シンデレラ・2


 魔法使いの少女(以下魔女)はこう言いました。

魔女:「私ジニ-。ゴメンね~、最近お婆ちゃんちょっとま
   だらが来てて~ε=(´’`)代わりに私があなたの願い
   を叶えてあげる。・・・でも~、まだ魔力が安定して
   ないから変身してられるのは1時間だけよ。そこでも
   のは相談なんだけど・・・、私も下界は初めてだし、
   舞踏会とか興味あるわけ~。一緒に行ってもいい?そ
   うすれば一時間おきに魔法を更新できるでしょう?ど
   う?」
シンデレラに選択の余地はありませんでした。願ったり叶ったりだ。そんなわけで、ジニ-の魔力の関係で、ちょっと小振りな栗鹿毛(カヤネズミ)の馬と、タキシ-ド姿(カネタタキ)の御者、コンバ-チブル(トウモロコシ)の馬車でお城へ向かいました。
 舞踏会は盛会でした。シンデレラの美貌は会場で一際目を引きました。エロ貴族からは好奇と垂涎の表情が、女性からは羨望半分やっかみ半分の視線が痛いほど伝わって来ます。ここでジニ-の目の色が変わりました。霊力保持の為、イモリの黒焼きとか、マンドラゴラとかくそマズイものしか食べていない育ち盛りの魔女に、目の前の宮廷料理に抗うすべはありませんでした。
 食欲の権化と化したジニ-は時間の経過を忘れていました。そしてシンデレラの衣装が点滅をはじめ、ついに元の姿にもどってしまいました。
 「シンデレラ!」継母が金切り声を上げました。
「お前どどどどど・・・どうして」倒れちゃった。


 ジニ-のボ-ンヘッドで元の姿にもどってしまったシンデレラ、会場では上を下への大騒ぎ。絶体絶命のピ~ンチ!!・・・どうなるシンデレラ?

つづく

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