[elementary school] カテゴリの記事
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なんも言えねぇ！
１０割。９割８分。９割５厘。さて何の数字でしょう。先月受けた漢字検定の結果が届いた。学校単位で団体受験したので、結果も学校を通して渡された。学童へ迎えに行った時、小姐がいつになく嬉しそうな顔をしていた。なんと、満点だったという。満点の場合、合格証書の他に満点賞の表彰状をいただける。終わった直後、わからない問題はなかったと自信たっぷりに答えていたがまさか満点とは！合格はできるだろうけど点数はそんなに高くないと思う、と答えていた坊は150点中147点と、思わぬ高得点だった。そして私は、200点中190点はいけるだろうと思っていたのに、思いのほか間違いが多く、181点だった。満点をとって鼻高々の小姐に「お母さんが一番打率が低い！」と言われた。ちくしょう、なんも言えねぇ。日頃、子どもたちの勉強を見ていて、算数は１学年も２学年も先へ進んでいるけど漢字については、学校の漢字ドリルどおりの出題ならできてもちょっとでも言いまわしが違うとわからなくなったりして、これは本当の実力ではないと危機感を抱いていた。なんとか復習をさせなければと、漢字検定を受けることを勧めたところ、２人とも、算数と違って自信がないからと 最初は尻ごみしていた。坊に「合格したら賞状がもらえるよ」と言うと、「やる！」と即決。読書感想文や絵画で何枚も賞状をもらってくる小姐がうらやましくて、自分も何か賞状をもらってみたいと常々思っていたらしい。弟がやると言うのに姉がやらないわけにはいかないと小姐もしぶしぶ（？）承諾した。漢字は得意じゃないという思いは消えただろうか。やればできるんだよ。とにかく、２人とも立派でした。来年もまた次の級に挑戦しよう。
2013/03/13
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手ごたえ十分！
小学校の教室は極寒である。そんな中、午前９時に漢字検定がスタート。手が かじかんで下手な字になってしまい、何度も書き直した（汗）。一昨日、対策用の問題集の巻末についていた模擬試験をやったところ、小姐は100点満点中98点、坊は96点、私は200点満点中193点で、よほどのことがない限り合格はできるだろうと確信した。あとはとにかく、落ち着いて丁寧な字を書くこと。小姐は肝が据わっているからいいとして、ビビリ屋な坊が、試験会場の雰囲気に怖気づかなきゃいいけど・・・。小姐は、わからない問題、自信がない問題は一つもなかったという。坊は、満点は無理でも合格はできると思うとのこと。そして私は、190点くらいはいけるだろう。３人とも それなりの手ごたえはあった。果報は寝て待て。合否の通知は40日後に届くらしい。今回、初めて 団体扱いで学校を会場にしたわけだが、受検したのは120人（児童99人、保護者20人、そして校長先生）。1000人超えの学校で１割ちょっとというと、少ない気がする。来年度も募集して、もっと人数が増えて、毎年恒例になればいいと思う。子どもは 今の学年の範囲のおさらいになる。大人だって、パソコン全盛の今、漢字が書けない人が多いというから、一般教養として、チャレンジしてみてはいかがでしょう。親が勉強していると、子どももやる気になりますよー！
2013/02/09
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出る杭
３月１日配布予定のＰＴＡ新聞の仮印刷ができたと教頭先生から連絡があり、職員室へ受け取りに行った。今年度の最終号ということで、一番後ろのページにはＰＴＡ会長と、各委員会の委員長の言葉が載っている。ここに登場する言葉は毎回お決まりパターンで、今回も例によって例のごとく、異口同音にこんな感じの言葉が綴られていた。「会長（委員長）という大役を引き受け、私で大丈夫かと不安でいっぱいでしたが皆さまのご協力のおかげで無事つとめることができました。ありがとうございました」こうなることは目に見えていた。ハッキリ言っておもしろみがない。せめて広報委員長の私くらいは、杓子定規な文言を並べるのはやめようと考えていた。そこで、この人アホかと思われない程度に、適度にくだけた内容にしたところ、教頭先生から「虎猛子さんの文はおもしろい！」と言っていただけた。さらに校長先生や校務主任の先生にもおもしろいと言っていただけた。いや～、光栄でございます。最初は もっと過激な内容だったけど、さすがにこれじゃボツになるだろうと書き直したんですけどねぇ。本当に言いたいことの核心までは書けず・・・。ＰＴＡ新聞は、多くの人に読んでもらえてナンボだと思う。載せる内容も毎年決まっていて、文章もほとんど変わらない。せっかく予算を使って発行しているのに、おもしろくない内容では寂しいではないか。今年は、以前のものを流用することは最低限にし、文章は書き直し、レイアウトも私の独断（！）で付け足したり削ったりした。早いもので、広報委員会も今月末に開いたら今年度終了である。引き継ぎも十分でないまま始まったけど、やってみたらどうってことなかった。他の委員会は８月以外は毎月委員会があったみたいだけど、広報は、編集の都合で（プラス私の都合で！）、今月はナシなんてこともあっておそらく、一番楽ちんな委員会だったんではないでしょうか！
2013/02/04
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尻に火がついていない
冬休みの宿題を、クリスマスイブには終わらせた（量が少ないから）、あとは大威張りで遊べるぜイェーイなんて浮かれていたけど、おみゃーら、いつまで正月ボケしとるつもりだーっ！気がつきゃ漢字検定の勉強をさぼりまくっているではないか。本番まで１ヶ月を切ったというのに。学校の漢字ドリルではなく、漢字検定のための対策をせねばとテキストを買ってきた当初は、３人で競争するように取り組んだというのに、いつのまにか、そんなことはすっかり忘れて、遊びほうけているではないか！母は仕事の昼休みに１時間弱、テキストを開いているぞ！聞くところによると、漢字検定を受けるのはクラスで２、３人だとか。ええーっ、たったそれだけなのか。小姐のクラスの男の子は、受けることにはしたものの、特別な勉強はしていなくて、学校の宿題でやる漢字ドリルでついた力でどれだけできるか試すのだという。あれまー。人それぞれだから、彼の意気込みをとやかく言う気はないけど少なくとも私たちは、専用のテキストは一通りやって出題傾向を知っておこうよ。なんというか、漢字は計算ほど得意ではないくせに、２人とも尻に火がつかない。検定なるものを受けた経験がないから、ピンとこないのかもしれないけど。あぁ、漢字検定でさえ こんなに心配するのだから、我が子が受験生になったら、母親として一体どれだけオロオロするのだろう。
2013/01/11
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走る、走る、俺達 ♪
マラソン大会は、昨年までは５・６年だけの実施だったのに、今年から全学年で実施することになり、運動が得意ではない我が家の子どもたちは不満げだった。特に小姐は「どうしてみんなの前で苦しまなきゃいけないの」と。わかる、わかるよ母はその気持ちが！！！私も体育が大大大っっっ嫌いだったからさ、通常の体育の授業でも みんなの前で恥をかくことになるから地獄なのに、運動会やマラソン大会なんて、さらにギャラリーが大勢いるんだもんな。雨で流れちまえって本気で祈っていた。残念ながら叶わなかったけど。さて、このマラソン大会、校外で実施するため 道路を一時封鎖する必要がある。となると、ＰＴＡ役員の出番である。３・４年の保護者である私たち広報委員は、５・６年が走る時に警備要員として借り出されることになった。20人中、15人出てもらうことになっていた。11月下旬の委員会で決めたのだが、なかなか決まらず苦労した。まず、いつも委員会そのものに出席しない人が２人。まさか、いない人を勝手に入れることはできないので、18人で決めるわけだが、上の子が６年生で、今回が最後のマラソン大会なので、応援に専念したい、できることなら警備は免除してもらえないかという人が２人いた。彼女たちは免除しましょうということになると、16人中15人出ることになる。仕事の関係で無理だという人が３人。そして、特に理由は言わなかったけど都合が悪いという人が１人。さぁ困った。１ヶ月近く先の予定なのに、仕事の関係で無理とは一体・・・。私なんて毎回休んでますがな。え？あなたは委員長だから当然でしょとか言われます？うむ、まぁ私の職場は有給をとることに理解があるからありがたいけどね。なかなか休みづらい職場だってあるから、そこは深く追及しないよ。できる範囲でやってもらえればいいと思う。