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プロ化して欲しいものです
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やはり強くなくてはダメだと言うことです。
今回の女子サッカー人気の継続は、わたくしの想像を越えておりました。いつものように一気に盛り上がって、しばらくすると何もなかったように静まりかえってしまうのではないかと実は危惧しておりました。
しかし、今回の盛り上がりは、昨年3月11日の日本にとって最悪の日をから立ち上がるための元気をもらう大きな要因にもなった事もあり、現在に至ってもまだその人気は衰えてはおりません。また昨日は監督と澤選手が世界中から選ばれて素晴らしい賞を受賞しておりますから、その人気に更に加速度を与えると思います。
今でこそ「女子サッカー界」について、あまり興味のないわたくしまで「あぁ海外のプロリーグに所属している選手もいるんだ…」とか、それなりに知識を持つようになりましたが、彼女達が世界NO1になる前は、完全なプロ選手はいないと思っておりました。(プロ選手はいたのは知っておりましたが、サッカーだけの収入では生活出来ずに、アルバイトをしたりする選手がほとんどだと思っておりました…今もまだそれに近いのかな?)
やはり世界一になると扱いが違いますね、TVの露出度が上がる事も原因の一つではありますが、観客動員数が大幅に上がるのはもちろん、CM依頼も多くあるようです。「どうして女子サッカーだけ!」卓球だって頑張って良い成績を出していると言う卓球関係者もいるとは思いますが、現実には一部ファンと関係者だけが「世界の一流」を気取っているに過ぎないのでしょうね、日本の世間はそう見ているのだと思います。
幼少の頃からTV局と卓球界が長い年月をかけて育てたあの大人気者の「愛ちゃん」を持ってしても卓球人気をここまで押し上げる事は出来ないのですから。(澤選手に本当に申し訳ございませんが、女子スポーツ選手は“顔”“可愛い”ではなく実力である事を証明されました。)
しかし、今回の女子サッカーを見ていて考えさせられました。
今までの女子サッカー界が不遇だったと思われる方もいるのでしょうが、よく考えてみると、今までは「身の丈に合っていただけですね」わたくしは人気もなく実力もないのに、それなりの報酬をもらう事自体に現在の日本スポーツ界の間違った構造があると思っております。
スポーツ選手なのだから、誰にでもない才能を持っているのだから普通のサラリーマンよりも高額な報酬でなくてはならないと言った考え方が、返って企業が選手を採用する事を邪魔していると思っております。
“勉強の才能”と“スポーツの才能”と“人間的魅力の才能”を同じ高さで評価することが出来なくては、いつまでたっても小さい頃から一生懸命スポーツを愛し励んできた選手が「プロスポーツ」で“普通”に飯を食うなんて事は出来ないでしょう。
そう言えば昔、野球で甲子園に出るのは東大に入るよりも難しいなんて言うスポーツ関係者もおりましたが、まさに「体でっかち」が、勉強の才能を持っている人を僻んで「頭でっかち」と呼んだ事を象徴するような言葉でしかありません。
卓球をはじめ、スポーツのプロ化を待望している競技関係者は多くいると思いますが、そのためにはスポーツ選手はもちろん関係者が「平均的なサラリーマンの収入」で「雇用」されることに抵抗を感じるようでは、その道程は遠いのではないのかと思います。
特に「Jリーグ」の選手は、発足時あまりにも高額な年俸に驚いたものです。
現在は発足当初の様な異様な盛り上がりもなくなった事と併せて、J2やまたその底辺にも下部組織あるため、ハングリー精神も手伝い、それなりの選手にはそれなりの報酬とはなっているようですが、まだまだ世界を鑑みると「身の丈に合っている」とは言えないのではないでしょうかね。
それに比べて、昨年女子サッカーは実力を世界に示して大きな人気を勝ち取ったのですから、これからは多くのスポンサーを獲得するのと同時に観客動員数も増やして「身の丈に合った報酬」を頂いて欲しいと思っております。
聞くところによりますと、ジュニア世代のクラブチームへの加入者も急増しているようです。人口200万人に届きそうな札幌市の昨年のHCB予選参加者は、男女全員の合計が20名と衰退の極みとなっているようですから本当にうらやましい限りです。
Jリーガーについてお話し致しましたが、やはり日本で一番「身の丈に合っていない報酬」を頂いているのは、プロ野球選手です。
しかしなぜこんなに高額な報酬を支払って赤字になっても球団経営が出来るかと言いますと、球団自体が「プロスポーツ」として自立せずに、親会社におんぶに抱っこをしているからです。昨年の「読売巨人軍」のお家騒動をみてもよく分かります。球団は“自分の物”ですから。
それに12球団の名前をみるとよく分かりますね「ロッテ」とか「日本ハム」なんて、お菓子や食品しか連想できないようなチーム名を付けて赤字分は「宣伝費」なんて事で誤魔化しているうちは、いつまで経っても「プロスポーツ」として自立は出来ないでしょうね、まるで相撲のタニマチと変わりません。まぁ力士でもないのにあんこ型の選手がいたりするのですから、タニマチにいいようにされてもしょうがありませんけどね。
今日は随分と女子サッカーを誉め称えましたが、選手達はここで安心しては元の木阿弥になってしまいます。がむしゃらにロンドンオリンピックでも金メダルを目指すのみです。
日本人をなめてはいけません…もしも金メダルを逃したりしたら…国民は手の平を返したように「ロンドンオリンピックで活躍した競技」ファンに鞍替えするのは明白なのですから…えぇそれが「カバディ」でも「セパタクロー」でも取って変わられてしまう可能性は十分にあるのですから。しかし女子サッカーは金メダルを獲得する可能性があるのですから、当然これからのモチベーションも高いと思いますが…
「ロンドンオリンピックの次のオリンピック見据えた選手を選考しました」なんて「日本卓球協会」が、この後言い出さないことを祈っております。
追伸:妻との合い言葉です。「どんなにお金をかけても卓球では飯は食えない。」とほほ…
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Last updated January 11, 2012 11:47:55 AM
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