「好きなこと」「人の役に立っている」という実感が何ものにも勝るモチベーションとなります。このような天職を探しには、後で紹介するイメージ訓練つまり、Wダイヤー博士のいう自分の気持ちに「素直」になること、あるいは「祈り」にも似た心境になることが肝要と思われます。これは、カウンセラーで身を建てた中越さんの心機一転のコツにも通じるものがあります。
無理をして周囲と妥協していた時とは比べ物にならないくらい爽快な気持ちです。
・あなたは「何が欲しい?」+欲しいことが全部手に入ったら何をする?
お金の心配も要りません。人間関係もうまく行っているので反対者もいなければ心配すること、気を使うこともない。1年か2年は遊んで暮らす、としても、そういう生活はすぐに飽きてしまうでしょう。
(こんなに自由な環境なのだから、これまでできなかったことを思い切ってやってみよう)と思って、やりたいことを始めるのではありませんか。それが「天職」なのです。
ここで、私たちの生活を過去にさかのぼって考えてみましょう。
日本は戦争に負けて焼け野が原になって、無一文、裸一貫から立ち上がりみんなで力を合わせ、世界から「奇跡」と言われるほどの見事な復興を成し遂げました。その復興の途上で私たちは、戦勝国アメリカ社会のファミリーの暮らし、一家に一台乗用車があり大きな冷蔵庫やテレビなどもあって裕福で幸せそうな姿を見て「いつか自分たちもあんな風になりたい」と夢見たものでした。しかし、やがて所得倍増計画の政府方針のもとに、さらに高度成長を成し遂げ、雲の上に見えたアメリカ人の生活が射程距離に見えて来ると、ローンやクレジットに追われ、家族の信頼関係は失われ離婚や私生児、ドラッグ、アルコール中毒になって家庭崩壊していくアメリカ社会の現状を見ると彼らの生活もそんな夢のような生活ではなかったことに気付いたのでした。
それでもまだ、日本人の生活は貧しく団地サイズの2DKでも、抽選で入居が決まれば、宝くじに当たったように喜ぶという団地生活...やがてバブル経済の到来で、広いマンションや郊外の一戸達の家をローンで住み換えるような生活が標準的になりました。それでも男たちは其の生活を支えるために満員電車に1時間半も揺られて残業、休日出勤の毎日でした。やがて、バブル崩壊。文字通り当時の3C(Car, Cooler,,Colour TV)の生活はまさに『泡』のように消えて行き、後には長い長い不況、デフレ、失業の不安が付きまとう閉塞社会が待っていました。
一方アメリカは、バブルを庶民、低所得者層を対象に広げようと、土地は永久に値上がりするという『神話』を前提に無理に無理を重ねて、サブプライム・ローンを普及させましたが当然の帰結として、返済不能者が続出し、差し押さえしても家は売れない。このシステムをなんとか支えるためのリーマン・ブラザーズに象徴されるファンドと虚飾のからくりが維持できなくなり、世界中を巻き込んだリーマンショックそして欧米全土からアジア、日本をも巻き込む財政破たんが押し寄せて来ることになったのです。
今解放経済下の中国をはじめ、インド、ロシア、ブラジルのいわゆるBRICSで経済成長が急速に進み、社会の格差、公害問題、地球環境汚染などの問題が起きています。これに伴って途上国の大量消費の影響で世界規模で資源が不足し、奪い合いも生じています。
こう見て来ると
人間の欲望にはきりがなく、満たされるとさらに上のもの大きいもの「欲しい、欲しい」が始まって遂には資源の奪い合いや、殺し合いが際限なく続いていくーというのが、現在の世界情勢の到達点だった-ということになります。
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