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2012年10月08日

　８月11日（土）にレンタルDVDで
『恋するポルノ・グラフィティ』を観ました。
　日本未公開のR-18作品ですが、全米初登場２位になったという
　ケヴィン・スミス監督の作品です。

　小学校の時から幼なじみの
　ザク（セス・ローゲン）とミリー（エリザベス・バンクス）は、
　セックスなしの純粋なルームメイトとして一緒に暮らしていた。
　ミリーは高校の同窓会で好きだった同級生にあっさりフラれ
（しかも好きだった同級生はゲイになっていた）、

　そして２人は家賃を払わなかったため、アパートの電気と水道を止められてしまう。
　２人はこの状況を脱するために、ポルノ映画を撮って一儲けしようと計画する。
　さっそくオーディションをおこない、
　集めたメンバーと『スターウォーズ』をパロったポルノを撮影するが、
　ストーリーの中には、ザックとミリーのセックスシーンがあった……。
　２人は平静を装いつつも、お互い意識してギクシャクした関係に……。

　前半ぐらいまでは、日本未公開も納得の「ハズレ作品かな？」と
　思っていたのですが、
　後半にかけての怒涛のロマンチック・ラブコメディー的展開によって、
　最終的には感動させられてしまいました。
　まさにR-18でなくては描けない世界であり、

　ケヴィン・スミス監督のトレードマーク的特徴である、
「ちょっと変わったラブコメ」「オタク」「エロ」「多弁」「下品」を
　全て兼ね備えていながら、しっかり感動させられてしまうという意味で、
『チェイシング・エイミー』（1997年）をほうふつとさせますし、
　青春ラブコメの超傑作『恋しくて』（1987年）に似た感触もあります。

　いずれも監督自身の体験を投影したエピソードであるゆえ、
　真実味があって共感させられるのでしょう。

　幼なじみで女として意識したことがない相手とセックスしたことがないので、
「友情が愛情に変わる瞬間」については、実感としてはわからないのですが、
　セックスをする前とした後で、ガラリと相手への想いが変わった相手はいるので、
　すごく共感できました。

　ヒロイン役の女優は、「何でこんな役やるの？」というくらい
　普通にいい女なのですが、
　セックスシーンのあと、見違えるぐらいさらに輝いて見えます。

　おなじく日本未公開のケヴィン・スミス監督の
『クラークス２』のDVD化も切に願っています。

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