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2024.09.16
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詩集を読みましょう

懐かしい夜気に包まれて
他人事のような思い出に浸る
秋の宵

思春期からずっと
寄り添い続けてくれる
静かな言葉たちは

散る銀杏が
大地をあたためるように
淋しい眠りのなかへ
降り積もってゆきます

音楽は絶え間なく
そこにあり続けるでしょう

けれど詩は
どこにあるのでしょう

いつか
心許ない夜の片隅で
あなたが手を伸ばしてくれるのを
ただそこで待っています

ささくれだった
指先でなぞる星座のように
静かに輝く言葉たちは

絶え間なく耳にする音楽や
絶え間なく目にする小説には
きっとかなわないけれど

途切れとぎれ
明滅しながら

いびつなこころを
美しく象るでしょう

そうしてこぼれる声の
切なさと
あたたかさに
気づいてほしいのです

秋になったら






◆いただいた評◆
さやかさん、残暑が厳しいですね。お待たせしました。
「わ〜い、秋さんの秋になったら」と一人はしゃいでいましたが、早速拝見させていただきました。詩集と言葉と星と、そして私、そんな作品は秋にふさわしいですね。作品が描き出すイメージ、そして、そこに息づく主人公のキモチがとても柔らかく絡み合っていることがこの作品の最大の魅力です。佳作半歩手前です。
少し細かいのですが、例えば、八連ささくれだったから始まる部分です。ここはとっても素敵な表現で大切な連になっています。この部分から繋がって強く光を放っているのは星座であり、複数の星であることがわかります。一方で「一番強く光を放っている」という部分で、なんとなく、一つだけ光っているような印象も受けます。これは星座の中でも特別光る星があることからのイメージなのかもしれません。ここだけ、ほんのちょっとの違和感がありました。ここからは秋さんのイメージしたものがあると思うのでそこに近づけてほしいなと思います。とはいえ、とっても素敵な作品でした。うっとりでした。





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最終更新日  2024.09.16 15:32:55
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