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kugutsushi

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2006.09.11
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カテゴリ: ことばの処理
テレビを見ていたら、紙の辞書の売上げが 10年前の半分になったとやっていた。紙の辞書は売れなくなって電子辞書がメインになってきたと。それにともなって単に辞書引きだけでなく、音声が入っていたり、英語であれば試験対策が入っていたりなど、付加価値を付けるような方向にあると。

電子辞書がメインになると嬉しいのは、高い電子辞書と安いものとの棲み分けが始まるであろうこと。付加価値がない生のエントリは価値が低くなってくるので、そのうち生辞書のデータのみ売るという形態も出てくるはず。音声も付加価値もいらないというニーズも当然あるから。加えて生辞書データの場合は、それを扱うソフトウェアにオリジナリティを求めるという方向性も考えられるから。

また、辞書の作成方法も外国の辞書(たとえば、COBILD や LONGMAN)のように、新聞などのデータから統計的に選択する言葉を選んだり、例文を取り出したりするような方向になる可能性がある。そうすると初出がいつかなどの情報が織り込まれてくる可能性がある。例文とその年代を記録する OED のような辞書が日本語でも作られる可能性が高くなる。

流行語は、ウェブのデータから流行言葉を抽出する可能性も出てくる。ブログから見た流行言葉事典のような企画ものの辞書もあり得る。辞書がまじめに引くだけの辞書から、もう少し能動的に使う辞書に動いていくとおもしろい。

一時的に流行って、その後、廃れて死語と化してしまうような言葉もある。そうしたものは、ウェブ上のデータを解析すれば数として明確になる。死語を使ったらそれを指摘してくれるような、半ばお遊びのソフトも考えられる。いつの時代も一定の比率で使われる言葉もあれば、ピークがある言葉もある。寿命の長い言葉、短い言葉。

言葉は生き物だから、辞書というのは変わり続けるもの。変わり続けることを前提にすると辞書の作りも変わってくる。理屈上/文法上の正しい言葉遣いと、実際との違いなどもおもしろい。いわゆる「ら抜き言葉」のようなものも、これからはどのように推移したのかもウェブ上のデータから分かるようになるだろう。

そうした意味で書き込んだ日付が明確になるブログの価値は大きい。いつその言葉が使われたのかが明確なのは、普通の人の使う言葉の歴史を残すという意味でも意味がある。もちろん、新聞やニュースの類も日付が明確なので意味がある。

セマンティックウェブの考えが普通になれば、文書もダブリンコアのように明確に作成者や日付、更新日等のデータを残すようになる(ブログのサービスであれば意識しなくてもメタデータとして埋め込まれる)。





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Last updated  2006.09.12 00:35:35
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