
10月にオークランドに戻る事は書きましたが、現在それまでの短期のアルバイト的な仕事で警備会社の現金輸送業務従事しています。
雇用もかなり厳重な身元調査から始まります。
自己申告から始まり、インタビュー、最終的には警察から無犯罪証明と私立探偵による身元調査の結果OKが出て初めて雇用となります。
それでも会社から身分証明書が発給されるのに、それから1ヶ月は掛りました。
雇用されてからの研修期間は約2週間。
日々の業務に必要なルール、情報、用語、器具の使い方などを叩き込まれます。
節目、節目ではテストが実施され、何処まで理解できているかも試されます。
同期で入ったオジサン(勿論Kiwi)の中には、研修に付いて来れなくて頭を抱えている人もいました。
二週間の研修期間が終わると早速OJTで輸送車の上乗りさんをやります。
習うより慣れろ!
車の運転は勿論、無線機の使い方、ページャー、特殊用語なども覚えなくてはなりません。
無線機も3種類あって、携帯、車載、そしてオープンチャンネル。
中でも一番戸惑ったのが、無線機での会話。
外国映画の中で警察官が口元にマイクを当てて「ラジャー、10.4(テン・フォー)」とかやっているでしょう?
あれです、あれ。
無線機の感度は悪いし、皆早口で業界用語を駆使して喋ります。
見ているとカッコいいんですけどね!?、自分でやると大変なんですよ!!
今はもう慣れて平気でマイクを取って喋りますが、最初は無線に出たくなかった(笑)
これ本当の話。
まず無線で使われる用語を覚えなければなりません。
Rogerは了解! Ammativie 肯定、或いは その通りと言う意味に使います。
こんな用語20種類くらいあります。
この他に数字を使ったコード。
10.6は安全、クリアー 10.4はくり返しお願いします 等々10種類の数字を使った暗号。
コノ暗号は警察無線の暗号とも微妙に違うのです。
同じ数字をつかっても意味が違うという事になります。
そして最後はアルファベッドの読み出し。
Aはアルファ、Bはブラボー、Cはチャーリーとなります。
例えば番号のW1AR365は、ウィスキー・ワン アルファー・ロメオ、 Three/Six/Fiveとなります。
コレを早口でやられると、最初はパニック!!(笑)
実はコノ単語化してスペルを伝える方法は色々な業界で使われています。
WBは以前船会社に居たお陰でルールそのものは良く理解していましたが、アルファベッドを単語化するときに使用する単語が業界毎に微妙に違っています。
以前は Aは同じですが、Bはベータ、Cはチャイナとか。
最初はコノ癖が抜けなくて困りました(笑)。
現金輸送業務自体については、守秘義務に触れる部分もあるので多くは書けませんが、結構大変です。
幸いアメリカほど現金輸送車を襲う武装強盗が少ないので助かっていますが、それでも年に何件かはホールドアップが発生しています。
NZではアメリカで使われているようなタンク見たいな装甲現金輸送車はありません。
せいぜい防弾ガラスをはめ込みにしているくらいです。
まあ、銃器に関する法律が違うのでコノ程度ですんでますけど。
楽しいのはGisborne Express 隣町のギスボーンまで3時間半をノンストップですっ飛ばす現金輸送業務。
商用車であるバンがこんなに早く走れるの?とビックリするくらいのスピードですっ飛ばします。
ギスボーンまでは山間部を縫うように続くアップ・アンド・ダウンの激しい細い道ですが、パワーバンドの狭いディーゼルエンジンを駆使して平均90キロ前後で突っ走ります。
速度違反で捕まれば一旦は止りますが、絶対にドアはあけません。
輸送業務中はたとえ相手が警察官であっても、ドアーは開けてはならない規則になっています。
ですら普段はまずパトカーに追尾される事はありません。
そんな事からギスボーン特急の名前が付いているのです。
朝早くから、時には8時頃まで仕事をする事がありますが、以前の職場に比べればはストレスも少なく、同僚達と楽しく業務をこなす毎日です。
実は今日もこれから集配の業務があります。
コノ業界は24Hours,7days, 365dayと言われ休みなし。
勿論クルーは交代で休みますが、基本的には年中無休です。
では、皆さんひとっ走り行ってきま~す!
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