４月の一番最初の、委員長や書記、会計を決めた時みたいに、みんなシーンとしてしまって、にっちもさっちもいかないので、ええい仕方ない、広報は12人しか出せませんと報告するしかないか。総務の人、困るだろうな、でもどうしても出られないって言うんだから仕方ないよな。と思っていたら、上の子が６年生という２人のうち１人が、「私、最終地点だったらやってもいいです。他の地点よりは、長く見られそうだし」なんていい人なんだ！！！助かります、本当にありがとうございます。すると、特に理由は言わなかったけど都合が悪いと言っていた人も「じゃぁ、私も、最終地点ならいいです」と。結局、広報からは14人出て、あと１人は総務がなんとかしてくれることになった。後日わかったことだが、最後に「じゃぁ私も」と言った人は、仕事でどうしても出られないと言った人と仲が良くて、彼女が出られないなら私も、という魂胆だったらしい。なんとまぁ、ガッカリだよ。最終的には出てくれたけど、そんな小学生みたいなこと！「順位がつくかどうか」と心配していた小姐。順位がつくかどうか、って、完走できないのか？と思ったけど、結果は、60位。３年女子は確か、80人弱だったはずだ。私が「小姐、頑張れ！」と叫んだ時、気づいてはいたけど私のほうを向く余裕はなかったらしい。でも、小姐は苦手なことでも自分なりに頑張るから、その点は立派だと思う。「半分くらいには入れるといいな」と言っていた坊は、31位。２年男子は90何人だったかな。半分どころか、1/3に入ったじゃないか！よくやった！体育は好きじゃないと言っているけど、男子がそれじゃカッコつかないから（汗）、せめてマラソンはそんなに苦手じゃないと少しでも自信を持ってくれればいいんだけど。
2012/12/20
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めざせ、全員合格！
２月に、学校を会場として漢字検定を受けられるようにします、高学年は進んで挑戦しましょう、という話があった。子どもたちに、今までに習った漢字の復習をさせたいと考えていた私は渡りに船と、早速 申し込むことにした（我が家は低学年だけど）。学校では、夏休み前と冬休み前に、漢字と計算の力だめしという独自のテストがあり、90点以上が合格で、それに満たない場合は何度でも追試がある。小姐と坊はこれまで、いずれも一発合格しているが、これは事前に、模試のようなプリントを宿題として何枚もやるので、できて当然だと思っている。この程度で鼻高々になってもらっては困る。いきなり問題を出されて正解できてこそ、真の実力。漢字など、少しでも言いまわしが違うとわからなくなったりするのだ。力だめしだって、模試がなかったら、はたしてどうなることやら。とはいえ、宿題以外の勉強をさせるのは、算数なら喜んでやるけど、漢字は・・・。私が作る問題は、漢字ドリルの文章と違うからわからんと言いやがる。アホーッ！そんなもん、文の前後の意味でわからんかーっ！わからないのかな。漢字検定、と言ったら「ええっ？難しそうじゃん」と２人とも乗り気ではなかった。しかし「合格したら、賞状がもらえるんだって」と言うと、坊は「やる！」小姐が、絵画やら読書感想文やら賞状をたくさんもらってくるのに、自分は幼稚園時代に絵画で１枚もらったきりだと 坊には劣等意識があるらしい。それを聞いて小姐は「じゃぁ私もやろうかな。でも・・・８級じゃないとダメ？」８級というのは３年生の範囲。まだ習っていない範囲も含まれるが、１、２、３月で習う範囲など知れている。試験は２月だから、その頃には、もっとカバーできているはずである。それに、漢字検定は満点じゃなくてもいい。８割でいいと思えば気も楽というもの。「それなら、やってみようかな」そうこなくっちゃ！坊が９級受けるのに、小姐も９級ってわけにはいかんでしょ。子どもたちだけじゃない、私も受けます！とりあえず、高校在学程度ということで準２級。２級でもよかったかもしれないけど、受験料が倍なのだ！とりあえず最初は準２級で。小姐には「お母さん大学行ったなら１級じゃないの」と言われたけどそんな、１級なんて（準１級も）旧字体も出るし全然実用的じゃないしこれ本当に日本語かと思うような わけわからん問題ばかりだよ！親子やきょうだいで受験して、合格すると 家族としての表彰状がもらえるらしい。よーし！３人で頑張るぞ！楽しく勉強するぞ！
2012/12/14
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箱の中から出てきたものは・・・
毎年恒例の、ＰＴＡバザー。明後日の開催に向けて、先週の土曜日は町内ごとにＰＴＡ役員が各家庭を回って一品寄付として出されたものを集め、今日と明日で仕分けと値付け。今まで、一品寄付はしてもバザー当日に行くことはなかったから、一体どのくらい集まるのか想像もつかなかったけど、町内を回った時は、正直、なーんだ みんな意外に出さないものなんだなと思った。しかし、体育館に集められたものを見たら、圧倒されるほど多かった。たまたま、私が回った地区は出す人が少なかったのだろうか。今日は、午前中に来たメンバーが、一時置き場から体育館まで運んで、大きいものと小さいものに分けてくれたので、午後のメンバーである私たちは袋詰め。100円、300円、500円の袋を作るのだが、毎年、食器が多く出て、どうしても残ってしまうので、どの袋にも食器を抱き合わせで入れることになった。食器は、箱に入っていると中身がわからないので、箱を開けた状態にしたテープで止める作業が必要になる。その時、同じ広報委員の人が「キャーッ！」と悲鳴をあげた。「あ、と、と、虎猛子さん・・・、これ、これ！」と、箱を持ったその手は小刻みに震えていた。まさか、と思って中を除くと、隅っこに見えたのはゴキブリの死骸ではないか！幸い（？）私はその手のものは平気なので、どれ貸してみ、と彼女から受け取り、つまみ出して、ティッシュに丸めて捨てた。いや～、こんなの出したの誰よ？古いものだろうけど、一度くらい確認しないのかね。指定された日時に玄関先に出しておけばＰＴＡ役員が回収に来るから顔を合わせないし、誰が出したかなんてわからないから 適当でいいやって？これはちょっと、売り物にはならんだろうと思われるものもある。でも、それも含めてバザー。明後日、私はレジ係。寒い中回収に行って、これまた寒い体育館で事前準備して、当日も仕事があって、いや～、ボランティアですなぁ。ま、子どもの学校のことだもの一度はやらないとね。
2012/12/13
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モラルって何
第四回ＰＴＡ広報委員会。各メンバー、段取りがわかってきて、作業は滞りなく進んだ。（っていうか、写真が主だし 文章は過去の新聞から流用だし、ページ数は少ないし、言っちゃ何だが この程度の新聞を作るのに20人もいらん。10人でいいわ）ＰＴＡ新聞は６月１日、10月１日、３月１日と 年３回発行される。四役（委員長、副委員長、書記、会計）を決めた後 前年度の人たちに教わりながら 早速 新聞作りにとりかかった第一回。最終段階まで仕上げ、原稿を教頭先生に渡した第二回。第二回と第三回の間に 集まれるメンバーだけ集まって仮刷のチェック。いよいよできあがった新聞を学年ごと世帯数に仕分けし、自治会長に渡す分も用意した第三回。そして今回は、次号の編集作業である。今日、ある程度まで進めることができたので、来月の委員会はナシにした。ＰＴＡの総務からは、月に１回委員会をやるようにと言われているけど、クソ暑い時に（！）ほとんどやることないのに集まったって意味がない、委員長の私がいいと言ったらいいんです！ってなわけで、次回は９月でございます。（年金の仕事は７月が一年で一番忙しく、休みにくいから 助かった！）さて、委員会を欠席する場合には、委員長まで連絡することになっており、毎回配られる委員会開催のお知らせプリント（書記が作成）にも「欠席の場合は虎猛子までご連絡をお願いします」と明記されている。にもかかわらず、第二回から３回連続欠席の人がいる。しかも無断欠席である。フルタイムで仕事をしていると聞いているので、たぶん来られないだろうなとは思うけど、それにしても、連絡もくれないって何よ？毎回 全員が揃うとは思っていない。どうしても仕事を休めなかったり、はたまた 子どもが病気になることだってある。それは仕方がないことだから、欠席の連絡をしてきた人には「できる範囲で協力していただければいいですよ」と伝えている。欠席なら欠席でいいけど、こんな状態が続くと、もしかして彼女は最後まで来ないつもりかと疑ってしまう。何のためにＰＴＡを引き受けたのだろう。四役から外れたから あとは知らんとでも言うなら無責任な話だ。
2012/06/20
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おめでとう！最下位脱出！
