ほそぼそと韓流中

ほそぼそと韓流中

2005.02.20
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カテゴリ: 本・映画など
洋書「City of Darkness -Life in Kowloon Walled City-」の日本語版が出版されているとの事で早速取り寄せてみた。この本は香港の中国返還(1997年)の4年前に取り壊された九龍城の歴史的背景や、城内で医師や魚肉加工業などを営む住民へのインタビューと内部写真、立ち退きにまつわる政府と住民とのせめぎ合いなど、写真集とルポを兼ね備えた本。

一時は中国・イギリス・香港のどこにも管理されない無法地帯として「麻薬」「売春」「秘密結社」がはびこり魔窟と呼ばれていたが、後には衛生的に劣悪な環境を除けば、一定の秩序が保たれていた住民の暮らしぶりが分かる。洋書を買ってから3年、内容が分かってスッキリした。

廃虚マニアでもない私が九龍城に興味を持ったのは、ちょうど3年前に行った香港旅行がきっかけだった。ホテルまでの送迎バスの中、乱立された超高層ビルやマンション、防犯の為に窓という窓に鉄格子が張り巡らされた古びた建物群に圧倒され、到着早々ドキドキした。都心部の人口密度が高い為、建物は上へ上へと伸びているらしい。

私の滞在した香港島では政治と金融の中心、中環(セントラル)がありイギリス統治時代が色濃く残っている反面、欧米人が多く滞在するマンダリンオリエンタルホテルそばの広場では、週末になると集まってくるフィリピン人家政婦で埋め尽くされ、異様な光景をみせていた。

わずか4日間の滞在だったけど、返還されてもなお中国人を大陸の人と言い、私は香港人ですと言うガイドさん、ベンツで買い物三昧の香港マダム、路地裏のスラム街の様な町並み、貧富の差が激しい資本主義の産物、どんな歴史を経てこの国が出来てきたのだろうと思いながら帰ってきた。

旅行後に読んだ本の中で「転がる香港に苔は生えない」星野 博美(著)も面白かった。
返還に立ち会う為、1人で香港へ渡り生活した2年間が綴られておりディープな香港を知る事がきる。かつて九龍城を訪れたときに出逢った饅頭職人との話は切なくて胸が詰まった。

この本を読んだ後、もう一度香港へと全ての手配を済ませた所で旅行会社が倒産してしまった。
あれ以来行ってないけど、今年は香港ディズニーランドも開園するし、もう一度行きたいな。

九龍城探訪 魔窟で暮らす人々( 著者: グレッグ・ジラード / イアン・ランボット | 出版社: イ... 九龍城探訪 魔窟で暮らす人々(著者:グレッグ・ジラード/イアン・ランボット)

転がる香港に苔は生えない 転がる香港に苔は生えない(著者:星野博美)





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Last updated  2005.02.20 22:26:55
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