは無理があり、周りの人の精神的な支えが必要となるでしょう。 子どもがいたずらを頻発させれば、寛容的で子どもを深く愛する親であっても、子どもが憎いという気持ちが増え、子育ての問題を悪化させることがあります。これが、子どもを憎いと思う場合です。普段から子どもを憎いと感じてしまうような場合、親や周りの大人に子育ての考え方・心構えを変えましょうというだけでなく、子ども自体を変えるという視点も必要かと思います。つまり、子どもの気持ちを穏やかにするように援助者が子どもに働きかけ、親も落ち着いていられるようにするのです。さらに、子どもへの働きかけだけでなく、精神を安定させるような親への働きかけも必要です。
2023年04月18日
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本当はどの行動にも可能性がある 親が困ると思う子どもの行動について言ってきましたが、本来、困るだけの行動はよほどのことがない限りありません。どこかに良い面もあるのです。わがままで人の言うことを聞かない行動も、自分のやりたいことを貫くという良い点があります。神経質で不安になりやすい行動も、用心深い、自分を大切にする行動と見ることが出来ます。落ち着かない行動も、元気さの現われであり、様々な情報を集める点で良い行動と言えます。今、困ったと思っていても、成長してから役立つこともあるわけです。 ただ、実際に親や周りの人が困ったと感じ、なんとかしたいと思うことはあるわけです。何年か後に良い子になるかもしれませんが、現時点での親の心の限界というものもあります。子どもがいたずらをするなど、何か困ることをした場合に、「子どもの気持ちを考えてあげましょう」「そのうち良くなります」といった助言がなされたりします。もちろん、親がそれを受け容れられれば、それなりに良いでしょうが、親にも「我慢の限界」があります。 親は、次のような気持ちになることが考えられます。 1.問題行動を冷静に考え、対処できる。2.子どもを好きだけれど、問題行動を起こすと腹が立ち、冷静に対処できなくなる。3.問題行動を起こす子どもを嫌いになる。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月09日
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大切な心の状態 計算に集中するためには本当は、落ち着きのない状態から「ゆったり」という心の持ち方へと心の状態を変える働きかけが大切となります。例えば、深呼吸してリラックス出来るようにします。気持ちが落ち着くと、イスにじっくりすわっていられるようになり、集中も出来るようになります。この気持ちを変化させる働きかけが、落ち着きのない性格から、落ち着いた性格へと、子どもの性格を変えることにつながります。 行動や考え方を変えることで性格を変えるという逆方向の働きかけも考えることが出来ます。例えば、座ることで気持ちも落ち着くのであれば、行動を変える働きかけは計算に集中するために有効でしょう。ただし、落ち着かない子を座らせると逆に我慢して座ることになり、イライラが募り、気持ちが落ち着かなくなる可能性があります。座れるようにするという目標が達成出来ないだけでなく、イライラのために今まで出来ていたことも出来なくなってしまうことが起こりえます。確実に改善していくためには、落ち着いて座れるためのゆったりした心の状態を作ることが大切です。 うまく行動出来るためには、その時の活動に合った心の状態になれることが重要です。スポーツがうまく出来るためには、こころが活発な状態であることが望ましいでしょうし、身体を休ませるためには、心がゆったりとした状態になることが大切です。物事を深く考えるためには、集中した心の状態が大切になります。 このように、行動がうまく行くようにするためには、その時の活動に合った心の状態を作ることが必要なのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年04月02日
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子どもの性格で困ったと感じる 子育ては、なかなかうまく行かないことが多いものです。子どものやることに手こずって、子どもの性格をなんとかしたいと思うこともあるでしょう。 例えば、頑固な子。床に散らかっているオモチャを片づけるように言っても、もっと遊びたいといって片づけてくれないことがあります。こうすると決めたことは変更しないと主張するので、思うように日常生活がうまく運ばないことになります。デパートで欲しいモノを見つけるといつまでも欲しいと言い続けるので、困ってしまいます。親としては、その頑固さをなんとかしたいと思うでしょう。 また、神経質な子もいます。母親が子どもの本をいつもとはほんの少し違うように並べただけで嫌がったり、遠くを散歩している子犬を見ただけで怖がったりする子どもです。親としては、子どもの気にし過ぎる点を何とかしたいと思うものです。 しかし、子どもにこんな性格になって欲しいと思っても、性格は生まれつきだから変わらないものと、あきらめてしまう方が多いでしょう。時には、子どもの性格を腹立たしく思い、徹底的に叱ってしつけようとするかもしれません。性格をなんとかしようと思っても難しいというのが、皆さんの印象ではないでしょうか。 生まれつきの性格は変わらないと思っていると、しつけるにしても、いざとなると、行動面を修正することに注意が向いて、性格を変えることまで思いつかないものです。例えば、落ち着きのない子であれば、「落ち着いてすわりなさい」とか、「計算に集中しなさい」と言いがちです。ただ子どもの方も、なんとなく落ち着きがなくなってしまうのです。どうやってすわり続けたらいいのか、集中したら良いのか分からないので、親の言うことは無理な注文として、受け流してしまいます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年03月27日
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気分づくりの基本的な考え方 子どもが頭に来て友達に悪さをした場合、子どもはまだカッカッしていたら、何を最初にしますか。子どもを頭ごなしに叱りますか、こうすべきだと諭しますか、それとも、イスに座らせ気持ちを落ち着けますか。 叱ってシュンとおとなしくなってくれるのでしたら、始めに叱ってもいいかと思いますが、私は、子どもを座らせお茶でも飲んで、気持ちをゆったりさせることをお勧めします。気持ちが落ち着けば、こちらの話もしっかり聞いてくれるからです。 つまり、何か理屈を教える前に、その理屈が受け容れられるような「情緒的状態」を作ることが大切と考えます。 そして、これは1回だけの話ではありません。カッとして友達に乱暴しがちな子どもであれば、暇を見つけては何回も心地よくゆったりした状態を作るのです。そうすると、子どもはゆったりしやすくなります。ゆったりしやすくなると、さらに何か気に入らないことがあっても、それほどカッとしなくなります。つまり、子どもはカッカッしやすい性格から、ゆったりとした性格へと変わって行き、人の話も聞けるようになるのです。 叱ってでも子どもが話を聞ければ良いというものではありません。叱られて話を聞いても心の緊張状態は続き、カッカッしやすい状態が続き、怒ってはいけないと分かっている状況でも、怒ってしまい、乱暴になってしまいます。「正しいことをきちんと教える」ために話を聞かせることも大切ですが、教えられたことがしっかり身につくためには、望ましい「情緒的状態」を作り、その気分づくりを繰り返して、子どもの性格をも変えていくことが大切です。これから、子どもの性格に合った性格の変え方を説明していきます。
2023年03月20日
