■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

2006年08月02日
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カテゴリ: 第一章 061 ~ 122 話
.
生存者
  「うぅ・・・・・」

 昨日、倒壊現場でこういちに気絶させられた 生存者 が目を覚まし始めた。
 ぼんやりと見える視界には、目の前に鉄のパイプが何本も立ち並び隙間は人の拳が通る程度。
 右側の壁には小さい窓があり、月明かりが眩しい。
 この窓にも鉄のパイプが同じように立ちふさがっていた。

 右手で目を擦ろうと動かすと、

チャリーン

 何かに手の動きを封じられている。


チャリーン

 同様に何かに手の動きを封じられている。
 手が動かせるのはほんの 1cm もあるかないかだ。

生存者
  「なんだこりゃっ」

 その場から動こうと、右足を踏み出そうとするが、

チャリーン

 こちらもなにかで封じられている。

生存者
  「 くそぉぉぉぉぉっ

ガシャガシャガシャ

 両手両足を動かしてもがく生存者。

 急に、目の前から強いライトを照らされたっ

生存者
  「うっ」

 思わず目をつぶる。


警部補


 生存者が少しずつ目を開ける。
 徐々に見えてきたのは、明るいライトの前に立つ一人の男。
 そしてその後方に数人の男達がいた。

警部補
  「あまり騒がない方がいい。
   有り余る体力の持ち主らしいが、ここでは食事が出ないのでな。
   体力は温存しておいた方がいいと思うよ。」

生存者
  「 ここから出せーーーっ

警部補
  「残念ながら、ここからは出られん。 あきらめるんだな。
   ここは 特殊 な牢屋になっている。
   キミには色々と聞きたいことがあってな。 それを話してくれないと
   一生このままってことなんだ。

   まっ、今日のところは挨拶ってことで、私は引き上げるが、くれぐれも大人しくしていて
   くれよな。」

生存者
  「なにを勝手に訳の分からないことをっ
うおーー、だせーーっ

ガシャガシャガシャ


~~~
  ~~~
    ~~~

ゆうすけ
  「・・・・にしても、椿さんと4人で夜の散歩ってのも始めてだなぁ。」

椿
  「この時期は心地いいもんだな。」

利江
  「夜の街って、なんか不思議。。。
   景色は同じなのに、雰囲気はいつも微妙に異なるのよね。
   少し前の私では、この違いが感じ取れなかったわ・・・・
   いつも何かから逃げるように、そして怯えながら歩いていたんですもの。
   こうして笑顔で歩ける今の私がいるのは、この二人のお陰なの♪」

椿
  「そうなのか。
   この二人はなんか不思議だよ。
   一緒にいるだけで不安が無くなる。 そんな雰囲気も持ち合わせているよ。」

ゆうすけ
  「それは、俺も子供のころから感じてたよ。。。
   二人・・・・ではなくこいつだけだけどね。
   こいつといると、心に余裕が生まれるんだな。
   だから見える世界も広がってくるみたいな。」

椿
  「なるほどね。。。
   心の余裕、大事なことかもしれない。

   私も今まで、柔道一筋に生きてきた気がする。
   裏・・・の師匠と出会って、更にそれに没頭する毎日。
   そしてこういち君と出会い、厳しい練習の中にも自分が変わっていくことが嬉しく
   も思えた。
   ところが以前の自分と比べると、見える世界が少し変わってきたことを感じていたよ。
   だから、この散歩がなぜかとても心地いいよ。」

こういち
  「心地いい散歩もここまでかな。
   椿さん、先頭を頼みます。おいらはこの二人を・・・・・」
椿
  「分かった。」

 急に顔色を変え、目つきが厳しくなる椿。

こういち
  「一人は50m先の右のビルの非常階段に、
   もうひとりは更に二つ先100m、左ビルの前に、
   最後の一人はその横、道のど真ん中だ。

   右にいるやつは通り過ぎて、罠にはまってあげようよ。」

椿
  「よし。」

 4人はそのまま前進し、右のビルの非常階段に一人いる真前を通過する。
 椿はその気配をようやく感じるが、顔は前を向いたまま目線だけでチラっとその場所を見る。
 ゆうすけと利江は、何食わぬ顔で世間話中を 演出 しながら歩く。
 その会話にこういちも加わる。

 3m、5m とその前を通過する4人。
 世間話をしているゆうすけと利江は極度の緊張状態。
 会話がかみ合っていない。

利江
  「だから、面白いでしょ。今度一緒に行ってみましょうよ。」
ゆうすけ
  「うん、やっぱり美咲先生の授業は最高だ。。。」

こういち
  「おぃおぃ・・・・ ^ ^;;; 」

 椿は前方を見据えるように堂々と歩いている。
 さらに数十メートル進んだときに突然、小声で話すこういち。

こういち
  「みんな、左のコンビニに入って♪」

 椿は突然の方向転換でコンビニに入る。
 他3人も続く。
 店内に入ると、

ゆうすけ
  「どうした?」
こういち
  「別の気の強い人が近づいてきた。 後ろから・・・・
   すると右に居たやつの気が反応していたよ。
   やつらの目的はその人かもしれない。

   ここから様子を見よう。」

 しばらくすると、こういち達が歩いてきた方向から、黒いヨットパーカーでフードを
 頭から被り、手にはテーピング、ズボンはスエットに運動靴姿の体格がガッチリ系の
 一人の男が、軽いシャドーを行いながらランニングしてきた。

 そして、こういち達のいるコンビニの前を通過し、道路中央に待つ男の近くまで行く。

謎の中央男
  「練習熱心ですな。」

 急に口を開き、シャドー男に声を掛けた。

シャドー男
  「・・・・・」

 無視するかのように、そのまま道端でシャドーを繰り返しながら 謎の中央男 に近づく
 シャドー男。

謎の中央男
  「無視しないで下さいよ。
   待っていたんですよ、日本ウエルター級一位のジャガー剣崎さん。」

シャドー男 改め ジャガー剣崎
  「 なにっ !?
   待っていただと・・・・?」

 ランニングする足を止め、顔はそのままに目線で 謎の中央男 を見るジャガー剣崎。

謎の中央男
  「ちょいと我々の相手をして欲しくてね。」


ジャガー剣崎
  「悪いな、そんな暇はない。」


 断ったその時っ、
 左に待機していた 謎の左男 が突然ジャガー剣崎に襲い掛かったっ!

謎の左男
  「俺がお前の相手だっ」

シュッ シュッ

 鋭いジャブが左右二発っ
 ジャガー剣崎はスエーして避けるも 切り口鋭いパンチのためか、被っていたパーカーの
 風防が切り裂かれてしまったっ!




                              -つづく-




第82話  闇夜の戦慄 その2 へ
 (てめー、まだ懲りないのか)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年01月07日 11時43分37秒
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