Doll&Rail 気まぐれウェブログ

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2007年01月03日
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カテゴリ: ノンジャンル
いつもなら手に汗握りながら応援する箱根駅伝も、今年はそういう気分にもなれず、1日夜放送されたウィーンフィルニューイヤーコンサートも普段の時のようにわくわくすることもできずに正月が過ぎていきます。そして迎えた3日、告別式の日です。支度を整え、式場となった徳応寺に向います。

この叔父には昔お世話になりました。中学時代の夏休み、当時叔父一家が住んでいた名古屋を訪ね、明治村観光に行った事がありました。当時まだ幼かった従妹(叔父の長女)は良い伴侶に恵まれ今や二児の母。そう、あれから30年以上の時間が流れました。子供は二人とも男の子、とっても元気に走り回りますが上の子が3歳、下の子はまだ8ヶ月。子供達は祖父の死をどう感じているのか?なまじ二人ともはしゃいでいるだけに却って涙を誘います。従妹は婚家の舅姑にも気に入られ大層可愛がられているとの事。また婿殿がこれまた好男子。ルックスこそ所謂イケメンでもなく、筋骨隆々でもありませんが、実に物腰の柔らかい人柄の良い人で、叔母も気に入ってるとの事。

残念なのは叔父の長男にあたる従弟の姿が見えない事。あの野郎親父の葬式だってのに何処にいるのだ?聞けば仕事の都合がどうしてもつかず参加できないとの事でした。
サービス業に身を置くと、どうしてもこういった場面が出てきます。私自身前職時代、身内の冠婚葬祭はことごとく欠席せざるを得ませんでした。結婚式などは大概土日祝日(それは小売業では繁忙期でありネコの手も借りたい時。休暇申請はまず出せません)、法要なども同様です。
葬儀の場合は99%は突発的に発生しますのでこの場合のみは休暇申請は認めてもらえたものでしたが、それでも場合によっては告別式のみ、通夜への参加は不可能な時や、中にはどうしても休暇がとれず、告別式の翌日、仏前に線香上げるのが精一杯だった時もありました。
如何に緊急事態とはいえ、休日を変更するとなると代わりの人員を手配しなければなりません。他の人々とて其々勤務スケジュールに合わせ、自分の休日には予定を立てていますから、そうそう都合がつくとも限らないのです。

一般参列者には叔父の勤務先だった会社の関係者の方々も多くみえました。祖父はかつて地元で会社を経営していましたが、若き日の叔父の発案が祖父の会社の主力製品を大きく改善し、やがて会社が「田舎町の町工場」から、皇居の新宮殿建設に加わる全国区の企業に躍進するきっかけとなったとの事。ただ、その新宮殿完成と前後して祖父は他界してしまいました。今回他界した叔父とほぼ同じ享年61歳でした。会社関係である以上多少のお義理だの社交辞令だのがないわけではないでしょうが、多くの人々がその死を悼んでくれるということは、それだけ叔父は世のため人のため役に立った存在だったと言っても罪にはなりますまい。

合掌・読経・焼香、滞りなく終わりいよいよ出棺の段となりました。かつて色々世話になった叔父の棺です。まだ何も恩返しできていない甥っ子としてはここで出遅れるわけにはいきません。霊柩車まで棺を抱え運びます。

「叔父貴!何そんなに急いで三途の川渡ったんだよ!まだ何も恩返しできてないじゃないか!孫達はどうするんだ?これから爺ちゃんの知恵袋が必要になるんじゃないのか?それ以前に叔母さんどうする気だよ。一人ほっぽり出す気か?やい叔父貴ぃ!目ぇ開けろ。何とか返事しろ!」



夏目漱石の小説「吾輩は猫である」の中には、主人公の猫の恋人(恋猫?)三毛の飼い主に対して
「62で生きているぐらいだから丈夫だと言わねばならない」
なる一文があります。確かに明治の頃なら、62まで生きれば長生きの部類だったでしょう。しかし、昨今の平均寿命は男女ともほぼ80歳です。今時享年62歳とは、少々早過ぎます。