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子どもの性格を変えるやり方の一例 子どもの性格を変えるやり方について、簡単に、一例を紹介しておきます。不安を感じやすい2歳の男の子、ゆうた君がいました。ゆうた君は、知らない場面や慣れない人に対して不安を感じやすくいつも母親に抱っこを求めていました。ゆうた君を他の子どもと遊ばせようとしても、ゆうた君は嫌がって母親にくっついてきます。子どもが抱っこされていて落ち着いていると思って、母親が降ろそうとすると、泣いて嫌がるのでいつまでも抱っこし続けなければならず、母親は家事が思うように出来ませんでした。 このように不安が強く、母親に抱っこを求める子どもは、リラックスした喜びが足りない子どもです。ですから、母親にリラックスした喜びを引き出すように勧めました。リラックスした喜びは、困難を感じて頑張った後に、困難な状況がなくなりホッとしたところで現れます。具体的には、ゆうた君はいつも抱っこされていますから、抱っこしながらゆうた君の身体を傾けます。子どもは身体を倒さないためにある程度頑張ります。少し頑張らせた後で、身体を楽な状態に持って行きます。すると、楽になることで子どもはホッとしますが、この時に少しくすぐって喜びを増します。さらに、身体を小刻みに揺らしてリラックス出来るようにします。すると、リラックスした喜びが現れるのです。抱っこしながら身体を傾けては戻すという働きかけを軽い感じで繰り返していると、ゆうた君は頑張ることを楽しむようになり、頑張った後には自信も生まれてきました。 この働きかけを繰り返していると、次第にゆうた君に安心感が増していき、抱っこで笑った時に母親から離れるようになりました。その後、ゆうた君をくすぐって笑わせてはリラックスさせていると、母親から離れても平気になり、他の子とも遊べるようになりました。この子どもは、甘えの強い子から、自立した子へと性格を変化させたのです。
2023年03月13日
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情緒表現を変えることで性格は変わる これから、子どもの性格で悩んでいる親向けに書いていきます。私は、性格を情緒表出の傾向としてとらえています。つまり、怒りっぽい性格は、怒りやすい情緒的傾向によるものです。したがって子どもの情緒表出の仕方を変えることで、性格を変えることが出来ると考えています。怒りやすい子どもの場合、怒りを和らげるリラックスした笑いを日常的に増やすことで、怒りやすい性格を改善することが出来ます。働きかけ方を分かりやすくするために、情緒表現を3つのグループに分けています。 一つは、緊張性の情緒、心を固くする情緒です。頑固さやこだわりの心を形成します。 もう一つは、興奮性の情緒で、心を活発にする情緒です。落ち着きのなさや忘れやすい心を形成します。 最後は、リラックスする情緒で、心を柔らかくする情緒です。人との親密な関係や心のゆとりを生み出します。不足すると不安の強い性格となります。 この3つの情緒の組み合わせ方と経験の仕方によって、多様な性格が形成されます。お子さんの優勢な情緒は何か、弱い情緒は何かを調べ、主に弱い情緒を強くすることで、情緒のバランスが取れるようにしていきます。 性格と言っても、主に本人自身を悩ませ、周りの人を困らせるような性格について説明しています。情緒と性格の関係などかなり詳しく説明していくつもりです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年03月06日
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引きこもりへの働きかけ方、3方法 引きこもりへの働きかけとしては、およそ3つの方法があります。私は、分かり易く、信長流、家康流、秀吉流と命名しています。ホトトギスの歌と関連させて考えました。ホトトギスの歌とは次のものです。鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス (信長)鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス (家康)鳴かぬなら 鳴かせてみようホトトギス (秀吉) 信長流というのは、引きこもって学校に行かない子どもに対して、無理にでも学校に行かせようとして、無理強いするやり方です。すなわち、引きこもる子を叱り非難して、さらに無理にでも学校に引っ張っていこうとするものです。このやり方では、もちろんうまく行きません。親子が対立関係となり、お互いが恨み合うという結果になってしまいます。親が強く出ることで、小さい子どもであればしかたがなく学校に行くようになり、そのまま行き続けることもあります。しかし、小学校、中高生になるとうまくは行きません。子どもは親を信頼しなくなり、反発も激しく、個室に閉じこもることになり、話もしなくなったりします。引きこもりは長期化し解決のメドは立ちません。このやり方は、もちろんお勧めではありません。 家康流は、無理しないやり方で、子どもが安心できるように子どもの自由にさせるというものです。子どもの生活リズムが狂っても、ゲームをやっていても文句は言いません。家の中で波風を立たせないやり方です。このやり方でうまく行く場合とうまく行かない場合があります。うまく行く場合は、親がうるさく言わないので、子どもが安心し、家族の人とよく話をするようになったり、家族と過ごす時間が増えたり、買い物や外食のため家族と一緒に外出出来るようになります。親しい友達とも会えるようになり、学校にもときどき行けるようになります。 安心することで、人と一緒にいたい、話をしたいと思うようになる子どもは良くなっていきます。だいたい2年以内に良くなっていきます。 子どもを自由にさせて、好きなことをしても良いと認めても、なかなか良くならない場合もあります。子どもを安心させても、自分の世界に入り込んでしまう子どもたちです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月28日
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笑いをやわらかくする 前回、「笑いを大きくする」という話題で書きました。笑いが大きくなることで、元気が出て来て、活力が生じ、何か困難なことにも挑戦しようかという気持ちになるからです。つまり、積極的に生きられるようになるのです。 ひきこもりの子どもを抱えた家庭は、子どもをいかに社会に出すかということに関心が向いていて、とてもどういう笑い方をしているかとか、どういう笑いを引き出したらいいか、ということは考えたこともないでしょう。しかし、笑い方が非常に大切なのです。笑うことで、気持ちのあり方が変わり、社会に出ようという気持ちになったり、過去の嫌な思い出を乗り越える力にもなったりするのです。もちろん、笑う頻度も大切です。1ヵ月に1回ぐらい大笑いしたとしても、大笑いの効果はそれほど発揮されません。1日に数回は大笑いできることが大切です。 ただ、さらに笑いが柔らかくなることが望ましいと言えます。やる気が出て来て、困難を解決しようとしても、柔軟に考えられないと、また、行き詰ってしまいます。心を柔軟にしてくれるのが、軽やかな笑い、やわらかい笑いなのです。柔軟な心になることで、「これがダメなら、あれで行こう」と代案を思いつくことが出来ます。また、少々嫌なことも気軽に受け止められるようになります。さらに、思い詰めるのではなく、広い視野で物事を考えられるようになります。 大きい笑いは、笑う機会を増していくと、次第に気軽な気持ちで笑えるようになっていきます。もちろん、親の方も子どもの様子を見ながら、大笑いしてあげることが大切です。まったくたいしたことのないことを話題にして、話しをはずませるのです。そして、会話をしながら、緊張してはホッと出来るようにして、次第に柔らかく笑えるようにしていきます。 安心・・ 元気・・ 柔軟 という道筋です。 ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月20日
