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2006年12月27日
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は、戦争で亡くなった英霊の方々に敬意を表して、クリント・イーストウッド監督・硫黄島2部作の後半「 硫黄島からの手紙 」を見てきました

映画館に行く前には ヤフーの映画レビュー を見て研究し、娯楽大作の「007/カジノロワイヤル」を見に行くつもりでした。
「硫黄島・・」では戦争シーンがリアルなので悪い夢を見そうだし、キャストが「ラスト・サムライ」の渡辺謙に「男たちのYAMATO」の中村獅童・・・天皇陛下万歳で華々しく散っていく内容は充分に想像できましたから。

だけどチケット売り場に立って、いざ入場する時には「戦争の現実から目を背けてはいけない」と考えを改めました


映画そのものはドキュメンタリータッチで、ジャニーズの二宮和也が演じる兵士の目線でストーリーは展開していきます。あの時代にこんな現代的感覚の若者はいなかっただろうけど(本人はあえてそのように演じていたそうです)、そのおかげで現代の私たちにも「あの時代」にスッと入っていける効果がありました。
愛国心を前面に押し出した教育基本法に改悪したり、防衛省なる軍隊を復活させる「美しい国」には出来ないことだろうけど、文部科学省推薦で全国の中・高校生が見るべき映画だと思います。

そして、「男たちのYAMATO」のようなドラマ仕立ての演出や明確なメッセージはないけれど、再び戦争に向かおうとしている日本人が戦争の現実を知るために見ておくべきですね。時代考証が甘いとか疲弊していく日本兵の描き方が甘いという意見もありますが、硫黄島での激戦をモチーフに戦争の無意味さを伝えるのに、この2時間20分の映画は充分な説得力があります。

最後に、渡辺謙はやはり「ラスト・サムライ」の如くカッコ良く、ロサンゼルスオリンピックの金メダリスト「バロン西」こと西竹一中佐は好意的に描かれていました。そして相変わらず無鉄砲で「そのまんま地でやってるんじゃないか?」の中村獅童は、敵に向かっていくと言いながら結局は助かってしまう情けない下士官を演じてました。あれでは離婚問題に弱り目に祟り目ですね





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最終更新日  2006年12月27日 11時49分51秒 コメント(10) | コメントを書く
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