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こまま1023

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2008.08.31
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カテゴリ: 読書
『その日のまえに』 重松清・著 <140>




「その日」が来る前に・・・
私たちは何ができるんだろう。
何をすればいいんだろう。

胸がぎゅーーーっと痛くなる。


  蝉はそもそも土の中の生き物であって、
  地上に出てきてからの姿は、「成虫」ではなく、
  「死装束」だと思うべきではないのか、
  だとすればわずか半月の命を悲しむことはない。

  地上に出て、羽が生えてたあとは、「晩年」にすぎないのだ。


  でも、母ちゃんは「いる」・・それだけで、いい。
  うまく言えないけど、
  母ちゃんの役目は「いる」ことなんだと思う。


  絶望というのは、決して長くはつづかないのだ。
  これも初めて知った。
  ひとの心は絶望を背負ったまま日々を過ごすほど強くはないのだと思う。
  だから、ひとは、絶望して死を選ぶ。
  そうでなければ、絶望をつかのま忘れようとする。


  余韻と呼ぶほどきれいなものではない。
  ただ、ここには、亡くなってからも生きつづけた和美がいる。



  「終末医療にかかわって、いつも思うんです。
   『その日』を見つめて最後の日々を過ごすひとは、
   実は幸せなのかもしれない、って。
   自分の生きてきた意味や、死んでいく意味について、
   ちゃんと考えることができますよね。




「その日」のまえ、と「その日」のあと。
深く、深く考えさせられました。





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Last updated  2008.08.31 12:52:55
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