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笑いを大きくする 笑いは、心の状態を変えるのに最も有効な手段です。心が固くて、困難にぶつかると、うまく対処出来ない子どもは、日頃、大きく笑えていません。笑ったとしても、クククと固い感じの静かな形の笑いしか表せないのです。このような笑い方では、硬直した心をほぐすことが出来ません。貯まったストレスを解消することが出来ません。過去の嫌な出来事で感じた不快感をいつまでも持ち続けることになってしまいます。 大きく、ゲラゲラと笑えると、嫌な気持ちも吹き飛んでしまいます。私はダメだといった固定的な考えも、切り替えることが出来ます。大きく笑うことで活力が生まれてきて、元気になれます。元気になれば、やる気も現われてきて、少々困難なことに関しても、挑戦してみようという前向きの気持ちになることが出来ます。 ひきこもった子どもの意志が固いということを悟ると親は、無理に子どもを外に出そうとは思わないものです。いじめられたといった心の傷が好きなことをすることで癒えると良いと考えます。そのために、子どもの自由に任せることになります。こうような寛容な心遣いによって、子どもは好きなゲームをしたり、好きな時間に起きたり寝たりするようになります。しかし、一向に学校や職場に行こうとはしなくなります。家の中が居心地が良いからです。 子どもが落ち着いて生活する姿を見ると、親はこれでいいのだと思う反面、このままずーと同じでいいのかと不安になります。もちろんこのままでは良くありません。子どもは安心したとしても、固い心のままでは自分のカラから抜け出ることが困難となるからです。子どもがある程度安心出来るようになってきたら、子どもを元気にすることが大切です。子どもを元気にし、心を柔らかくするために笑いが必要となってきます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月13日
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喜びの評価 家で気楽に暮しているのに、学校や職場に行けない人がいます。たくさん喜べば、元気もやる気も出てきて、学校や職場に行けるようになるのですが、それでも行けないとなると、喜び方が問題となります。単にうれしそうだ、とか、笑うこともあるだけでは喜びが不足しているかもしれないのです。 そこで、喜びの現われ方をしっかり評価してみましょう。1.喜び表現が少ない。2.喜んでもおとなしい。微笑み程度、声は出ない。3.笑い声が少しもれる程度。4.ギギギと固い声で笑う。5.ゲラゲラと大声で笑う。6.ケラケラと軽やかに笑う。 引きこもりの子どもたちは、およそ、1~3のレベルです。このレベルだとまだ、現状維持のレベルで、現状打破というところまで行きません。心の活力を生み出すまでには至らないのです。 ですから、子どもと楽しい話題で話が出来るにしても、4~7のレベルまで笑えるようにすることが大切です。家で心地よく過ごせるようになった後、さらに元気に笑えるようになることで、少々の苦しさも気にならなくなります。新しいことでも何かやってみたいという気持ちが出て来るようになります。 笑い方はよく個性と考えられ、その笑い方を何とかしようとは考えないものです。実は、笑い方が心の働き方を変えることになり、積極性や頑張りを生み出すことにつながります。笑い方は、心を変えるための良い手段となります。ですから笑いを活用することが大切となります。 引きこもりが長引いてしまう人は、嫌な気分でいっぱいで笑うゆとりすらありません。親を見ると、憎しみの感情が湧き出てしまい、笑うどころではありません。その点、多少とも笑ってくれると人間関係はそれほど悪くないと言うことになります。子どもの自由を尊重する家庭では、笑いが現われるレベルまでは行きます。しかし、このままマイペースのままでいいのかという不安が起こります。 そこで、これからどうしたらいいのかという問題が生じてきます。そう、それからは、子どもの笑い方を変えるように努力することが重要となります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年02月06日
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元気になる話題 悩みを抱えた子や家族が悩みをなんとかしようとして悩みの解決策を考えていると、なかなか元気になれないものです。むしろ関係ないことでも考えてそれを楽しむようになれば、心は元気になり、その結果、悩みを解決するための積極性が生まれてきます。 ですから、元気になる話題で話しを盛り上げることが大切です。元気になる話題としては、まずはくだらない小話やクイズがお勧めです。変にためになる真面目な話しよりは、それほど意味のない、教訓めいていない話しから始めるとよいでしょう。元気になるのが目標とは言っても、始めから元気にすることは無理でしょうから、まずは、リラックスしてくつろげるような話題が良いかと思います。 前々から説明していますが、緊張してはリラックスできるクイズが理想ですが、小話で気持ちをほぐすことが出来ればいいのではないかと思います。目的地に急いで行こうとして慌ててかえって時間がかかってしまったとか、何かしていたら、予想もしなかった結果になってしまったといった話しです。ネット上にもこのような小話はたくさんあります。ネットからネタを仕入れるのが良いでしょう。または雑学に関する本なんかも面白いと思います。YouTubeなどの動画でも面白い動画がありますから、それを一緒に見るのも良いでしょう。 それほどたいしたことのない話題であれば、気軽に話しが出来やすいと思われます。そして、おかしいと感じて親子で一緒に笑えるようにすることが大切です。悩みを抱えていたり、固い感じの子どもは、笑っても遠慮がちに笑います。ほがらかにゲラゲラと大声で笑えないのです。つまり、単に楽しいだけでなく、楽しさの表現が素直に大きく出来ることが大切です。大げさにでも笑うことが出来れば、気持ちの切り替えがうまく行きやすくなります。心を元気にし、かつ、柔軟にするためには大きく笑ったり、軽やかな声で話せるようになることが大切なのです。そのためには、親も面白いという感情を大きく表現することが重要となります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月29日
