MY LEGEND DIARY

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2020.05.16
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ウィンク

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか」の著者・増田俊也の学生時代を綴った自伝的エッセイ。
全日本選手権や五輪で採用されている「講道館ルール」
しかし、団体戦で勝敗は「一本」のみな「高専ルール」で戦う柔道がやりたくて、この大学を選んだ筆者。
そこに集まった個性的なキャラ達の群像ドラマといっていい。
負けなければ価値に等しいだけに、「引き分け要員」をオーダーに組み込む戦術も必要になってくる。
(まぁ山下泰裕・斎藤 仁・古賀稔彦相手にひたすら逃げ回っても、絶対捕まったら即キメられる)
それ故、ひたすらディフェンスに主眼を置いた乱取り練習が中心。
講道館ルールでは「参った」がアリだが、高専ではそれが無い。
乱取りで絞め落とされても、直ぐ気付けされて再開。
本書でも下級生の筆者は上級生に何度も"落とされ”てしまう・・・

連日の猛練習で、講義は殆ど睡眠タイム。
しかし、そこで当てられて怒られたた増田は、教授に対して開き直った屁理屈を並べる暴挙
そもそも入学時にも「俺は高専をやる為に此処に入った。2年は留年する」と宣言。
随分な態度だと思う。自分が親だったらブン殴ってる
自ら選んだ道なのに、猛練習に疲れ果て「何で俺達だけシンドい思いするんだ」と愚痴る日々。

そんな中、当時(1985年)話題だったUWFの藤原善明に注目するが・・・
「藤原はプロレスラーなので、リングで使われているのは見せるための偽物・演技」
こんな感じで組長をDisってる。
「プロレスのチョップは音は大きいが、殆ど効かない」
小橋建太にチョップ打ってもらった(勿論手加減して)けど、メチャクチャ痛かった号泣
「人生の真実」という点で、自分は増田より一つ真理を得たウィンク
「木村は~」で散々プロレスを否定する姿勢が、この頃には既に芽生えてる
自分が心血を注いだ柔道に誇りを持つのは大いに結構。だが、他の競技の悪口言うのはねぇ・・・
「木村先生は嵌められた。真剣勝負なら絶対負けてないんです
総合格闘家、キックボクサー、アマレスのメダリストとの検証で執拗に力説
しかし、悲しいかな。彼等の回答は全く逆だった
「いくら真剣勝負でも、あの体調じゃ絶対勝てない」
実際、この一戦に備えて木村の師匠を招聘するなど猛稽古を重ねた力道山の身体は出来上がってる。
一方の木村は殆ど練習せず酒浸り生活。上京&試合前にもかなり飲んでたという。
身体も貧相で、誰が見ても勝敗は明らかだった。

話を本編に戻す。
これだけの猛練習を積み重ねながら、本大会で増田の大学は全く結果がで出ず。
ドラマなら優勝して、ハッピーエンド大笑いだが、現実は厳しい・・・








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Last updated  2020.05.24 12:27:53


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