斎場は見晴らしの良い高台にありました。前回ここに来たのは4年前でした。祖母の時は闘病生活も何年にも渡り、母を含めた四姉妹による「老老介護」の負担もきついものがありましたが、享年96歳と長寿を全うできたことでもあり、悲しい中にも安堵はありました。しかし今回は諦めきれない悔しさを拭い去ることはできません。入院中見舞いに行くことも敵わなかったことは痛恨の思いでもあります。とはいえ、誰よりその思いが強かったのが喪主を務めた叔母であり、太く短く生きることを選びやつれた姿を見せたくないという叔父の意思を尊重し誰にも相談することも愚痴をこぼすこともできない中、気丈に喪主を務めた叔母の心中は察するに余りあります。

叔父の骨を拾い骨壷に収めて再びお寺に戻り換骨勤行。そして精進落としです。ここの御院主さんは博識で説法も上手く目から鱗の落ちるような話が次々出てきます。一口に仏教と言っても宗派によっては数珠の持ち方から皆違うんですね(ここは浄土真宗)。

また、戒名とは方丈で厳しい戒律を守っている僧侶がつけるものであってそうでない場合は法名となるということも恥ずかしながら初耳でした。

通夜の席ではうろたえるのが当たり前。寧ろ平服のままで駆け付けて良い。というお話にはなるほど!と思いました。

また、以下に紹介するのは4年前、祖母の葬儀の時にこのご院主さんから聞いたお話ですが…

仏様になるということは、手を合わせて拝めばいつでもその人に会えるということ。だから死者に対して
「ご冥福をお祈りします」
だの

だの言ってはいけません。
何故なら、合掌されればいつでも何処でも即座に飛んでいかねばならないから。では何と言えば良いのでしょう?
「慎んで哀悼の意を表します」
或いは
「お悔やみ申し上げます」


もしかして?祖父はあの世でも同じような会社を経営していて、叔父の力を必要としてしまい、急遽呼び寄せたのでしょうか?
(そうでも考えないと辛くなってしまいますので…)

外川漁港20061215.jpg

全然関係ない画像ですが、画像無しは寂しいので外川漁港の風景を貼ります。





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Last updated  2007年01月08日 14時51分31秒
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たいへんでございました  
やぶお さん
青列車さま、31日の項目から順に読ませていただきました。
本当に大変でございました。
叔父さまの61歳というご逝去は確かにはやいものですね。
ウチの親父は69歳で亡くなりましたが、それでもはやかったとまだ思っているくらいですから。

もうかなり落ち着いたころでしょうか。
つつしんで、お悔やみ申し上げます。

31日の項目に「あけましておめでとうございます」と書いてしまいました。
不謹慎な書き込み申し訳ありませんでした。
さぞ不快な思いをされた事と思います。
削除していただければ幸いに存じます。 (2007年01月07日 13時53分02秒)

Re:たいへんでございました(01/03)  
青列車  さん
やぶお様

>もうかなり落ち着いたころでしょうか。
>つつしんで、お悔やみ申し上げます。

ご丁寧なお心遣い感謝します。
ご尊父様の69歳でのご逝去も確かに早いです。ご心中お察し申し上げます。

さて、過日の貴発言ですが、どうぞお気になさらないで下さい。ご丁寧なご挨拶を賜りましたことは光栄に存じております。また、叔父の臨終は1日午後1時過ぎ、訃報を受けたのも夕方でありました。少なくとも1月1日午前中まではありふれた極々普通の正月でしたので…

ただ、こういう事情ですので私の方から年賀のご挨拶ができなくなってしまいました。
非礼の段平にご容赦の程。m(_ _)m
(2007年01月07日 14時32分16秒)

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