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元気が大切。 いじめや人間関係がうまく行かないことで引きこもりになる場合、そのことばかり気にしていると、なかなかうまく行かないことになります。何かうまく行かなかったという過去の出来事は消えることはありません。ですから、そのことを気にしていると、自分の弱点や心の傷ばかりに焦点が行き、暗い気持ちになってなかなか前に進めなくなってしまいます。 人生には、様々な可能性があるわけですから、様々な楽しさを知ることが大切になります。そして、様々な楽しさを知ることでこれをやってもいいかな、あれをやってもいいかなという様々なことへの興味が膨らみ、やる気が出てきます。 また、嫌なことを考えて嫌な気分になると、その慰めとして楽しいことをしたくなります。例えばゲームに没頭することになります。しかし、その時に、他の人がその娯楽を否定的に見ると、なかなか本心から楽しめなくなります。本心から楽しめないと満足感が生まれにくくなりますから、もっとしなければと感じさらに続けることになります。 楽しいことは、他の人と一緒に楽しむことで満足感が得られ、他のこともやってみようかという気持ちになります。また、一緒に楽しむことで、みんなに支えられていると感じられるようになります。すると、他の人との会話も弾むことになります。この時に、周りの人は、面白い話題、楽しい話題を提供することが大切になります。それによって、様々な可能性が見えてくるからです。元気にやる気も出てきます。すると、外に出てみようという気持ちにもなるものです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月23日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(14)人生を豊かにする 引きこもりの子がいたとして、引きこもりを何とかしなければと、考えていると、気が滅入ってしまうことでしょう。なかなか解決しない問題を考え続けていると、楽しい気分はなくなり暗くなってしまいます。生きる意味も失われてしまいます。 世の中には、本来、面白い話題、興味深い問題、ドキドキする話題がたくさんあります。そういう面白い話題に取り囲まれながら、かつ、自分の勉強や仕事もしているわけです。勉強や仕事が辛くても、他に娯楽があることで元気も回復していきます。他から学ぶことも多く、それで考えも深まっていきます。 引きこもりという問題を抱えるからこそ、視野を広げて様々なことに首を突っ込むことが大切となります。そのために、雑談が大切となります。引きこもりの家庭で、家の中の雰囲気が重苦しいものであっても、雑談する時には楽しいひと時が過ごせるということがあります。そうではあっても、いざ、学校や会社の話になると、沈んでしまうことになり、真面目な話が出来ないことに注意が向いてしまい、真面目な話をどうしたらいいかという話になってしまいます。 むしろ、楽しい雑談の方をどう膨らませるかということに関心を向けた方が良いでしょう。楽しく話が出来ることが増えれば、生きることが楽しくなります。元気も出て来るというものです。すると、親子の関係は良くなりますし、やる気も出てきます。外に出ようという気にもなるのです。 楽しい雑談を増やすことで、積極的な気持ちを作ることが大切です。その雑談の中で、前回書きましたクイズを楽しめるともっと良いと思われます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月16日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(13)課題解決とリラックス まず、学習的なクイズを出すのは、親子で楽しく会話が出来るようにすることです。人と楽しく会話できることで、人と交わりたいと思えるようになるわけです。人と楽しく会話ができるようになるための出発点に、親しい人との楽しい会話が必要です。日頃接している人と楽しく会話ができなければ、他の人との会話をしたいとは思わなくなるでしょう。 しかし、ひきこもりの家庭では、学校や会社に行けない子どもを責める傾向になり、会話はうまく行かなくなります。話し合いがうまく行かない状況では、問題を解決することが困難になります。ですから、まずは、親子の会話がうまく行くようにすることが、目標となります。 そして、会話の内容よりも重要なのが、緊張・弛緩のリズムをつくるということです。ひきこもりの子どもは、心が固い人、固くなりがちな人、嫌なことがあって固くなってしまった人が多いのです。その心を和らげることが、柔軟に問題に対処できる心を作る上で重要となります。心を和らげるためには、質問することで少し考えさせ、その後にホッとさせるという心の動きを作ることが求められるのです。考えることで緊張し、答えた後の評価でリラックスさせる、つまり、安心させるのです。緊張・安心を繰り返すことで、安心感が増すと同時に、心も柔らかくなります。 さらに、楽しい雰囲気でクイズを答えることで、物事に挑戦する気持ちを作っていきます。クイズが出された時、それを解決しようと努力することがひとつの挑戦となります。まずは気軽に挑戦できるようにすることで、次第に本当の困難にも立ち向かえるようにしていきます。このような心構えができることで、勉強への意欲も強くなっていくと思われます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月09日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(12)課題解決とリラックス 家にこもっていると、親としては勉強の遅れが気になります。さりとて、子どもに勉強しなさいと言っても、子どもは乗ってこないことが多いでしょう。子どもは、学校に行けないことに負い目を感じ、何もなくてもストレスを感じていて、なかなか勉強しようという前向きの気持ちになれないからです。 リラックスした感じの時には、世間話ぐらいは出来るのであれば、クイズ形式で問題を出し、子どもが問題に答えることを楽しめるようにすると良いでしょう。クイズ形式でやるということは、クイズに答えられなくても良いとすることです。多少軽く残念でした、とすれば良いのです。また、間違った答えでも、惜しいとか、面白い発想だと評価してあげます。 例えば、「江戸幕府を開いたのは誰でしょう」という質問に対して、子どもが「豊臣秀吉」と答えたとしましょう。そこで「惜しいねー。もう少しだった」とむしろ、子どもが頑張っていることを評価してあげます。また「豊臣秀吉とは面白い発想だね。豊臣秀吉も天下をとったからね」などと高く評価してあげます。もちろん正解したら、「ピンポーン」と軽い感じで応じてあげます。 このように、あまり質問に答えることを重荷と感じさせず、軽い感じでクイズを出します。主な目的は、勉強と言うよりは、親子での楽しいコミュニケーションを築くことと考えると良いでしょう。さらに、子どもの気持ちを積極的にするということも重要です。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2023年01月03日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(11)気分を変える 前回、明るい雰囲気をつくることを強調しました。しかし、周りが明るくしていても、本人が暗くなってまうことがあることも、少し触れました。基本的にはいつも明るいようにすることは、子どもを疲れさせてしまいます。親ももちろん疲れてしまいます。原則は、休み休み楽しいことを言うことです。 明るい調子と静かな調子が繰り返されると良いでしょう。明るさと静かさのコントラストが大切です。親が明るくしたり、静かにしたりと、明確な変化を示すと、子どもの心に変化が現われます。心が揺れ動くというか変動するというか、いずれにせよ、変化することが心の活性化に役立ちます。 明るい時は、例えば、動物やペットの話題を持ち出すとよいでしょう。最近はSNS でネタを仕入れることは簡単に出来るでしょう。猫の面白い動作を見つけたら、話してみます。出来るだけ明るい感じです。話をしては、休みを入れます。気持ちを落ち着かせる時間です。 子どもは明るい話題を多少嫌がるかもしれませんが、休むことで気持ちを落ち着かせます。緊張してもリラックスさせることで緊張と弛緩の波を作るのです。嫌だと感じることよりも、ホッとすることが大きければ、子どもは次第に話を受け入れてくれるようになっていきます。 もちろん、子どもが楽しむ時にも休みを入れた方が良いのです。たくさんの楽しさ疲れをもたらしますから、休んだ方がいいのです。心の活性化のためには、心の変化が大切だからです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年12月26日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(10)家庭全体の雰囲気を明るくする 固まってしまっている子どもを明るく快活にするためには、親も明るく快活になる必要があります。