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2020.11.08
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カテゴリ: 家で見た映画



全く知らないグロリア・グレアムという名の女優だったので、全くのフィクションかと思って見ていた。ハンフリー・ボガードの名が出てくるのも真実味と親近感(知っている名優の名が出てくるという意味で)を持たせるためのものだと。映画女優が舞台でイギリスに来ていたというのは、「ジュディ、虹の彼方に」で見たジュディ・ガーランドを思い出し、ハリウッドに対する羨望がイギリスにはあるのかなと思ってしまった。
さて、ググってみるとグロリア・グレアムは57歳で亡くなっている。とすれば55歳から57歳を描いているわけで、本作で演じたアネット・ベニングが出演時58歳くらいだと思われるのでそのままの容姿でいいはずだが、あまりにしわしわ、年寄りすぎる。最近、美魔女が多いせいかてっきり60代かと思って見ていた。アネットが痩せてしまってしわくちゃなのかとも思って見たが、それならそれで補正するだろうから、ここは相対する青年との年齢の落差を感じさせるために必要以上に皺を強調したのではないかと思われる。女優であれば、皺をとってほしいはずがないと思えるが、ここは作品性を考慮してか、あるいはアネット自らが素の50代後半の女性を演じたくてそのような演出になったのか、とも思える。ふと、邦画「フラガール」にしわくちゃ婆さんで出演していた富司純子が思い出された。富司は確かに年齢を感じさせるものを(無理に若さや美しさを出すのではなく)ありのまま、あるいは年齢を感じさせる姿を選んだといった気がする。
さて、アネットといえば「キッズ・オールライト」で共演したジュリアン・ムーアが思い出される。「キッズ・オーライト」では恋人同士を演じた二人だが、ジュリアン・ムーアはアネットより2歳若いだけだが、病に倒れていく作品も恋愛作品も歳相応、あるいは年齢以上に老けた姿を見せたことがない(見たことがない)。

さて、本作について
この作品の原作が出版されて映画化されたのかと思ったけれど、それほどのインパクトはなかったのか原作はグロリア・グレアムの7回忌にあたる1987年に出版されているから、2017年の映画化は映画化予備軍が陽の目を見たという感じなのかもしれない。冒頭はグロリア・グレアムの人となり、それから病を知らせるにはうまい導入部であった。しかし、その後の闘病生活と過去の恋愛生活を行きつ戻りつする展開は冗長なり、繰り返しから退屈さを感じる。彼が初めてハリウッドに行ったときに流される南米語(スペイン語かな?)の歌「カルフォルニアドリーミング」は輝かしくて、終盤に流される英語の「カリフォルニアドリーミング」はスローで哀愁を帯びて、絶妙な挿入歌に思えた、
クライマックスでは感情を揺さぶられるものとなったが、4度の結婚と歳離れた男たちとの恋多き女性の晩年は家族とは疎遠だったようである。

2017年/アメリカ/105分/G


原作:ピーター・ターナー
脚本:マット・グリーンハルシュ
出演:アネット・ベニング、ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、バネッサ・レッドグレープ、ケネス・グラナム、スティーブン・グレアム

原題:Film Stars Don't Die in Liverpool

お薦め度
「​ リヴァプール、最後の恋 ​」★★★☆(70%)





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最終更新日  2020.11.08 18:55:38
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