幼少時の私が いくら夢見ても叶わなかった、かけっこでの最下位脱出。そのＤＮＡを見事に受け継いでしまったのか、小姐も、１年生でも２年生でも かけっこはぶっちぎりで最下位だった。かけっこは今年で最後になる。４年生からは かけっこではなくリレーなのだ。練習では 何度走っても最下位だったらしいが、運動会本番の今日、４位になった。「私は、プール以外は運動苦手だから・・・」と言う小姐も、これで少しは卑屈な気持ちが薄れるかもしれない。1000人を超えるマンモス校ゆえ、競技中どこにいるか見つけるだけでも大変な上、小姐も坊も 運動会で活躍するタイプではないので、見る側としての楽しみは ハッキリ言ってほとんどない（失礼！）。ただ、今年はＰＴＡの広報委員である。間近で写真を撮るには絶好のチャンス！ＰＴＡの腕章と、委員長の名札があれば 怖いものなし！グランドに出入りして 撮りまくった。勿論、ＰＴＡ新聞に載せるためですよ。一日中、全競技撮ったら、足がパンパンに張ってしまった（痛）。グランドの外から写真を撮るのは ほぼ不可能だけど、でっかい望遠カメラで撮ろうとしている人もいるだろうから、邪魔にならないよう、なるべく一ヶ所にとどまらないよう気をつけて撮ったつもりだ。それでも、あの広報委員邪魔～なんて言われているかもしれないね。毎年いるんだってさ、そういう人が。そんなこと言う人は広報委員になればいいんだよ！
2012/05/19
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思わぬ副産物
広報委員長に就任した私は、自分たちの委員会の他、ＰＴＡ総務のメンバーや他の委員会の委員長、校長先生、教頭先生も含めた月１回の理事会に出席しなければならない。こちらは夜７時からの開催なので、仕事を休まなくてもよいという点では気楽である。各委員長は、今年度の計画について発表することになっていた。発表なんていうと大層な響きだが、実際はプリントを読み上げるだけ、なーんだ、これなら おちゃのこさいさい。読み終わってから、ハッとした。大勢の前で話すということには緊張がつきもの、私は緊張すると どもってしまうのではなかったか。少なくとも昔はそうだった。それが今日は、これなら余裕だと思った。実際、余裕だった。どうした私！おそらく仕事で培った部分が大きいだろう。窓口に来るお客は いろいろなタイプがいて、過半数は癖のある人。その人たちと、いかにスムーズにやりとりするか。怖そうな相手だったとしても、いちいち緊張なんかしていられない。嫌味を言う人もいれば怒鳴る人もいる。私も肝が据わったもんさ・・・。
2012/04/12
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誰もやりたがらない仕事を敢えてやる
「どなたかやっていただけませんか」の声がかかると、みんな一斉に下を向いてシーンとする、そんな光景を想像していた。案の定、そんな空気が流れた。嫌だ、どうにも嫌だ、この状況！ＰＴＡ広報委員会の四役（委員長、副委員長、書記、会計）の選出である。立候補がない場合は くじで決めるとのこと。20人のうち４人が当たる（アタリじゃなくてハズレか）。1/5か～。とりあえず会計にだけは当たりたくないな。どうせ忙しい役をやるなら、潔く委員長になっちまえばトップの権限で、委員会開催日を好きに決められるから 仕事を持つ身にはいいかな。「はい、私が委員長になります」と挙手したら、今回の進行役である前年度の委員長をはじめ、みんなが驚きの表情に変わった。「虎猛子さん、フルに近いお仕事されてるようですけど大丈夫ですか」どうせ委員会の日は半休とらなきゃいけないわけだし、効率よくやって さっさと終わらせたいから、引き受けますわ。委員長と副委員長は、委員会の他に月１回、理事会にも出席しなければならない。これは校長先生や教頭先生、自治会の関係者も集まるため 夜やるのだという。１時間以内で終わるし、子連れでの出席も可とのこと、それならまったく問題なし。残るは副委員長、書記、会計を くじで決める。なんとも皮肉なことに「下の子もいるし 夜の会合はちょっと・・・」と言っていた人が副委員長になってしまった。そんなもんだよね！？文章を書くのが好きだから、ＰＴＡをやるなら広報委員と決めていた。３年前に授業のボランティアをやった関係で教頭先生と顔見知りであることも、広報委員になろうと思ったきっかけだった。ところが、委員長は実際の新聞作りにはあまりタッチしないらしい。さらに、広報委員の仕事に携わっていた教頭先生は、代わってしまった。なんてこった。あの教頭先生、フランクで親しみやすくて好印象だったのに。新しい教頭先生は、ただのオジサンって感じ（失礼な！）前年度の委員長と副委員長からいろいろ教わったが、矢継ぎ早に言われて、おそらく１つ２つ理解できていない部分があると思う。仕方ないよね、始めからわかるはずないし。誰だって最初はわからなくて、やっていくうちに覚えるのだ。役にならなかった人たちは、前年度の人の指導の下、早速、５月末に発行されるＰＴＡ新聞の準備にとりかかっていた。終了予定時刻は12時だったが、大幅に過ぎてしまった。下の子の幼稚園バスが来るという人が何人か早目に退散した。そして、新聞の準備をしていたメンバーも、きりがついたところで順次 帰った。私は、備品をＰＴＡ資料室に戻して 鍵を返却するように言われていたので最後まで帰れなかった。１時半から仕事だったが、ギリギリになってしまった。私は前年度の委員長に連れられ職員室や資料室を行ったり来たりしていた関係で、他のメンバーとメール交換ができなかったので、帰り際、何人かの人から「これ私のアドレスです」とメモを渡された。とりあえず、これから連絡を密にとることになるであろう副委員長と書記にメールしたら書記から「今から電話していいかしら？」と。書記は書記で、前年度の書記から いろいろ教わったそうだが、渡されたファイルを見て、その書類の多さに愕然としたという。委員長と副委員長が出席する理事会が なんと明後日だそうで、それまでに報告書をつくって人数分印刷しなければならない、それを私か副委員長に渡さなければならない、とにかく時間がないから書類の受け渡しなど どうするのが一番いいか、という相談だった。なにっ！理事会は明後日？私も副委員長も知らされていないよ・・・。まぁ仕方がない、行くしかないからね。それにしても、書記は大変だね、何もわからない状態なのにたった２日で報告書をつくれだなんて。書記は家に持ち帰る仕事が多そうだな。書記は病院で働いているそうで、昼休みの時間が長いから、その間を利用して学校に来て、印刷室で人数分印刷して ボックスに入れておくそうな。それを私が取りに行く。どのみち学童の迎えで夕方 学校に行くのだから。新聞の仮刷り、本刷りができたら印刷会社から委員長に連絡が入るから各班の班長に連絡して 紙面のチェックをさせるとか、委員会を欠席する場合は委員長に連絡するとか、なんだかんだ電話をかけたり かかってきたりが多そうだ。頼りになるはずだった教頭先生は代わってしまうし、予定が狂った感は否めない。しかーし！やると決めたからにはやるしかないのだ！
2012/04/10
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ヒトリスキー
呟いても仕方のないこととは承知の上で、やっぱり呟く。昨日の参観。保護者として学校に来るのに、ジャージってどういうことよ！？幼稚園にはそんな人 一人もいなかったのになぁ。比較的裕福な家庭が多いせいか 上品な保護者ばかりで、服装も小奇麗だった。あの幼稚園が華やかだっただけかもしれないが、小学校がやたら地味に思える。いや、地味というか、清潔感のない人たちがいる。その代表格がジャージだ。先生方だって、体育がある日はジャージのまま授業かもしれないけど参観日はスーツだったり ワンピースだったり、それなりの装いなんだからさ、見に行くほうも ちゃんとしようぜってことよ。ジーンズだって元は作業着だからふさわしくないのに、ジャージなんて論外だろう。昔は、参観日といえば母親がいつもよりおめかししていたのではなかったか。ことさらに着飾る必要はないけど、ＴＰＯってもんがあるじゃないか。服装がだらしない人ほど、誰かとつるんで終始ぺちゃくちゃ。あーやだやだ。来年度、ＰＴＡの広報委員をやることになった私に、先生は「役員をやると、お母さんどうし友達が増えて楽しいですよ～」とおっしゃったけどああいう人たちとはかかわりたくありません！友達、か。そういえば、小学校で新たに知り合った人っていないな。小姐の学年には同じ幼稚園の人はいなくて、隣の家の人しか喋ったことがない。坊の学年には同じ幼稚園の人が数人いるけど、挨拶程度の間柄。あとは近所の人が１人。学童へ迎えに行く時に会う人たちだって、挨拶するだけ。おお！２年間で、隣の人と近所の人以外 誰ともまともに喋っていないのか！ゴキブリみたいに 見ただけで嫌われるオーラでも発しているのだろうか。 いや、いろんな人がいるからね。多数派少数派ってあると思う。嫌われるオーラというよりは多数派のオーラがない。 自然と似た者どうしで集まったり、関係が続いたりするもの。 価値感が似た人たちは、お互いが考えていることをすぐに察し合えるから空気が読める仲間として、テンポよく会話が進むだろう。でも私はそうではない。似た者もいるだろうけど絶対数が少ないし、そもそも群れる気質でもないのだ。こんな私でも、役員をやったら 少しは変わるのだろうか。