親が真面目なままでは、固くなった子どもの心を柔らかくすることは出来ません。親も明るく快活になることが大切です。親がまず、明るい感情を大げさに表現出来ることが大切です。 もちろん子どもが真面目に固くなっている時に、明るく振る舞っていると子どもによっては、自分と親とのギャップを感じてますます固くなってしまうことがあります。その場合は、多少控え目に明るくした方が良いでしょう。 この時の親の態度は、「ひきこもりになってもたいしたことない」という態度を取ることです。学校に行けない、職場に行けないことを重大にとらえてしまうと、子どもも重大にとらえてしまい気持ちが重くなってしまうのです。たいしたことないという態度を取っていると、子どもも次第に引きこもりを大変なことと捉えなくなります。つまり気軽に考えられるようになるわけです。引きこもりで子どもが悩んでいるならば、「引きこもってもいいよ、楽しくいこう」という態度を示すと良いでしょう。 子どもがいじめられたことや失敗したことを悩んでいるのなら、大変だねと共感してあげることが大切です。子どもの気持ちに共感しながら、次第に賑やかな感じにもっていくのです。引きこもりのことはそれほど気にしなくても良いと思えれば、何かやろうという気持ちになります。初めは、ゲームのような自分一人だけでする遊びに夢中になるかもしれません。そうしたら、ゲームの楽しさや難しさについて、話せるようにしていきます。親との会話が楽しいと感じられるようにしましょう。 外の世界で人とうまくコミュニケーションをとることが出来ないで引きこもるわけですから、まずは、家の中でコミュニケーションをうまく取れるようにしていくことが大切です。家の中でのコミュニケーションがうまく取れるようになることで外でもコミュニケーションがうまく取れるようになるのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年12月20日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(9)軽い雰囲気を作る 引きこもりの子どもがいて、なかなか改善の兆しが見られないと、家庭の雰囲気はどうしても張り詰めたものになってしまいます。ただでさえ、真面目な親と真面目な子がいて、なんとかしなければと思い詰めていると、緊迫した雰囲気になります。そして、その緊迫した雰囲気が、引きこもりの問題をよけい解決困難にしてしまっているのです。 天照大神が洞窟に籠った時、神々は一時は深刻な気分になりましたが、結局は賑やかにお祭り騒ぎをすることで、天照大神を引き出すことに成功したのです。賑やかにすることで、何かしようという気分を盛り上げたわけです。 ですから、深刻に真面目に考えて引きこもってしまった子どもを引き出すためには、心を元気にし活力を持たせることが大切なのです。引きこもっている子を見て親としてはどうしても、子どもを真面目とは見れないかもしれません。部屋に閉じこもってゲームなどの好きなことをしているので、とても真面目だとは思えないかもしれません。真面目に考えるのであれば、学校に行くだろうと思うことでしょう。 しかし、実際には、いじめや友達関係の不具合をまじめに考えて固くなり、どうしようもなくなって引きこもっているのです。また、親から批判されて、親からも引きこもってしまうわけです。真面目なために柔軟に考えられなくて行き詰ってしまっているのです。もっと、心をやわらかくして、活力を持てるようにすることが大切なのです。 それで、子どもの心に緊張・弛緩のリズムをつくり、柔軟に会話を楽しめるようにするやり方を説明してきました。ただ気持ちを盛り上げるためには、そのような働きかけをするだけでなく、家庭全体の雰囲気を明るくする必要があります。せっかく、人と話をする気持ちになっても、家庭全体の雰囲気が暗く固い感じであれば、子どもの気持ちも萎えてしまいます。家庭全体の雰囲気を明るくするためには、親がまず率先して明るくならないといけないのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ひきこもりは笑いで解決人との楽しいコミュニケーションが大切http://www.amazon.co.jp/dp/B07PWY1QF1ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年12月12日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(8)軽い乗り 日本人は、真面目に考えがちです。頑張る、辛抱する、が好きです。「いい加減」とか「適当」という言葉はもともと良い意味で使われていました。過大でもなく過小でもない、過多でもなく過少でもない、適当な努力の仕方で最大限な効果を得ることが大切です。 しかし、普通、頑張れば頑張るほど、仕事や勉強がうまく行くと考えられがちです、努力すれば努力するだけ、よい成績が得られると考えられがちです。そのために、チンタラしている子どもは、怠けている、たるんでいると見なされ、叱咤激励されることになります。 引きこもりの子どもは、何か辛い事、面白くないことがあって、たるんでいるように見えるために、やはり、親や教師から叱咤激励されることになります。 適度というのは、いつも同じ調子で勉強や仕事をしていることを言っているのではありません。時には頑張り、時には休む、時にはのんびりやることを表しています。普通であっても、夜は何もせず眠りますし、コーヒーを飲んでのんびりもします。それだから頑張れるわけです。不快感や疲れが多かったら、のんびりする時間が増えることになります。 この時に、「しっかりしなさい」などと言われると、のんびりした甲斐がないことになります。よけい不快感を抱いてよけい休みたくなります。すると大人は「しっかりしなさい」と言っているのに、子どもが休み続けるので頭に来てしまいます。子どもも、心を固くさせてしまいます。 適度に頑張ることが大切です。頑張り過ぎると頭がしっかり働きませんし、身体もぎこちなくなってしまいます。軽い乗りで、緊張とリラックスの波を作ることです。すると、前向きに物事に取り組めるようになります。余裕が出てくれば困難なことにも立ち向かえるようになります。 そのために、始めは、クイズのような軽いものを使って会話を楽しめるようにすることが大切です。クイズを出して緊張させ、答えなくても「難しいよね」と答えないことにも肯定的に応じてあげます。変な答えを言っても、「なかなか奇抜な発想が出来て、素晴らしい」と言ってあげます。すると、どんな答え方をしても良いのだと子どもが感じれば、自由に考えて答えを言うようになるでしょう。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年12月05日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(7)迫っては引く働きかけ 親にとっても、膨大な数のそれほどたいしたことのない質問を考えることは大切なことです。引きこもりの子どもの親は、真面目で責任感の強い人が多いようです。ですから、子どもとの付き合いでは、固くなりがちです。子どもも親も頑なになり、解決の糸口が見えなくなってしまうのが、ひきこもり長期化の原因です。 ですから、子どもも親も柔らかくなることが大切です。しかし、子どもに柔らかくなれと言っても、うまくは行かないでしょう。ですから、親が柔らかくなって子どもと接することが大切です。心が柔らかくなると、自分と違う意見であっても、受け入れることが出来るようになります。受容性が増すということです。心が開かれた状態になるということです。 