March 14, 2006
XML
カテゴリ: つぶやき・・・


まず、応接室に通されて、15分ほどの社長のメッセージビデオを見せていただいた。
たったの15分の時間の中で、社長は簡潔に想いを伝えてくださっていた。
私はその想いに改めて、涙がでそうになるくらい感動した。
その後、ホーム長さんに施設内を案内してもらい、ホーム長さんとお話をした。
ワタミの介護理念は二つ。
ひとつは、自分の両親をお世話しているつもりで介護してほしい。
もうひとつは、ご入居者様だけのためにホームはある。
というものだった。
ホーム長さんのお話によると、社長はいつも常識の枠を超えた無理難題を
つきつけてくるらしい・・・
例えば、ワタミと言えば「食」。
このホームでは食事の時間に幅をもたせ、その時間内であれば本人の食べたいときに
食事ができ、本人がテーブルについて初めて盛り付けをする。
最初は絶対無理との声が現場から上がったとのこと。
でも、渡邉社長は絶対にひかない。
無理を承知で現場は動いてみる。 すると何故か無理じゃなかった。
ということばっかりだったそうだ。
しかもやってみたら、残飯の量が目をみはるほど減り、現場の職員の
笑顔が増えたとのこと。

やっと社長の常識の枠を超えた「無理」が現場で働く人間にとっても
当たり前のように受け取れるようになり、しかもみんなが
「次はどんなことを始められるのか」とワクワクしているという。

その話を聞いて、私は全身が震えた。
そしてホーム長さんと「絶対無理」は「絶対無い」と確信し、笑った。

さて、当の転職希望であるはずの夫はと言えば・・・
この人数だから可能なんだ・・・とか(ここは50名、夫の職場は120名)
金があるからできるんだ・・・とか (-_-メ)
思いっきり「でもでも星人」になりきっていた。

ホーム長さんとの話の最中に「ターミナルケア」(終末期援助)の話題があがった。
どうやら今、夫は職場で「ターミナルケア」の教育担当を任されたらしく
ホーム長さんに質問したのだが。
ホーム長さんいわく、以前3名の終末期の方がおり、職員一丸となって
お世話をしていたら、今ではご自身で食事をされるほど、元気になって
しまわれ、結局ターミナルケアには至らなかったとのこと。
思わずほほえましかったので、笑ってしまったが、これは介護経験を
した人ならわかると思うが、相当の愛情をそそがれたことが伺える。

さて、家に帰ってから夫にまた「ターミナルケア」について相談があったので、
1冊の本をすすめてみた。
E・キュープラ・ロス女史の「死の瞬間」という本である。
少なくても私は過去におひと方の「ターミナルケア」に関わらせて頂いた経験がある。
もちろん同じ職場に夫もいたはずなんだが・・・。
私はその頃すでにその本は読みつくしていたので、何もわからず右往左往していた
職場の仲間に「ターミナルケア」のあり方について話をした。
完全に治療の余地もなく、病院から施設に戻されてきて、かなり衰弱した状態だったため、
すでに食べ物ものどを通らなくなっていらした。
なのに、まわりの職員は「少しでも食べなきゃ」といって無理やりにでも
食べさせようとしていたため、話をさせてもらった。
「ただただ時間があるときでかまわないので、何も話さなくてもかわまないので、
手をにぎり、側にいてあげてほしい」と。それだけで充分だと。
もちろん本人が欲しがるときには、水分をあげたり、口を潤したり・・・
でも、やっぱり「ひとりじゃない」と安心できる環境が何よりだと、
私は上司も含めて訴え続け、時間の許すかぎり側にいてさしあげた。
手を握り、ぬくもりを確かめ、「大丈夫、ひとりじゃないですよ」と
語りつづけた。
他の職員は結局誰ひとり、そんな時間を作ってはくれなかった。
でも私が側にいるようになって、表情がとても穏やかになり始めた次の日
その方は眠りにつかれた。 とてもいい表情をなさっていた。
もうかれこれ7年も前になる。
だから、夫からその話を聞いたときは「今さら・・・」とも思ったが
やらないよりはマシなので、お手伝いすることにした。
でも、やっぱり時間の無駄だったみたいだ。
夫は「マニュアル」を作らなければ・・・とか
どうしたら上手に教育できるか・・・しか頭にないらしい (-_-メ)
その先のケアを受ける方の姿が想像できないうちは、どんな完璧なマニュアルが
あろうと、心のこもった真の「ターミナルケア」が行われることはないから。
さっそく貸した「死の瞬間」とできればセットで読むと効果があると思ったため合わせて
貸した「神との対話1」の2冊の本を無造作に子供のおもちゃカゴの上に
ほうりなげ、
ビールを飲み、そのまま眠ってしまったのであった。
つい最近、部下を鬱に追い込んだときにも、助けを求めてきたので、
彼女の気持ちが少しでも解れば、同じ過ちは繰り返すまいと貸した
「鬱について」の本もページをめくるでもなく、その辺の床にほうり投げて
そのままで、気がついたら子供に落書きをされていたという経緯があったため、
即座に没収させていただいた。
この2冊は私の人生を大きく変えるきっかけを与えてくれた教科書のようなもので、
今までも手元におき、必要なときに開いていたとっても大事な本だったから。
きっと、今は夫にとってその時期ではないんだと私は悟らせていただいた。
私に相談したのも一種のパフォーマンスだったらしい。
一応気にはしているんだと。要は私に対する言い訳だったようだ。
ちょっと悲しく、かなり腹が立った。
でも、てんつくマンの言葉を思い出し、自分の顔の泥を落とすことだけを
今は考え動いていこうと、逆に私はパワーをもらったような気もした。
別に家族なので見捨てたりはしないが、今はほっとくのが一番夫のために
なると思った。
そんな夫に介護される方を気の毒に思ったが、それもその方の完璧な選択だとすれば、
やっぱり「すべてはうまくいっている」と言うほかないだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 15, 2006 01:23:24 AM コメントを書く
[つぶやき・・・] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

kishinori

kishinori

Calendar

Favorite Blog

ティロリ~ D_O_H_Cさん

日清冷やしカップヌ… つかさっぺさん

お天気印 りっき~☆さん
MILLのひとりごと ミル0814さん
ありがとうのホーム… imacoco37さん
そういちの平庵∞ceep… ☆そういち☆さん
ウマレカワッテモ・・・ †Яёι†さん
いらっしゃいMY … かあちゃんNo.1さん
Sun&Moon S&M1216さん
日本国のために、子… Rubertさん

Comments

乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
ドライブ好き@ 風呂入るのメンドクサイ! http://feti.findeath.net/iu1k9u1/ 今日…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/ahn57do/ フ○…
アゲチン@ ありがとうな!!!! http://bite.bnpnstore.com/p60wp8f/ ア…

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: