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2007.11.26
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カテゴリ: 小説 Wonder Garden
第11話 “友達”

一方、聡美はまだ恐怖から抜け出せないでいた。布団にもぐり、やり場のない恐怖感を必死に押さえ込んだ。

翌日、聡美は学校を休んだ。その日学校では聡美のことで全校生徒が体育館に集められていた。
校長が昨日のことを全て話し、聡美の心の傷跡のことを話した。もちろん可奈子は初めて聞いた。

「聡美ちゃん、大丈夫かなぁ・・・今度電話してみよう・・・」
そう可奈子は思った。部活が終わり、聡美の携帯電話に電話をしてみた。コールが5回鳴ったあと、聡美が出た。
聡美は暗いようだ。声がものすごく小さく、聞き取りにくかった。

「聡美ちゃん、大丈夫?」
「全然・・・大丈夫じゃない・・・恐怖を抑えるので必死で・・・」


「今から、聡美ちゃんの家行っていい?」
可奈子がそう聞くと、聡美は消えそうな声で“いいよ”と答えてくれた。そして聡美の家に着いた。

‘ピンポーン’チャイムが鳴った。しばらくすると聡美の母が出てきた。

「どちらさまですか?」
「あっ、初めまして。聡美ちゃんの友達の渡部可奈子といいます。聡美ちゃんに会いに来たのですが・・・」
そういうと聡美の母は無言で家の中に入れてくれた。可奈子は‘聡美ちゃんのお母さんも傷ついてんだね・・・’と心の中で思った。

聡美の部屋に着き、ノックをした。聡美はハイと小さな声で返事をした。部屋に入ると可奈子はびっくりした。
聡美は点滴をしていた。あまりにもご飯を食べなかったせいで栄養失調になりかけたらしい。

可奈子が来たせいなのか久しぶりに聡美のテンションが上がった。体は起き上がれないが手足は動くため、盛り上がった。
可奈子が帰ったとたん、聡美は恐怖感に包まれた。しかし、事件から時間が経っていたのと可奈子が来てくれたのでそんなにパニックにはならなかった。

「いつになったら、トラウマが消えるの。」

翌日、ようやく学校へ行けるようになった。がやはりあの場所を通るとトラウマが発生した。
聡美は頭を抱え、必死に我慢した。学校へ着くとクラスのみんなが心配してくれた。聡美はうれしかった。
しかし、授業はまともに受けれなかった。フラッシュバックが起こり、それどころではなかったからである。

そのフラッシュバックも日が経つにつれ、だんだんと薄くなっていった。聡美はだんだんと回復していったのである。
聡美は事件前の元気を取り戻し、元の生活に戻っていた。






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最終更新日  2007.11.26 07:34:06
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