腹筋とくびれ

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テーマ: 戦争反対(1248)
カテゴリ:
3年前のこの日に、私は倒れた。
3年前、私は数年越しの計画で、学校に通い、仕事を始め、遠回りながら着実に目標に進んでいた。
風邪気味で、早く寝ようと思っていた。
携帯に緊急速報で入ったツインタワーと航空機の激突のニュースは、私にとっては悲惨な事故のひとつだった。
そこから何も連想しなかった。

引き金はテロそのものより、ツインタワー激突直後、母からかかってきた電話だった。
アメリカ全土で何か災害が起きるたび、カリフォルニアにいる兄を心配して「何とかしろ」と電話してくる母。
あの夜母は、恐怖と狂気に駆られた人がもつ恐ろしい確信で
「戦争が始まるのよ!」

兄に電話すると兄は冷静で、兄嫁はNYの友人が行方不明者のリストに上がっていると泣いていた。

母は、そうなのだ。
ヒッチコック顔負けの恐ろしい想像力で、異常な結論を出しては困惑するようなことをするのだ。
分かっていたのにその一言は、驚くような速さで私の心に浸透した。
あの夜、母は一瞬で、私に第三次世界大戦を確信させた。
ものすごい説得力だった。

自分のために将来の計画を立てていたなんて、なんて身勝手だったんだろう。
明日から日本は戦場なんだ。
どうして自分のために時間を使ったりしていたんだろう。
私の命があと少しで終わるなら、何を差し置いても人のために出来ることがあったのに。

ぐらぐらする頭で一晩中有線でCNNのニュースを聞いていた。


翌日電車に乗ろうとして、立っていられないことに気がついた。
しかし海外からの電話も受けていたのでどうしても出社しなければと思った。
仕事中疲労が襲い掛かってくるように感じた。
周囲の人たちが変わらず笑ったり歩いたりしていることが不思議で仕方がなかった。
三日後、駅のホームで脂汗をかいてしゃがみこみ、仕事を休んだ。


結局日本は戦場にならず私は生き延びた。
健康と仕事と目標を失って、まだ生きている。
行方不明者だったライザはその後日本に遊びに来た。

あの日命を落とした人と大事な誰かをなくした人が大勢いる。
いまこの瞬間武器もなく戦場にいる人たちがいる。
なぜ自分が生き延びているんだろうと思う。

"くびれと腹筋物語"
自腹列伝





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最終更新日  2005年03月10日 19時39分19秒
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