2012/02/24
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地道な反復トレーニング
ランニングをしない野球やサッカーの練習などありえない。基礎の土台があってこそ、ファインプレーもできるというもの。勉強だって同じだ。昔から勉強の基礎は「読み書きそろばん」と言われてきた。算数は、論理的で柔軟な考え方を訓練するために必要な科目である。国語は、いろいろな知識を得るための読み書きに必要な科目である。読み書き計算という、あらゆる学びの基礎となるスキルを身につけていくためには、練習による習熟が不可欠である。頭で やり方はわかっているけど、手際が悪いために時間がかかるようでは困るのだ。「わかる」と「できる」とでは大きな違いがある。ぼんやりとした「わかる」を、テキパキした「できる」にしていくために復習しよう。わからなくなってから復習するのではなく、もっと前の段階、わかってはいるけど時間がかかるという段階でこそ復習して手際をよくしよう。さて、この時期 毎年おこなわれる計算力だめし。小姐も坊も100点だった（小姐は、漢字力だめしも100点）。よかったね。でも油断せず今後も満点記録を伸ばしてくれ。低学年のうちは特に予習復習をしなくても、それなりについていくことができる。しかし、高学年になると学習内容は抽象的で論理的なものへと高度化していくため、読み書き計算といった基礎ができていない子どもはどうしても遅れをとってしまう。そういう子どもに学習習慣をつけさせるのは至難の業である。その間にも、子どもの事情などお構いなしに学校の授業はどんどん進んでいく。となれば、基礎固めをし直すだけでアップアップというわけだ。だからこそ、４年生の時点で遅れをとっていないようにしなければならない。学習習慣をつけるには、低学年のうちがカギだと思う。
2011/07/15
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叶うといいね、みんなの夢
少年よ、大志を抱け！「おおきくなったら、なにになりたい？」「君の将来の夢は？」年に３回発行されるＰＴＡ新聞に、卒業を控えた６年生の寄せ書きと各クラスの担任からのメッセージが載っていた。子どもたちは、将来の夢を書いていた。男の子は半数くらいが「野球選手」「サッカー選手」。数字からみれば、その願いが本当に叶う子は ごくごく僅かだとしても、いつの時代も、プロのスポーツ選手は少年たちの憧れなんだね！他には「会社の社長」「総理大臣」「ゲームを作る人」など。女の子の定番は「看護師」「保育士」「パティシエ」など。これも、時代を問わず人気のようだが（昔はパティシエじゃなくケーキ屋だったが）それ以上に目立っていたのが「ショップ店員」だった。そう書いている女の子の、なんと多いこと！「１０９店員」と具体名をあげる子も。うむ～。確かに、最近の小学生女子はおしゃれだからな。背が高くスタイルもいい。体育がない日に私服で登下校している姿を見ると、ランドセルを背負っているのが不思議なほど 大人びた子が多くて驚く。それにしても、だ。将来の夢は「いらっしゃいませ、どうぞご覧くださ～い」ですか。もっとすさまじい子もいた。将来の夢は「ギャルママ」だそうな。辻とか益若あたりを崇拝しているのか？いらんお世話だとは百も承知だが、暗澹たる気持ちになった。おいおい、今からそんなこと言ってないで、ちったー勉強しようぜ。我が家の隣のお姉ちゃんは、いつもシンプルな服を着ている素朴な子。彼女は「動物に関係する仕事」と書いていた。なるほど、大型犬を飼っている近所のおばさんと親しくて、夕方の散歩について行ったりしているもんな。納得！
2011/03/01
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行きたい時に行って、帰りたい時にサクッと帰りたい
授業参観。半数くらいは教室の中に入って見ており、半数は廊下から見ていた。せっかく来たのだから中へ入ればいいのに。…と思ったら、廊下にいるのには理由があるようだね。そう、母親どうし喋りたいから！まぁアレだ、教室内でぺちゃくちゃやられたら迷惑だから、喋るならせめて廊下にしよう、と思っているだけマシなんだけど何しに来てるの、子どもの様子を見に来ているんじゃないの？入学してもうすぐ１年だが、私は行事の時に他のお母さんと喋ったことがない。同じ幼稚園の人はいないし、新たに知り合った人もいない。でも、ハッキリ言って よそのお母さんに興味はない。行事では子どもを真剣に見ていたいから、１人で結構！１人で平気かどうかは、本人と子どもの性格に左右されるのだろう。 私は元々、１人で行動することが好きで、飲食店にも平気で１人で入れるタイプ。周りに合わせて行動することに、１人でいる以上のストレスを感じる。 子どもたちも、自分がリーダーになれないなら１人でいるほうがマシって奴と、 来る者は拒まず去る者は追わずタイプの奴。 誘われるままに行くのが友達というわけではないし、自分と他人を区別しなさいと言い続けてきたから流されるタイプでもない。 子どものために群れるということがないまま幼稚園時代を過ごした。 なんという親孝行！でも、群れているのが楽しいお母さんの気持ちもわかる。 （誰かを詮索して悪口ばかり言っている連中は知性を疑うけど、 和気あいあいと穏やかに集まって楽しんでいる人たちには、何の恨みもない）基本的に１人が好きだけど、たまに昔からの友達と他愛もない話をすると楽しいし、やはり友達はいいもんだとも思うし。 我が子には、１人でも行動できて、なおかつ信頼できる友達を持つ人になってほしい。
2011/02/18
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エンターテイナー
小姐の学校では、学芸会のことを「エンタ」という。エンターテイメントの略だけど、某お笑い番組と同じ名前だなんて品がないわ。まぁアレだ、地域の公立小学校に品のよさなんか求めるほうが間違ってるか。幼稚園は、市内一セレブなところだったから発表会といえば公会堂を貸し切って、衣装も凝って華やかだったけどさ。そんな幼稚園と比べてはいけないけど、衣装を合わせるわけでもないし、１年生全員（165人）でやるなんて、豆粒くらいにしか見えないだろうよ、と正直 期待していなかった。小姐は台詞がないと言っていたし。公会堂みたいに立派な照明器具もないから、たいした写真も撮れないと思って、カメラさえ持って行かなかった。この目に焼き付ければいいのさ。想像どおり、あ、あそこにいるな、くらいにしか見えなかった。ペープサートを持つ係だから台詞はないし、出番といってもほんの一瞬だった。この人数だもんな、仕方ないよな。とはいえ、あの大人数がよくまとまっていたと思う。「みんなのパワーが一つになって」という表現がふさわしい。そんなに練習する時間もとれなかっただろうに、たいしたもんだね。他の学年は見ていないけど（マンモス校ゆえに、とても会場に入りきらないから自分の子の学年が終わったら退場するように促される）、高学年の発表ってどんな感じかな。きっとみんなエンターテイナーだろうね。
2010/11/20
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みんな、頑張っているね