さらに、心が柔らかくなると様々なアイディアが浮かぶようになります。心が固いと、決まったことしか考えられず、しかも変更が出来ないのです。心が柔らかくなると、いろいろな可能性も見えるようになります。逆に、いろいろなことを考えるようにしていると、異なることがらにも目が行くようになり、心が柔らかくなります。そうすると、何らかの解決策が見つけられやすくなるのです。心が固いと、「これがダメなら、もうダメ」になってしまいますが、心が柔らかいと「これがダメなら、あれがある」と考えられるのです。 ですから、子どもに質問する時に、いろいろな質問を生み出せるように努力して、奇抜な質問や面白い質問を考え出すと良いでしょう。そうすると、今まで狭くしか考えられなかったのが、多様に考えられるようになり、様々な考えを柔軟に受け入れたり、作り出したり出来るようになります。 親が、奇抜な質問や面白い質問をするようになると、子どももそれらに答えるために、柔軟に考えられるようになっていきます。つまり、親の頭が柔らかくなると、子どもの頭も柔らかくなるということです。さらに、いろいろ質問していると、親子の会話の雰囲気が張り詰めたものからリラックスしたものに変化し、子どもの感じるストレスが減って来ます。心の負担が減ることで子どもも前向きに考えられるようになるわけです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年11月29日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(6)迫っては引く働きかけ 子どもの心に緊張・弛緩のリズムを作り、そのリズムを繰り返すことで、子どもの心をもみほぐすやり方があります。さらに、緊張・弛緩のリズムを作るには「迫っては引く働きかけ」があります。これは、質問して迫り、子どもが何か答えたり、または答えなくても、「そうだよね」とか「難しいよね」と言って引くという方法です。 例えば、「地球が爆発するとしたら、どうするの?」と質問します。とてつもない質問で迫わけです。すると、子どもは緊張します。ただ、とてつもない質問ですが、生活にはあまり関係のない質問ですので、質問に答えることはある意味気軽さがあると言えます。子どもとしては、ふざけた質問と感じるわけです。 そして、子どもは「分からない」とか、「地球を脱出する」とか答えるわけです。時には、黙ったままであることもあります。そうしたら、「こんな問題、分からないよね」と言ったり、「うまく答えたね」とか、「こんな問題、どう答えたらいいか分からないよね」と、子どもの反応を肯定してあげるのです。すると子どもは、多少ホッとすることでしょう。 このような質問を繰り返します。「月が落ちて来たらどうする?」、「宇宙人が攻めてきたらどうする?」などと質問を続け、何か反応があれば、または反応がなくても、子どもの答えや態度を肯定的に受け止めてあげます。こういう「迫っては引く働きかけ」を繰り返していると、次第に、なにしてもいいのだと感じるようになり、質問を気軽に受け止め、質問に気軽に答えるようになっていきます。緊張・弛緩のリズムも、穏やかな感じのものになります。 大変なのは、親です。たくさんの質問を考えなくてはなりません。1回の会話につき、10の質問は用意しておいた方がいいですし、これを毎日繰り返すとしたら、膨大な数の質問が必要となります。そして、これは親にも必要なことなのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年11月22日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(5) 引きこもりの子どもは、固く考えがちで、様々な可能性を考えることが困難で行き詰り状態になってしまいます。また、これをすると良いのだと分かっても、なかなか不安が強く、一歩踏み出すことが出来ません。固まる傾向が強く、勢いがないのです。心に勢いがあればこうしようと思ったことがもっとスムーズに出来るようになってきます。 まず、固く考えがちなところを柔らかく考えられるようにすることが大切です。柔らかく考えるとは、視野が広がることを言います。視野が広がると、いろいろな見方が出来るようになり、いろいろな可能性が見えてきます。つまり、「これしかない」という見方で、「しかし、出来ない」と行き詰まり状態になるのでなく、「あれも出来そうだ、これも出来そうだ」と考えられるようになり、自分の出来ることが見えるようになるのです。また、視野が広がると、他の人の意見も聞けるようになってきます。「これしかない」と思い込んでしまうと、他の人の意見なんかとても受け入れられなくなります。視野が広がると、自分の考えだけでなく人の考えも自分の選択肢の中に加えることが出来るようになるわけです。 さらに、柔軟に考えられるようになると、修正できるようになります。ここがだめだと思うならやり方を変えようと思えるようになるわけです。考えが固いと「これでないとだめだ」と思い込んでいますから、自分の考えを変えることが出来なくなってしまいます。心が柔らかくなり、考えを変えられるようになると、状況に合わせて考え方を変えることが出来るようにるのです。 また、考え方が柔らかくなると、他の人の苦労も分かってきます。自分の考え方だけに集中してしまうと、自分の苦労だけが大きく感じられ、人の気持ちを察知することが出来ません。人の言うことを、自分の気持ちも分かってくれず、勝手に気軽に言っているのだとしか受け取れなくなるのです。 このように引きこもりの現状を打破するためには、子どもの心を柔らかくして考え方を変えられるようにすることが大切です。その方法として、緊張・弛緩のリズムをつくる方法があります。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年11月14日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(4) 子どもが親と協力して、なんとかしたいと思っている場合、つまり、親は自分の味方だと思っている場合には、子どもに指示をして、緊張・弛緩のリズムをつくることが出来ます。そのやり方を前回まで説明してきました。 引きこもりの子どもは、それまでの経過もあり、親を必ずしも味方と思っていない場合があります。自分の立場に立って考えてくれないと思っている場合には、親の指示を受け入れず、親との会話も拒否する場合があります。親子関係が悪化するとそうなってしまうことが多く、引きこもりが長期化してしまうことになります。 そこで、とりあえず会話には応じるけれど、親の指示を受け入れて努力しようとまでは出来ない場合について考えてみましょう。自分自身が思うように振る舞えないと思ってしまっていたり、親の言うことではうまく行かないと思っている場合です。親の善意は感じるけれど、引きこもりを解決するための手立てが分からない状態です。心の傷が深かったり、無力感を持っている場合です。 やはり、固く考えがちで、自分も様々な可能性を感じられない状態になっているわけですから、気持ちを盛り上げて、何か出来そうだと感じられるようにしていくことが大切になります。つまり、明るい気分にして、なんとなくでも、未来を明るく感じられるようにしていくことが大切です。 そのためには、何か変わったことをして気分を変えていくことはまだ難しいので、今できることの中で気分を盛り上げていくことが大切となります。会話が出来るので、会話をしながら安心感を持てるようにし、何か出来そうだと感じられるように気分を盛り上げていくことが大切です。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年11月07日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(3) 前回は、息を止めることで緊張を高め、息をすることでリラックスする方法について、説明しました。