はなさかじじい



 むかしむかしあるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
 二人はともに働き者で、正直者だったので村の誰からも好かれていました。二人の家には「ポチ」という白い犬がいました。
 子供のいない二人はそれはそれは可愛がり、まるで我が子の様に大切に育てていました。
 ある朝、正直じいさんが裏の畑を耕していると「ポチ」が「ここ掘れワンワン!」と鳴きました。出たっ!昔話のお約束!お宝ゲットのヨカ~ン!
 σ(^_^)σGet’s


 ところが・・・、普段は温厚なお爺さんも日頃働き詰めでストレスが溜まっていたのか「何を~~~~ッ!犬のくせに、御主人様に向かってここ掘れだとォォォッ!!何様だァァァッ!!」と、ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦 著 集英社)ばりにブチ切れてしまい「ポチ」のシッポを掴んでブンブン振り回しました。
 たまらず「ポチ」は「お・・・おいっ!!はなさんか爺い!はなさんか爺い!」と叫んだそうです。

  健康の為、働き過ぎには注意しましょう。

                     ~お終い~




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