こんな状態がいつまでも続くのは嫌だ、一日も早く脱出したい、と思っていた。それが今は、全然どうってことなくなった。朝、小姐を学校まで送って行くことに関して。初めて「学校に行きたくない」と泣いた日から、かれこれもう半年だもんな。夏休み明けに「みんなと行けそうだ」と４日だけ頑張ってみたけど、やはり涙が出てしまった。もういい。無理することないから。それでも学校には行かなくちゃと思っているだけ偉い。なんのなんの、気にすることはないさ。いくらでも送ってやらあ。秋も深まり、だんだん寒くなってきた。通学路は日陰になっているところが多い。「寒いっ！」とボヤきながら、日なたまで小走り。「動いてりゃあったかくなるんだよ。ほら、次の日なたはあそこだ！」「お母さん ずるいよ。私はランドセルが重いんだから」「ははーん、そんなの関係ないね」「待ってよ！」学校に着く頃（家から学校まで10分弱）、少し体が温まってきた。門から先はずっと日なたで、太陽がまぶしい。「さっきとはえらい違いだ！教室は日が当たるからきっと暖かいよ」「上着を脱いだら、忘れてこないようにね」そんな会話をしながら昇降口まで来ると、声をあげて泣いている女の子がいた。彼女は２年生（名札の色でわかる）。つきそっていたお父さんは、私たちに気づき「ほら、１年生の子だってちゃんと来てるぞ」。しかし彼女は「嫌だ、行きたくない」と泣き続けていた。お父さんは作業服姿だったので、通勤のついでに送ってきたとみえる。グズグズしている暇はないのだろう。イライラする気持ちはよくわかる。そしてついに「早く行けって言ってんだろうが！」と大声で怒鳴ってしまった。うわあああああ。思わず耳を塞ぎたくなるような怒声だった。怒鳴られた女の子はさらに泣く。あーあ、火に油を注いでしまったようだね。あんなに泣いて 行きたくないと訴えるからには、それ相当の理由があるはずだ。小姐が上履きにはきかえるのを見届けて私は退散したが、あの女の子がその後どうなったのか、気になって仕方がなかった。そして、帰り道では お母さんと一緒に歩いてくる１年生の男の子とすれ違った。この親子には何回か出会ったことがある。やはり彼も「行きたくない！」と言って、道路に座り込んでしまったりして、なかなかのツワモノ。昇降口で出迎えてくれた校務主任の先生に脱いだ靴を投げつけて 叱られているのを見たこともある（汗）。また別の１年生の男の子は、４月のはじめから毎日おばあちゃんと一緒に登校して、おばあちゃんはずっと廊下で見ている、という話を聞いた。今でもそうなのかな。学校に行きたくなくて、それを体で表現してしまう子は一定数いるということなんだな。（小姐は「行きたくない」とは言わなくなったものの、やはり私の付き添いは必要だし）それでもみんな、よく頑張っているじゃないか！
2010/11/04
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まだ手遅れではない
向かいの家から、両親の罵声と、男の子の泣き声が聞こえてきた。あまりにすさまじいので、聞きたくなくても聞こえてしまう。どうやら勉強のことで揉めているようだ。「これだけはやりなさいって言われたことを、どうしてやらないんだ！」「ママのせいにしないで！」「おまえは何に対しても一生懸命じゃない」「そんないい加減で 頑張ってるって言うんじゃないわよ」「おまえがそんなふうならパパにだって考えがあるからな」「パパだってママだって嫌なことでもちゃんとやってきたから今があるの」激しい泣き声とともに、物を投げるような音まで聞こえた。イライラして物に八つ当たりでもしているのか。父親からも母親からも雷を落とされては、逃げ場がないだろうな。こんなやりとりは１時間以上も続き、とうとう最後に「おまえが勉強嫌いなのはよーくわかった！」という捨て台詞が聞こえた。こんな修羅場になるほど大きな問題を抱えているのだろうか。それでも、我が子の勉強に無関心な親よりは100倍マシだと思う。彼はまだ低学年、親御さんも危機感を持っているようだし挽回できるのではないか。どんな子にも、何かしら悩みはあるものだ。毎日楽しそうに学校に通っている子でも、勉強は嫌いで苦しんでいる。かたや、小姐は勉強は好きだけど 自力で登校できないし…。目先のことにとわられず 我が子を丸ごと受け止めるって難しいな。
2010/09/18
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巻き起こせ、嵐、嵐！
久しぶりに、友人（小姐の幼稚園時代の友達のお母さん）とランチに出かけた。彼女は中日ファンなので、野球の話はするもんかと思っていた（汗）。いや、そんな話題を出すまでもなく、お互い小学校のことだけで120％なのだが…。ビックリしたのは、彼女の娘さんが 嵐にはまってファンクラブにまで入会したこと。年長の頃から、テレビで嵐の姿を見ると「かっこいい～！」とは言っていたらしいけど小学生になって、さらにその熱が上がったらしい。もうプリキュアなんてどこ吹く風で、嵐嵐のオンパレードのようだ。学校の友達も、嵐が好きな子が多いとのこと。コンサートに行く子もいるんだって！友人は「６歳や７歳で、もうジャニーズなんて早くない？でも周りの子がそうだと、そうなっちゃうのかな。うちの子すぐ流されるし」いやはや、考えられない世界であります。何しろ小姐はポケモンばかりですから。実は小姐の学校でも女の子はそんな感じなのかしら？だとしたら、小姐はついていけないね。嵐のアの字も知らないんだもの。そりゃーポケモンを知っている男の子のほうが話しやすいはずだよ。そんな背景があったら、ますます学校になじめないね！？（でも、だからといって周りと話題を合わせようとする子でもないけど）
2010/09/14
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すべて学校任せという危機感のなさ
合格者があまりにも少ないので、追試（！）がおこなわれた夏休みの課題テストは、前回とまったく同じ問題だった。さすがに今回はみんな合格したんじゃないかな。それにしても、小学１年生の夏でこのような状況になっているのは親がよほど子どもの勉強に関心がないとしか思えない。１年生の最初なんて、勉強らしい勉強じゃないんだからあれを見てやれない親なんていないだろうに。そういえば昨年、４年生の算数のボランティアをしていた時、先生が「家で勉強を見てあげてくださいって言っても親御さんも忙しいのか、なかなか見てもらえないんですよ」と愚痴をこぼしていた。うむ、まぁ確かに４年生くらいになると、抽象的なことも増えてくるし、見てやれないという親も出てくるだろうけど、教えてやれないならせめて、一緒に勉強するくらいの気持ちでいられないものか。何でもかんでも学校任せじゃダメですから～！成績が悪いなら、家庭学習をしなければ置いていかれる一方なのだが、そもそもこれができないから成績が悪いんだよな…。たとえ30分でも、今までの生活の中でその30分を「作り出すこと」が至難の業。 何の時間を削る？何をやめさせる？ゲーム？テレビ？友達と遊んでいた時間？ どれも子どもは反抗するだろう。嫌いな勉強のために楽しいことを削るなんて。 だからこそ親が子どものそばに付き添って見守ってやるべきなのだ。 嫌なことを無理にさせるのだから「あなたの将来のためよ」なんて言っても、子どもには理解できないのだから。ただ、この手の家庭では往々にして親自身も自分を律することができないのだろう。自分もテレビを見たいし携帯いじりたいし一息つきたいし。子どもに30分つき合ってやるために、いつもより早く夕飯の準備を済ませる等、自分の生活態度や行動を変えることができないのだろう。 学力は、知力と環境の両方が混ざり合って発揮されるものだと思う。 生まれ持っている知的な力と、毎日勉強を続けるという勤勉な性格に加えて、 勉強しやすい環境（塾もそうだが、家庭学習をさせる努力を親がしているか）が大切だ。
2010/09/09
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由々しき問題
連絡帳に書かれている小姐の文字を見て、思わず「えっ！」と声が出てしまった。「あした、もう１かい なつ休みのかだいテスト（こくご）をします。どうしてかというと、100てんや90てんをとった人が７人しかいなかったからです」えええええええ！！！！！！！あんな、坊でも楽々わかるような ド簡単なテストで、合格者がたったの７人！？風船の絵が描かれていて、その下にマスが４つあって、そこに「ふうせん」と書けたら正解、というレベルなのに！？夏休み前にも、今回と ほとんど同じようなテストが実施された。しかも、実施する１週間前から、模試みたいなプリントを毎日やっていた。これで合格できなかったら よっぽどアホだと思うくらい。今回だって、前日には やはり模試みたいなプリントが宿題として出されていたのに。これが算数なら、まだわからんでもないよ。足し算引き算を50問解く間に、集中力が切れてきて、ケアレスミス、なんてこともなきにしもあらずだからね。それでも、あのレベルの問題で90点以下だったら、しっかり復習しないと今後ついていけないよ、って警告モノだぜ！ひらがなのみの国語なんて、全員合格、いや、全員100点でもおかしくないと思っていた。それが、まさかの現実だ。まだ１年生の夏だというのに、こんなに差がつくものだろうか。たったあれだけの量を、それはそれは丁寧に教わっているにもかかわらず？１年生の初め頃というのは、勉強するぞという意欲に燃えている時期であるはずなのに、夏の時点で早くも「勉強なんて嫌い～」になってしまっているのだろうか。親御さんは、見てあげないのだろうか。我が子は合格したから他は知らん？とんでもない。これは非常に由々しき問題だ。そういえば、夏休みの宿題プリントは極端に少なくて、学校は バカを量産したいのか？と呆れたんだよな。秋以降は漢字を習うし、足し算引き算では くり上がり＆くり下がりが登場する。現状を深刻に受け止めないと、取り返しのつかないことになるぞ～！
2010/09/07