他にも、身体をわざと固くしては力を抜くことで、緊張と弛緩のリズムを作る方法があります。固くなりやすい子どもなので、得意な力を入れる方からやります。力が入った状態であれば、力を入れるのを止めれば、少しはリラックス出来るわけです。始めは単に元に戻るだけかもしれませんが、リラックスする方向の感覚は得られます。リラックスする方の感覚を身に付けていけば、次第に勢いがついてきて、元の状態よりもリラックス出来るようになってきます。 例えば、身体の緊張を高める方法としてよく行われるのが、両肩を無理に上げることです。まず、頑張って力を込めて両肩を目いっぱい上げてみて、そして力を抜いて肩を下げます。さらに、肩を上げたり下げたりをゆっくり繰り返していると、緊張―弛緩のリズムが出来ます。始めは、大袈裟に力を込めて肩を上げますが、慣れてきたらそれほど無理せず、肩を上げたり下げたりします。すると次第に肩を下げた時に力が抜けるようになってきます。気軽に肩の上げ下げをしていると、肩周辺のもみほぐしになります。 肩を下げてリラックスする時に、単にリラックスするだけでなく、「楽になった」と思ったり、「よかった」と思ったりする方が良いでしょう。リラックスして心地よさ、気持ちよさを感じることが大切なのです。リラックスして力を抜くことで、安心感を持てるようになります。 単に力を抜くだけでは、ひょっとして頼りのない状態となり、不安を感じる危険性があります。そうすると、いつまでも、リラックスがしっかりと身につかないことになります。ですから、できるだけリラックスして気持ち良いと思うことが大切です。そのために、始めは無理しながらでも、力を入れた方が良いのです。無理するということは少し苦しい状態になるということです。そして、苦しい状態の後で、そこから解放されれば気持ち良さも感じやすくなるわけです。 もし、肩を下げた後にも、緊張した感じが残ってしまう場合には、肩を下した時に軽く腕を揺らして、固さをほぐした方が良いでしょう。または、肩を下した後に、ハーと息を抜いて力を抜くようにしても良いでしょう。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年11月01日
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緊張・弛緩のリズムをつくる(2) 今回は、ひきこもりの子どもであるけれど、こちらとの面接が可能であり、こちらの指示もある程度聞いてくれる子どもについて話をします。 ひきこもりの子どもは、人のいるところに行くと固くなりがちです。緊張してしまって身動きが取れないような状態になってしまいます。そんな固い感じの時に「リラックスしよう」と言っても、とてもリラックスできる状態ではありません。人のいないところで、2人だけで話をするときには、ある程度くつろぐことが出来、話し合うことが可能だけれども、人が周りにいると固まってしまって、なかなか話が出来ないということがあります。 ですから、対人恐怖がある子どもの課題は、人のいる場所、公共の場所でリラックス出来ることです。こんな時に、緊張・弛緩のリズムをつくって、リラックスに導いていけば良いと思われます。しかし、緊張はしてもリラックス出来ないのだから、緊張・弛緩の波をつくるのはとても困難のように見えます。 しかし、少し考え方を変えれば、緊張・弛緩の波をつくることは可能であると分かります。つまり、人前で固まってしまうと考えるのではなく、固まるのが得意だと考えればいいわけです。得意だから、得意なことを意識的にやってもらえれば良いわけです。よく心も体も固くなると、息も詰まった感じになります。気軽に呼吸できないわけです。また、意識的に息を止めて我慢していると、苦しくなってきて、身体が固くなってしまいます。そうです。息を止めれば簡単に緊張が高まった状態にすることが出来るのです。 ですから、喫茶店とか公園とか周りに人がいる状況で、子どもに息を止めて少し止め続けてと頼みます。固くなるのは得意ですから、子どもは息を止めて我慢することは出来ます。そして、息を止め続けていると苦しくなり、普段よりも身体は固くなります。普段のレベルよりも緊張のレベルが高くなることが大切です。 ある程度のところで息をしてもらいます。すると、苦しい状態から楽な状態になります。緊張も緩んで、多少はリラックス出来ます。この息を止めて緊張し、息をしてリラックスするを繰り返します。つまり、緊張・弛緩のリズムが出来ることになります。次第に、リラックスするところで普段よりもリラックス出来るようになってきます。 すると、人がいるところでもリラックス出来るようになり、次第に気軽に会話が出来るようになります。子どもも人がいても、リラックス出来るので平気になってきます。人がいても恐怖も感じなくなり、対人恐怖はなくなり、人の中に入れるようになるのです。 困難と思われていた緊張・弛緩のリズムをつくることは、得意である固くなることから始めれば、弛緩も出来るようになるわけです。皆さんも試していただきたいと思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年10月25日
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緊張・弛緩のリズムをつくる 引きこもりという嫌な事態が生じると、どうしても人の心は固くなりがちとなります。心が固くなることで、なかなか心の変化や家庭内の雰囲気の変化が起こりにくくなり、引きこもりが定着してしまい、長期化してしまいます。なんとかしようと親が焦れば焦るほど、子どもの心は硬直化し、よけい引きこもりは長期化、重症化してしまいます。 そこで、気持ちを柔らかくするための方策について述べてきました。「心のもみほぐし」について説明してきました。これからも、同じ路線の説明ではありますが、もっと分かり易くするために「緊張・弛緩のリズムをつくる」という観点で説明を続けたいと思います。 「緊張・弛緩のリズムをつくる」とは、心を柔らかくするために、心を固くしたり緩めたりする働きかけのことを言います。心を柔らかくするためには、固い心が一時的にでも緩むことが大切です。心が柔らかいとは、気軽に心が固くなったり緩んだり出来ることを言います。柔らかいとは、固さも含めて変化出来ることを言います。心が固くなってもいいのです。時には、自分の気持ちを押し通すために固くなることは重要なことなのです。ただ、状況が変わっても、心が固いまま固定化してしまうことが問題なのです。つまり、心が固くなっても、状況の変化に応じて柔らかくなればいいわけです。すると、もっと柔軟な対処が出来てきます。 心の固定化した固さをほぐすためには、固いところから緩むことがまず大切です。そして、固さと緩みを繰り返せば、心は変化しやすい状態になっていきます。つまり、「緊張・弛緩のリズムをつくる」ことが大切となります。そこのところが分かりにくいでしょうから、緊張・弛緩の変化に焦点を当てた説明をしたいと思います。 心のもみほぐしが出来るようになると、解決への模索が出来るようになります。人とのやりとりも出来やすくなります。緊張・弛緩のリズムは、意識しなくても自然に起こる現象であり、考えずに起こるために、その重要性があまり認識されなくなります。ですから、人とのやりとりや日常で起こる緊張・弛緩のリズムについて、意識化出来るように説明したいと思います。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年10月17日
