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2024.04.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類

オッペンハイマーの映画を見ました。原爆開発の様相、開発者としてのオッペンハイマーをあくまでアメリカ側からだけの視点で描かれた作品です。


歴史的偉業と絶賛されたマンハッタン計画を推進していったオッペンハイマーは、科学者としての役割を強い意志と統率力で成し遂げたわけです。当初はヒトラーに勝つために始めたことが、完成より前にヒトラーが自殺を遂げてしまったために、わが国日本に落とせばよいではないかという話になりました。


結果は知ってのとおり、広島と長崎に原子爆弾が落とされて終戦となったという、アメリカ側の言い分です。

日本に原子爆弾を落とすことをなんのためらいもなく決めたということに、かつての(実情は今でも続いている)欧米列強支配、弱肉強食、人種差別の思想がよく表れています。

映画の中では、原爆被害はほとんど描かれてなく、その後のオッペンハイマーの自責の念から、原爆よりもはるかに規模の大きい水爆実験反対という国策に反していたことで、公職追放の憂き目にあっています。背景には昔の彼の恋人が共産党員でその集会にもオッペンハイマーが参加していた事実がありました。


開発してしまったことで、すさまじい被害をもたらした結果については、人としてやはり大きな自責の念を抱いたようでした。当たり前ですが。


オッペンハイマーについて、伝えられている事実は映画においてもその通り描かれています。

作った方からの視点に立てば、完成の喜びもわからないこともないですが、何十万人も一度に死すことになる武器だということがなんの抑制も働かなかったということが、驚きと大きな憤りを感じます。


爆発試験のシーンでは、現場従事者は防塵マスクやサングラスなどつけていない人がほとんどで、放射能がなんで怖くないのだろうか不思議でした。


開発者メンバーもほぼノーガードで見守っていただけです。このシーンを見たときに、アメリカ人は バカなのか と真剣に思った次第です。



そして、爆発テストで燃え上がる大きな炎を見て、ただ喜んでいる彼らは悪魔の化身かとも思われました。あの炎の中に、実戦では多くの無垢の民が殺されていくということに考えが及ばないのか、いや及ぶからこそ、こんな目に遭ってさらに戦争を継続するという意思を削ぐことができると勝手に解釈して、正当化していたのかもしれません。どちらにしてもその残酷さは、同じ人間とはとても思えない人たちの姿でした。

そこにこそ、アメリカ人の本質が描かれていたのだと思います。

原爆を落とされた日本側の気持ちを分かることはあり得ないかもしれないけれど、自分があの下にいたらと想像してみてほしかったです。開発メンバーだけでなく、彼らを讃える一般市民も同じ感性の持ち主だとすると、地球上に戦争がなくなるなんてありえないことのように思えます。


アメリカ人の大半はこの映画をみて、自分たちのしてきたことの正当性を感じるのでしょうか?


常に世界を支配しているという優越感の上に成り立つ国家というものは、そんなものなのでしょうか。何とも悲しいことです。


オッペンハイマーの命式は、西暦 1904 4 22 日生まれで、下記になります。

















オッペンハイマーの場合は宿命に二重の対沖を持っています。未来を切り開いていったこと(仕事)やその手段が結果を壊していきます。最後は非常に苦しむような生き方となったことが頷けます。


辰戌の対沖は、現実面の破壊というより、精神面の破壊の様相が大きくなります。自分の思い描いた理想や権威が壊されていったということになります。

この映画で人間というものが持つ業というものの深さを見せられました。天才と呼ばれる人に、時にとんでもないものを作り出させていく歴史の中に、ともに生きるしかない私達はあまりにも無力なのでしょうか。


それでも、日本人にもアメリカ人にも見てほしいです。原爆被害が、本当はどんな残酷なものかを知るべきだと強く考えます。






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Last updated  2024.04.16 11:15:50
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