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たったこれだけ
夏休みの宿題といえば日誌と思っていたら、日誌はなかった。ひらがなと計算のプリントが５枚ずつと、絵日記が２枚あるだけだ。自由研究もないし、読書感想文やポスター、標語なども強制ではなく、やりたい人が、各種コンクールに応募すればいいというもの。正直言って、拍子抜けした。自由研究は、特に低学年の場合は 親の宿題みたいになってしまうから、敢えてやらないのかもしれないけど（高学年には課されているかどうかもわからないけど）、読書感想文などは書きたい人だけ書いて勝手に応募しなよ…じゃ誰がやるかって！これじゃ勉強しないでダラダラするだけの夏休みになりそうだね。ただでさえ学校で習う内容が簡単なのに、宿題もほとんど出さないなんてナメているとしか思えないわ。元々学校には期待していない私だが、こんな方針を見てますます、我が子の勉強は私が責任を持って面倒見るぞという気持ちが高まった。
2010/07/21
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８９３みたいな小学生
夕方、玄関先で坊のバス到着を待っていたら、隣の家のＫ君が水鉄砲をしていた。通学団になじめない小姐だが、唯一 Ｋ君だけには心を許しており、「おもしろそう！」と言って、水をかけられて喜んでいた（汗）。そこで、隣の奥さんから衝撃の事実を聞いてしまった。昨日、Ｋ君は腹痛のため遅刻で、２時間目から来たとは小姐から聞いていたが、どうやら ただの腹痛ではないようで、かれこれ１週間、朝になると腹痛を訴えるため、お姉ちゃんたちには先に行ってもらい、後から送って行っているという。小姐も通学団で行けていないから、Ｋ君がそういう状況だったとは知らなかった。学校へ着いてしまえば どうってことないらしい。腹痛の原因はズバリ、２年生の男子集団にいじめられたことだという。先日、Ｋ君は同じクラスのＳ君とともに、学校帰りの通学路で雨あがりの水たまりに わざと足を踏み入れてふざけていたところ、通りがかりの２年生軍団に「おまえら１年のくせに生意気だぞ！」と言われたらしい。次の日、やはり学校帰り、Ｋ君はＳ君と別れた後、同じ通学団のＴ君（向かいの家の２年生）と喋っていたら、昨日の軍団が寄ってきた。その中の１人は、斜め向かいの家のＹ君で、Ｔ君に何やら話しかけた。そこでＫ君も一言二言反応したら「おまえは黙ってろ」と言われ、さらにそれだけでは済まず、電柱に頭をゴリゴリやられたらしい！その時、Ｔ君は集団の力を恐れたのか、黙って見ていただけだったので、Ｋ君はすっかり不信感を抱いてしまったようで、小さな頃からあんなに毎日毎日一緒に遊んでいたのに、遊びたくないという。それを聞いた奥さんは、翌日、学校まで迎えに行ったという。最初は一緒に歩いていたが、もうすぐ家に到着するという頃、Ｓ君と競争だと言って、走り始めた。その途中、例の２年生軍団の１人がいて、Ｋ君はたまたま目が合ってしまった。言葉は発していない。何しろ、Ｓ君との競争に夢中だったから。すると、その２年生は大声で「生意気な１年だ！」と叫んだ。20ｍくらい先（ここを曲がれば家、という角）に、Ｙ君たちがいて（まるで待ち伏せ？）「おい、生意気なのはどっちだ！こいつか？」と、また言いがかりをつけてきた。手を出そうとしたが、Ｋ君とＳ君の後方に隣の奥さんが歩いているのをＹ君が発見し「怒られるからやめようぜ」と、その場はそれで済んだらしい。もし、その時 奥さんがいなければ、またやられていたということだ。実は私も ２週間くらい前に、Ｙ君他数人が喧嘩しながら下校している姿を見かけたことがある。それはもう汚い言葉で罵りあい、手は出るわ足は出るわ…。Ｙ君のことは、小姐が１歳代の頃から苦手で 近寄らせたくないと思ってきたが、やっぱり要注意人物だったか、と その時改めて「認定」したのだった。（ちなみに彼は放置子。母親は働いていないくせに子どもを保育園に入れるという、私が一番嫌いな人種。噂話が大好きで、近所のことを詮索しまくっているのも大嫌い）隣の奥さんは、私に話している間も 悔しさでワナワナ震えんばかりだった。そりゃそうだよね～、背筋に冷たいものが走るような話だもんな。あぁ、集団で陰険なことするのは女子の世界だけかと思っていたら、とんでもない。暴力を振るう分、男子のほうが恐ろしいな。嫌だな～。そんなところに、坊も入学するのか…。それにしても、毎朝お腹が痛くなってしまうというＫ君が気の毒だ。どうやらＹ君が２年生軍団のボスっぽいから、そんな奴が目と鼻の先に住んでいると思うと憂鬱で仕方ないよね。
2010/07/13
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「ウチ」という一人称
小学生女子には、自分のことを「ウチ」と言う文化があるんだな…ということは、昨年 ４年生の算数ボランティアをしていてわかった。ただ、あまり品のいい一人称ではないな、とは思っていた。しかし！高学年だけかと思ったら、低学年でも、１年生でも「ウチ」がいるんだね。たぶん、大きい子のマネをして粋がっているだけとは思うけど、いや～、驚くわ。ちなみに、この「ウチ」というのは「ウ」のほうにアクセントを置いている。「私たち」という意味で「ウチら」と言うけど（私は使わないけど）、その場合は「チ」にアクセントがある。どうも関西っぽい響きのように思うけど、あちらでは 自分のことを「ウチ」って言うのかな（元ちゃん、いかがでしょうか？）ついでに言うと、小学生男子が「オ」にアクセントをつけて「オレ」と言うのが嫌いだ。早い子だと幼稚園の頃からそう言う。これも頭が悪そうに聞こえるんだよなぁ。あぁ、今に小姐と坊もそんな一人称を使うようになるのだろうか。小姐には、周りがどうであろうと流されない強さがあるから、どうかそのまま持ち続けてほしい（ＫＹにならない程度に。って難しいかな）。＜追加＞坊の話では、幼稚園でも自分のことを「ウチ」と言っている女児がいるらしい。いや～、何でも低年齢化すればいいってもんじゃないと思うぞ。
2010/07/10
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園児でもわかる
小学校１年生の教科書は、笑っちゃうほど簡単だな…と常々思っていた。子どもに迎合するような この絵の多さは何だ。国語の教科書なんて、幼稚園児向けの絵本レベル（もしくはもっと低レベル！？）。今時、文字や計算なんて就学前に覚える子がほとんどだろうしこんな内容では、正直なところ退屈じゃないのかね？でも文部科学省が「このレベルから教えなさい」って決めているから仕方なくやっているだけだろうね、先生も持て余すんじゃないかな。昨日の参観は算数だった。４人の男の子が砂場で遊んでいる、そこへ３人の女の子がやってくるという大きな紙に描かれた絵を見せ「この絵を見て、どんな話ができますか」。なるほど、足し算の導入というわけね。そこで坊が「３人増えたら、４＋３＝７！」と言った。ほらね～ 幼稚園児でも楽々わかる内容だよ。まだ、式については習っていないが、みんなわかっているに違いないよ。こんな、誰でもわかる、誰でもできるレベルから始めているのに、できる子と そうでない子の差が どんどんついていくのは何故だろう。ある日突然難しくなる？そんなわけないよね。成績上位半分に入るというのは、ほとんどの子なら可能だと思う。優秀な子ばかりが揃い、授業のカリキュラムもきつい私立ではないのだから。授業をしっかり聞いてノートをとる。漢字や計算といった基礎を蔑ろにしない。わからない箇所はそのままにしない。宿題は必ず提出する。これらのことを日々こなすだけで、生まれ持った頭脳はどうあれ、上位半分には入れるはずだ。逆に、これだけのことを毎日やっていて、４以下の成績がつくはずがない。公立のレベルとはその程度のものだと思う。言い換えれば、上位半分に入る能力というのは、わがままを言わずにきちんと「仕事」をこなす能力ではないだろうか。わがままを容認したら、その瞬間から子どもはバカへの道を歩み始めることになる。
2010/06/20
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読書は楽しい脳トレ
