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2021年08月24日
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テーマ: 感じたこと(2903)
カテゴリ: カテゴリ未分類
室生犀星の幼年三部作と言われる「幼年時代」「性に目覚める頃」「ある少女の死まで」を読んだ。
それまでこの作家のイメージは堅物で面白味に欠けると思っていたので読まなかったのだ。
せいぜい「さんま」の詩ぐらいしか、思い浮かばない。
読後感は新鮮だった。それぞれに少年期の心のざわめきが漂っていて「ある少女の死まで」の最後には
不覚にも涙を浮かべてしまったほどだ。

だが、その後の解説などを読むとこれらの作品は作者の願望を作品化したもので現実とはかなり
かけ離れていることを知った。
私生児として生まれ、養母は鬼母であり、血のつながっていない兄弟姉妹とはみな仲が悪かった。
実母の思い出もほとんどない薄幸な孤独な男がたまたま持って生まれた文学の才能によって

青年期の犀星も、貧乏と性欲に煩悶する俗な魂の持ち主だったことを知ってかえって親しみがわく。





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Last updated  2021年08月24日 20時09分35秒
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