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2009年05月29日
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整体の先生が、

とのたまうので、ぽんぽんには「みぃちゃま」と呼ばせている。

この前の日曜日、みぃちゃまがこっちに来たので西新井のインド料理屋でカレーを食べた。
「ぽんぽんもいく~」
と言ってついてきたけれど、どうせみぃちゃまと母ちゃんの話は長いと観念して、自分の分を食べ終わったらおとなしく横で「キャラ探し(キャラクター物のまちがい探し)」で、探したまちがいを、
「1、2、3…」
と数えている。


とお褒めの言葉(?)をいただいて、
「で、なーに?首切られる夢みたんだって?」
「そうなんですよ。中国の武将だったみたいです。青龍刀で…。もっとも切られるとこまでは見なかったんですけど」
「おー、こわっ」
なんていいながら、先生は、
「ぽんぽん、いくつ見つかったあ?」
なんてぽんぽんの本を覗き込んだりしている。
「3、4、5…」
とぽんぽんが数えている後ろを、インド人のオーナーがトレーをもって通り過ぎながら、
「5、7、9…」
とむちゃくちゃな数字を言って茶々を入れる。

「時そば」じゃないんだから…。
オーナー、追い討ちをかけるように、
「A、B、C、5、6…」
これは新しい。外国人ならではだ。

そういえば別のインド料理店で、ぽんぽんにお子様セットのデザートアイスを持ってきてくれたインド人のハンサムなウェイターさん、ひとさじアイスをすくってぽんぽんの口に突っ込みながら、

って言ってた。
「『冷たいよ~』だよ!」
って突っ込んで笑ったけど、あれはジョークだったのか?
何度もぽんぽんに「かわいいねえ~」を連発し、最後にはっとしたように「ママもかわいい」って言ってくれた。
…いいよ、気を使わんでも

「最近、ちょっと悩んでるんですよ。なんか形而上の問題で行き詰まったと言うか…」
「…なにそれ?」
「ええ、そういう話しても先生は取り合ってくれないのはわかってるんですけどね。ちょっと聞いてくださいよ」

相変わらずでたらめな数を数えては通り過ぎるインド人。
スパイスの香りとエキゾチックな音楽。
なによりエキゾチックな頭脳の持ち主、みぃちゃま。

「『神との対話』って本があるんですよ。で、それに真っ向から対立するような形で『神の使者』って本がありまして…」
「へえええ、そうなの?」
「へえええって、『使者』のほうはともかく『対話」は相当有名な本ですよ」
「そんな他人が書いた本読んで形而上がどうのこうのって言ってもどうしようもないでしょう?自分で見つけたものだけが答えなのよ」
「…はあ。でも言わせていただきますが、ふつうはみんな、本読むんですよ。先生みたいな完全に自力で開拓する人って、私から言わせれば一種の天才なんです」
「そんなこと言ったって、こんなの誰だって出来るんだから!」
「いや、たしかにそりゃ、だれだって最終的には自分で悟り開いて解脱するんでしょうけど」

虚空つき、衆生つき、涅槃つきなば、我が願いも尽きなん…
ここは弘法大師のお膝元、西新井。

「でも、どうやったらいいかって、やっぱり道しるべやガイドは必要なんですよ。そのためには本って結構役に立つんですから」
「まあねえ…」
「でね、この本、こっちはこうこうで、こっちはこうこうで…。でもわたし、なんか行き詰っちゃって」
「そりゃそうよ、だって○○だもん」
「…!」

すみません。○○のとこ、書きたいのは山々だけど、これはみぃちゃまからOKが出なかったのであえて伏字です。

「あらま、ぽんぽん、ママだまっちゃったわよ。変なママねえ…あ、ほら、この猫の尻尾の色、違ってる」
私はやや呆然としながら、それでもなんか崩れて流れそうな脳みそをなんとか立て直した。
なるほど、そういう考え方もあるんだ。
ほんと、この人天才だあ…。

ぽんぽんはキャラ探しにも飽きてきて、ガラス越しに調理場のタンドリーを覗き込んでいる。
「ぽんぽんはお姫様の絵を描くとき、なぜか服に唐草模様を描くんですよ…」
「あらま、前世、インドかしらね?」
「いやあ…ほら、先生の家のアラジンみたいなランプ」
「ああ、ぽんぽんいつもいじってるねえ。イスラムかな」
「なんかそれっぽい気がする」

なんて話をしてるけど、前世があるかなんてまだわたしには形而上。
いや、さすがにこれは、形而上以上、体験未満か。
結局、どれが正解かはわからないけど、形而上の問題は体験がなければどこまでも形而上ってことだ。

要するに、形而上の問題は放っておけばいい。
そのために呪文のように繰り返される言葉がある。
Now,here

はあ…なんか不思議なランチ@インディアでした。






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最終更新日  2009年05月29日 18時15分49秒
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