子どもの心は美しい、しかも意味のある言葉を求めている。読書に没頭する小姐を見ていてそう思う。母語教育は、吸収力の高い時期に徹底的にやっておくと相当高いレベルになるだろう。しかし、学校の国語の教科書ときたら、あまりに貧弱でビックリだ。何だ、この歯ごたえのない文章は。幼稚園児むけの絵本みたいじゃないか！今時、大抵の子は ひらがなの読み書きくらいはできるレベルで入学してくる。国語の授業は、最初はつまらないと感じるだろうな。でも、学習指導要領のとおりに進めなければならないから、仕方ないんだよな。「どうしたら小姐ちゃんみたいに本好きな子になるの？」と聞かれることがあるが、答えは２つ。気軽に手に取れる場所に本があること。母親が本を読んでいること。我が家は たまたまこれらを満たしているだけである。たとえば 毎晩寝る前に読み聞かせをしていても、母親自身がまったく本を読まないと、子どもはなかなか自分で本を開くようにはならないと思う。坊は、一応 ひらがなカタカナは読めるものの、文章を読もうとすると まだたどたどしい。それでも、小姐と同じことをしたいのか、本を読んでいる。（もっとも、図書館で借りてくる小姐の本は難しいから、見ているだけとも言う！？）子どもの読書量と学力には、明らかな相関関係がある、と家庭訪問の際に先生がおっしゃっていた。多くの子どもを見てきた大ベテランの先生だけに説得力がある。読書によって語彙を獲得すれば、知能指数が上がる。つまり読書は楽しい脳トレである。
2010/04/17
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早くも家庭訪問
家庭訪問が始まった。てっきりＧＷ前後におこなうものと思っていたら…。この時期に家庭訪問したって、学校での様子を話せるわけでもなかろうに。自宅の場所を確認することが目的だから、不在でも構わない、その場合は訪問済のプリントをポストに入れておきますだって！そんな家庭訪問に何の意味があるのだろうか、家がどこにあるのかなんて 地図を見れば確認できるじゃないか。先生がいらっしゃる直前、小姐は 折り紙でバッタを折っていた。玄関先で待っていた小姐は、先生の姿が見えると喜んで迎え入れ、バッタを見せ「私、折り紙大好き！」と得意げだった。「上手に作れたね。また図工の時間にやるから楽しみだね」と言われ、満面の笑みに。小姐が「先生は ばあちゃんに似ている」と言っていたけど、なるほど、背格好といい 雰囲気といい、母とダブって見えるわ。（それにしても、この先生が体育も指導するのか？想像できないよ…）来週からは いよいよ給食が始まる。給食当番は名簿順に３つのグループに分かれていて、名簿番号１番の小姐は最初に当番が回ってくる。給食のエプロン、懐かしいなぁ。牛乳、パンorごはん、大きいおかず、食器、どれも１年生には重いだろうなぁ。小さいおかず担当にならない限りは重労働だ。でも好奇心旺盛な小姐のこと、きっと何でも楽しんでやるだろう。
2010/04/16
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勝手にヤキモキ
小姐が小学生になって、何が一番心配かというと、学校生活そのものではなく、友達と遊ぶ約束をしてくることである。幼稚園では、降園後や夏休みなどに友達と遊ぶといえば親同伴が基本だったので、誰と遊ぶかは私がコントロールできた。ごく少数の親しい友達としか行き来はしなかったが、その子たちのお母さんは、信頼できる（ウマが合う）方ばかりである。しかし、小学生ともなると 子ども同士で約束し、子どもだけで行き来するだろう。隣の奥さんから聞いたことがある。一番上のお姉ちゃん（６年生）が１年生の頃、誰々と遊ぶ約束をしたというけどどこの誰かもわからないから心配で、待ち合わせ場所までついて行った。しかし、時間になっても相手は現れず…連絡網がないから電話番号もわからず、そのまま夕方になり、なんて無責任な！と憤慨した、と。他にも、人の家ばかり来たがるくせに自分の家には絶対に呼ばない子が結構いるとか。うちは託児所じゃない、と これまた憤慨していた。小姐は、どんな子と仲良くなるのかな。仲良くなったら、遊びに行きたいだの呼びたいだの言うんだろうな。幼稚園と違って小学校は 友達の家が近いから、自力で歩いて行けるだろうし。隣近所とは ある程度の距離を保ちたいと思っていたけど（だから井戸端にも参加しない）、どこの誰かわからない子と遊ぶくらいなら、家の前で皆と遊ばせたほうが安心か。…なんて、今からそんなこと心配しすぎても仕方ないのかもしれないけど。
2010/04/10
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豊かな未来への一歩
ここは三河の国 岡崎、岩津山。その頂上から見えるのは、水清き矢作川と、豊かな実りを産む平野。ある時、岩津山の空が急に暗くなるとともに、天と地をふるわせるばかりの雷鳴がとどろき渡り、はるかな天空から剣のような稲光りとともに、芭蕉の葉に乗られた天神様・菅原道真公が岩津山の山頂に降臨した、これが学問の守り神として信仰を集める岩津天満宮の起こりだそうな。小姐の入学を控え、その「岩津の天神さん」に行ってきた。年中の頃から、早く学校へ行って勉強したいと言い続けてきた子だから、勉強に対する動機づけは高いはずだ。このまま伸びてくれることを願う。小学生の勉強、ことに低学年の勉強は、決して難しいものではない。教室で先生の話をしっかり聞いてさえいれば、きちんと身につけていける内容であり、ある程度の成績をあげることはできるし、勉強嫌いになることはないだろう。勉強を、楽しいこと、好きなこととして取り組める下地をつくってやりたい。頑張ろうという気持ちの土台をつくるのは学校ではなく家庭の役割だ。勉強することの楽しさに気づかない子どもは、いつまでも「やらされる」勉強を続ける。嫌々やるから、わからないことや難しい問題に出会うと逃げ出したくなる。自分がぶつかった壁を乗り越えることができない。申し分のない学習環境を与えられても、勉強嫌いな子の成績は上がらないだろう。子どもにとって、知ること、わかることは楽しい。それらに興味をもてる環境かどうか。親自身に、知的好奇心や学ぶことを楽しむ気持ちがあれば、子どもはおのずと興味を示すだろう。私もいろいろ勉強するぞー！
2010/04/02
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学習机の目的
子ども部屋に不可欠な家具といって真っ先に挙げられるのは、学習机だろう。小姐の友達のお母さんに、学習机はもう買ったのかと問われた。「まだだよ。低学年のうちは宿題やるにも私がついてやるだろうし、しばらくはダイニングテーブルで様子を見るかもしれない」と答えたところ、「１年生のうちに机に向かう習慣をつけないと…後になってからでは、つかないよ」。彼女は既に小学生のお母さんである（上に３年生の子がいる）。小学生の実態を知る先輩の意見とはいえ、何かひっかかるものがあった。どうして「子ども部屋にある学習机」でなければならないのか、という点だ。ダイニングテーブルで勉強させることの、何が悪い！子どもの勉強机といって思い浮かぶのは、いわゆる学習机だ。新一年生の親が学習机を選ぶ際、長く使えるかどうかを考えるという。ということは、多くの人は、小学校入学前に買った学習机を高校生もしくは大学生まで使おうと考えているのか。これは大きな間違いだと思う。だいたい、どんなに丈夫な机で 高さの調節ができても、６歳の時に買った机を18歳（あるいはもっと先）まで使えるはずがない。いや、それ以前の問題で、学習机候という机は買わないほうがいいと思っている。目の前に棚が取り付けられている机は、しっかり勉強するには不向きに違いない。教科書やノートが置けて便利かもしれないけど、あの机では長時間勉強できない。すぐ目の前に棚があるという圧迫感は、集中力を削いでしまう。それに、ああいう机は幅が狭いので、小学校低学年の子どもが宿題をやるにはちょうどいい大きさかもしれないけど、勉強が高度になり、参考書や地図帳、横長の歴史年表なども広げたいと思ったらどう考えても使い勝手が悪い。メーカーは、子どもが机に向かう動機づけになるという理由で、学習机に楽しさの要素を取り入れている。その最たるものが、人気キャラクターの絵が入ったデスクマットである。確かに、机周辺が楽しい空間であれば、そこに座りたくなるだろう。とはいえ、座ればいいってもんじゃない！勉強するために机を用意するのだから。今の時期、家具屋では新入学フェアとして学習机が所狭しと並んでいる。そういう展示を見れば勿論 私だって心がウキウキするし、小姐に買ってやったら喜ぶだろうなとは思う。しかし一方で、本当に小学１年生から必要な物だろうか、とも思うのだ。ランドセルや教科書、ノートをはじめ、さまざまな学用品が必要になるので、幼稚園時代と比べたら持ち物は うんと増える。それらを管理する場所という意味でも、１年生から机があったほうがいいのかもしれない。それでも…やっぱり、あのいかにも学習机ですといった机は いかがなものか。幅も奥行きもそれなりにあって、机の上には何もない、というと政治家が使っていそうな重厚感あふれる机？いやいや、だからダイニングテーブルですよ。低学年ならそれで十分。家族共用の場所だから適度な緊張感が生まれ、ダラダラしないと思う。私の目が行き届くことで、集中力も上がると思う。東大生を調査したところ、小さい頃は居間で勉強している子が多かったらしい。頭の良い子は、部屋にこもって机にかじりついて勉強ばかりしていたわけではない、と。家族がいる空間で いろいろなことに興味を持ち、常に五感を刺激するような環境。なるほど、納得！「勉強しなさい！」と言ったところで反発されるだけだよね。