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心を柔らかく元気にする(18) ひきこもりをする人は、心が固くなりがちです。家族の人や支援者が声をかけても返事をしない場合は、かなり頑なになっている状態と言えます。ですから、固くなっているよりは、怒りを示した方が良いわけです。もちろん、怒りを示されては家族は大変困った状態になってしまいます。 ですから、怒りにまでは出来るだけ発展しないように、ひきこもりに関係のない話題を話すか、ひきこもりの話をしても、子どもが怒りそうであれば、気持ちが分ってよかったという形で、子どもの気持ちを肯定的に受け止めることが大切です。以前も書いたようにそっとしておくというやり方では、固い心が固いままになってしまうか、親は何を考えているのか疑心暗鬼になり、よけい固くなる危険性があります。 難しいこととは思いますが、子どもの怒りも明るく受け止めることが大切です。こちらが固く受け止めてしまうと、子どもの方もよけい固くなってしまいます。明るく受け止めると、次第に怒りも和らいでいきます。家中が暗い雰囲気になってしまうのが、心の固さを増す元になります。 暗い雰囲気になってしまうのは、親も子どもも真面目に考えるタイプだからです。日頃は、真面目さは素晴らしい資質ではありますが、危機の状況では裏目に出てしまいます。子どもの問題を真剣に考えるために、「こうすべきだ」という思考になり、柔軟な対応が出来なくなってしまうのです。 苦しい時ほど、ユーモアが大切なのですが、真面目な性格だと、どうしても笑う余裕もなくなってしまいがちなのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年10月08日
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心を柔らかく元気にする(17) 子どもの怒りに大げさに応じる場合、子どもがバカにするなとよけい怒る場合があると良い言いました。そんな時は、声かけの間をあけるとか、語りかけの時に小さめの声でするなとの工夫が大切でしょう。要は、怒りを示すことで、ますます怒りやすくなることは避けた方がいいわけです。怒りを示すことで、次第に怒りが収まっていくようにすることが大切です。 怒りが貯まったままでは、次の行動に出ることは困難となります。ですから、怒りは少しずつでも吐き出させて、怒りの気持ちがなくなるようにしていくことをしなければいけません。先に述べましたように、怒ることでますます怒りの感情が増していく場合と、怒りの感情が収まって行く場合があるのです。 つまり、怒りの感情が貯まっている場合には、怒りを表現させて、しかも、怒りが静まって行く方向に持っていくことが大切です。 もし、ひきこもりに関係ないことであれば、楽しい会話が出来るのであれば、積極的に面白い会話をして子どもを笑わせることが一番良い方法です。笑ううちに怒りの感情も沈静化していきます。怒りを含む思い出(トラウマ)も和らいで行きます。ただ今はしかし、とても笑いを引き出すことが出来ない状況の話をしています。その場合は、本人をそっとしておくよりも、声かけをした方が良いということなのです。 怒りが現われたとしても、声かけした方が良いのです。そして、家族の方には子どもに対して悪意は持っていないことを示すことが大切です。子どもが怒りを示しても、柔らかく肯定的に受け止めることで、怒りを沈静化させることが大切なのです。 ただ、ひきこもりが長引く例を見てみると、家族の方も子どもを受け入れてはいても心の根底に「今の状態では良くない」という気持ちが強く、そのために子どもも家族も関係が硬直化してしまっているようです。しかたがないので今の状態を受け容れる、というだけでは不足なのです。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年10月04日
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心を柔らかく元気にする(16) 子どもが怒りを示す時、どうしても親は緊張してしまいます。子どもに対抗意識が現われたり、こちらの好意を受け取らないことに対する怒りや何か変なことをするのではないかという恐れや警戒心のために身構えてしまうのです。 こういった反応は、口にはしなくても子どもに伝わります。「言いたいことは言った方がいいよ」と口では良いことを言っても、気持ちが張り詰めていたら、やはり、緊張していることが伝わってしまいます。どうしても、怒りに対しては緊張しやすいので、やむを得ないことです。 ですから、怒りを気持ち良く受け止めることが出来ないのであれば、大げさに応じる方法があります。「おお、すごい。よほど我慢出来なかったのだね」と大げさに応じるのです。大げさに応じることで、親側の緊張をほぐすことに役立ちます。黙ったり静かに応じると、どうしても緊張が高まってしまいますが、大げさに応じれば緊張の発散につながるのです。 子どもの方も、自分の怒りを受け止めてくれたと感じて、気持ちがすっきりしやすいものです。大げさに応じることで、人をバカにしていると感じてよけい腹を立てる場合もあります。真剣に受け止めてくれていないと感じることもあるわけです。しかし、ある意味、子どもの怒りをそれほど深刻に受け止めない方が良いのです。むしろ、生きていく上で、ひきこもることはそれほど重要なことではないと考えていた方が良いでしょう。 ともあれ、子どもの怒りに対して、大げさに受け入れるようにしていれば、しだいに怒りは収まって行きます。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年10月01日
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心を柔らかく元気にする(15) 親は、子どもの気持ちを尊重していると示すことが大切です。そのために定期的に子どもに声をかけることが大切なのです。声をかけると怒るから、そっとしておこうというの良くありません。むしろ、子どもが怒ったとしても、その理由については、理解を示すことが大切です。 「声が聞けてうれしい」とか「気持ちが分って良かった」という感じで返事をすると、良いでしょう。子どもを怒らせないでずーと静かな状態に保つよりは、むしろ、怒っては落ち着くを繰り返した方が、不信感を心に溜めこんだままよりは、リラックスしやすいのです。 ここでは、声をかける間が重要となります。ある一定の間隔で声をかけていて、子どもの怒りが増大するのであれば、よけいストレスが増えているということであり、声かけをする間隔を広げた方がよいでしょう。声をかけて怒るにしても、怒りの程度が増大しないのであれば、その間隔で声をかけることが良いでしょう。あまり、間隔を広げると、せっかく怒りによってある程度ストレスが発散されてもまた沈黙の間に蓄積されてしまうので、気をつけなければなりません。 お子さんによって、怒り、そして怒りが肯定的に受け入れられることで、どのように気持ちが変化するかは違いますから、子どもの怒り方を観察しながら、声かけの間隔を調節する必要があります。要は、子どもが怒るにしても、声かけするうちに、次第に怒り方が和らいていくように、声かけすることが大切です。ペーパーバック アマゾンから。自閉症児の社会性を育てる: ―リラックスした喜びで伸びる人間関係と学習力―1430円https://www.amazon.co.jp/dp/B07CZ8GG1L/落ち着きのない子がゆったり出来る方法: ADHDの子も落ち着ける880円http://www.amazon.co.jp/dp/B01EWTAZLS頑固な子も素直になれる― 固い心をやわらかい心にする方法 ―880円http://www.amazon.co.jp/dp/B07GLP4VX6ほどき心理相談所心理相談、発達相談を受けています。hodokio@sirius.ocn.ne.jpメール相談は、無料です。
2022年09月25日
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