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2012年10月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
長い間、母と書店をやってきた。

地方都市の片隅で生きる手段として僕と母は毎朝店を開け、荷を開けて本を並べ、配達し、
夜まで交代で店番をして生きてきた。

寒波の押し寄せる真冬の夜は吹きこんでくる雪の粒を顔に受けたこともある。
口さがない人びとの中には、小さな書店を馬鹿にした言葉を投げつけていくことも
しばしばだった。

それでも僕たちは仕事として亡き父親が始めたこの小さな店をきちんと守って生きてきた。
わずかな利益しかない雑誌や書籍を愛着をもってお客さんに売り、喜んでもらえたときは
なんともいえない充実感を感じたものだ。


店を大きくすることなどかなわないことだった。
大きなチェーン書店が駅前などにオープンしても僕の書店は相変わらずの旧態のまま
そこで息をしていた、僕と母を支えるために。

その母が高齢になり、転倒して手術、結局店に立つことも手伝うことも出来なくなった。
母と店をやっていた頃、冗談交じりに「どちらかが店を出来なくなったら店はやめだね。」
と言っていたことがある。
その状態が本当に来てしまった。
売り上げの激減と自分ひとりにかかってしまった店。
今の僕は家事と介護と店をひとりでしている。

数年前までは自分の食べた食器さえ洗ったことのなかった僕が、母に服を着せ、食事を作って
、洗濯し店をこなしている。


自分のできることだからしているだけ。
独身のまま、こういう状況になってしまったのは残念なのかもしれないが、僕はなんとか
現在の状態から抜け出そうと思っている。

母には感謝している。 丈夫な身体と結構いい(と自分では思っている)頭脳を与えてくれた。
スキーもいずれまた出来るようになったら楽しむつもりだ。








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Last updated  2012年10月25日 20時06分47秒
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