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国宝、興福寺仏頭展に行ってきました。
西武線車内吊りの広告ポスターを見かけたとき、なんて美しいお顔だろうと思い、経緯は何も知らないながら東京言芸術大学美術館を訪れました。
入口近くでまっさきにお目にかかったのが、重要文化財「厨子入り木造弥勒菩薩半迦像」でした。
厨子入りですから全体の大きさは 60 センチ弱です。しかし、そのお姿は大変神々しく背後の飾りも見事で大変心引かれる仏様でした。
まず、最初の惹きは見ごたえ十分です。弥勒菩薩様でしたし、一番慕っている仏様でしたので、大変光栄に思い有難いことでした。横顔も大変素敵でした。
メインの国宝の仏頭は次の間の奥におられたのですが、本物のお顔は大変若々しく、お優しく、気品に満ちたすばらしい仏像でした。仏像といっても、興福寺の火災に遭って残っているのが片側の耳とお顔で東部は破損しているのでした。白鳳の貴公子と呼ばれているように、
さらに驚いたことにかなり後ろに下がってみますと、一層微笑んでおられるお顔になるのです。遠くの人により心を通わせて下さってでもいるかのようでした。
数奇な運命にも心打たれました。
元は天武14年 (685) に、天皇が亡き蘇我倉山田石川麻呂のために造った飛鳥山田寺講堂本尊像の頭部です。像は興福寺の鎌倉再興期の文治3年 (1187) に東金堂本尊薬師如来像として迎えられましたが、応永18年 (1411) に堂とともに被災します。幸い残った頭部が応永22年 (1415) に再興された現東金堂本尊台座に納められ、昭和12年 (1937) に発見されました。
どのような経緯で納められていたかがしっかりと記されていたのでした。
造立年代が明らかであるところから、白鳳彫刻の基準作として高く評価されているということです。お顔には傷はほとんどなくきれいなままで時の経過を忘れさせそうなほどでした。よくぞお顔が残っていてくださったと感謝、感謝でした。 合掌
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