2010/02/09
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その自信が大切だ
あるクラスに、人一倍 私を頼ってくる女の子がいる。子どもたちは、問題が解けたらノートを見せに来るのだが、彼女は「わからない」と言って、私の横に座るのだ。今、４年生が習っているのは分数。決して計算が速いとは言えない彼女は、仮分数を帯分数に直すのに苦戦していた。１問やっては「せんせぃ～」と困ったような声を出す。彼女のことが気になりつつも、全問解けた子が次から次にやってくるので、どうしても そちらを優先することになり、「後でじっくり見るからね」。採点待ちの子が全員 席に戻った後、彼女のノートを見ると、半分までできていた。そして彼女が発した言葉は「私、分数そんなに嫌いじゃないかも！」「その自信が大事だよ。大丈夫、できる できる！」算数に限った話ではないが、できないと思うと本当にできなくなると思う。自分はできないんだ、などと悪い錯覚を起こさないほうがいい。分数が嫌いだ、と思ってしまったら、５年生になって出てくる約分、通分もただ面倒くさいと感じるだけになってしまうだろう。彼女は、やり方はわかっているけど 手際が悪いために時間がかかるタイプ。「わかる」と「できる」とでは大きな違いがある。ぼんやりとした「わかる」を、テキパキした「できる」にしていくためには復習が不可欠だ。しかし、今この段階でそこまでは要求しないでおこう。とにもかくにも、彼女の口から「嫌いじゃないかも」という言葉が出た！たとえ小さくても、自信を持てば意欲がわいてくるものだ。
2010/02/05
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1000人を前にして
小学校に行く時、いつもは普段着だが、今日はスーツ着用！児童会が企画する「ありがとうの会」に招かれたのだ。これは、地域のボランティア活動について全校児童に紹介するとともに、日頃の感謝の気持ちを伝えようという趣旨で発案された会で、学習ボランティアの私の他、４名が出席した。ＰＴＡ活動では旗当番があり、保護者が交代で 各地の横断歩道に立って登校中の児童を見守っているが、学校のすぐ近くの交差点には、ボランティアとして おじいさんが２人、毎朝立っている。（そのうち１人は、通院と重なってしまい、今日の会には来られなかったが）もう何年も続けているので、子どもたちとはすっかり顔見知りで、「おはようございます」と挨拶を交わすことが 元気の源になると話していた。校区内の あるガソリンスタンドでは、毎朝 従業員が交代でスタンドの脇の横断歩道に立ち、登校中の児童を見守っている。子どもたちの元気な姿を見ることで「ココロも満タンに♪」だという。年に数回おこなう４年生の校外学習では、行き先の緑地公園のボランティア団体が案内をしてくれるそうで、その団体の代表者が 会に出席した。めだかをたくさん飼っているという初老の女性は、理科の授業に役立ててほしい、と めだかの卵を毎年寄付している。５年生の授業に使い、産卵から観察することができるという。そして、４年生の算数の授業をサポートしている私。校長室で待機している時から緊張していた。１人ずつ、30秒ほど話をすることになっているのだ！うへ～。ここは全校児童1000人を軽く超える、市内一のマンモス校だぜ！そんな大勢の前で喋るだなんて 考えただけでも、あああああああ。人でぎっしり埋まった体育館に足を踏み入れると、さらに緊張した。舞台に上がった時は、足が震えているのがわかった。それぞれのボランティア内容を紹介され、校長先生から感謝状を渡された。「あなたは算数の少人数指導において、丁寧にやさしく○小学校４年生児童のために尽くしてくださいました。いつもいつも大変わかりやすく学習を進めてくださいました。私たちのために温かい思いやりとご努力を讃え、ここに深く感謝の意を表します」児童会長から、１人１人に向け お礼の言葉があった。そして、児童全員で「イェーイェーイェー！」という歌のプレゼント！これは今月の歌だそうで、最後のほうの歌詞を一部替えて「みなさん、ありがとう、いつもありがとう♪」と歌っていた。小さな１年生から大きな６年生まで、声を揃えて、人数が多いものだから、それはすごい迫力！思わず感極まりそうになった。そして、肝心の…１人ずつ話をするという時間が来てしまった！何を話そうか、家で話の構成を考えてきたのだが、いざマイクの前に立ったら、緊張して頭の中が真っ白になってしまって、思っていたことの半分くらいしか言えなかった。でも一番言いたいことは言えた！「今日は、ありがとうの会ということで招待していただきましたが、逆に私のほうから皆さんにありがとうと伝えたい気持ちでいっぱいです」
2010/01/27
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分数がわからない大学生にはならないでね
年が明けてから、なかなか小学校のボランティアに行けずにいた。体調が思わしくなかったのだ（ストーブもない極寒の教室に行くのは不安だった）。最後に行ったのが12月17日だから、１ヶ月も御無沙汰していたことになる。児童の何人かに「先生もう来ないのかと思った…」と言われた。来なくていいよ、という意味ではなく、なかなか来ないけどどうしたのかな、という意味であってほしい（笑）。さて、この時期 ４年生が新しく習うのは「はしたの大きさの別の表し方を考えよう」。小数の勉強は秋にやった。今回は分数である。４年生では、分数の概念を学ぶだけで、約分や通分はまだ習わないが、小数でも苦戦していた子が多かったから、分数も覚悟したほうがいいかも…。分数といえば、「分数ができない大学生」とかいう本が出ていたような。ある大企業の社長が「うちの大卒の新入社員に、1/3＋1/4＝2/7と答えた奴がいる」と嘆いていた、という話も聞いたことがある。まったくもって信じられない話だが、これは分数の本質を知らないために起こる間違いである。1/3（約33％）にカットしたピザと1/4（25％）にカットしたピザを合わせると約58％、つまり半分以上の切れ端になる。そのことをイメージできていれば、2/7なんて答えは出ないはずだ。イメージさえできれば、通分を理解することも難しくないだろう。
2010/01/21
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レンガを積み重ねるように
「算数なんて買い物の計算に困らなければいいじゃん」と言う子どもが必ずいる。そんなことを言い出すのは、基礎がないまま知識としてのみ算数を学んだ子どもだろう。買い物程度といっても、ただ足し算 引き算ができればいいと思うなよ。身内の恥をさらしてしまうけど、私の妹は主婦になった今でもその「買い物程度」の計算で四苦八苦しているんだからな。あれだ、夕方になると貼られる赤いシール。○○円と書かれているのではなく、定価から何割引きなんて書いてあると、あ、これ安いのね…と思うだけで、割引後の金額を頭に浮かべられないんだってよ。小数も分数も百分率も、あやふやにしか理解できていないから自信がない。何割何分何厘なんて言われたら もう何のことやら、だぜ。算数はチェーン型だから、途中の単元をとばすことはあり得ない。足し算 引き算の概念なしに、かけ算 割り算を理解することはできない。かけ算 割り算を知らずに、倍数や約数を理解することはできない。リングが一つでも抜けたら、それ以上学習を進めていくことはまず不可能である。「千里の道も一歩から」とはすべての科目にあてはまるが、算数の場合は特にこれを強調したい。低学年のうちに基礎を鍛え損ねた子が高学年になって、こりゃマズイと 慌てて塾だ家庭教師だと対策しても、思うようには挽回できない。優秀な子には追いつけない。それでも、対策に打って出るだけまだマシだ。明らかに置いてけぼりを食っている子が何人もいる。家庭学習の習慣がないから、基礎を固め直すこともできないが、学校の授業は そんな事情などお構いなしに進んでいき、ますますついていけなくなる。１人の女の子が、授業中に涙を流した。皆がどんどん解いて○をもらっていく練習問題を、最後まで解けなかったのだが、適当にチンタラやり過ごして、授業が終わるのを待っているようだったので、先生が横について「ほら、やれ！」と声をかけた。わからなくて鉛筆が動かない彼女に、先生が説明しようとすると、泣き出したのである。「わからないのは恥ずかしいことじゃない。わからないなら聞きなさい。わからないのを放っておくのが一番悪い」と先生。できない子だって、本当はできるようになりたいんだよね。できなくでもいいや、と本心から思っている子なんていないよね。さっぱりわからない授業を聞いているのはつらいはずだ。ちっとも耳に入らないから、聞きたくなくなる。よそ事を考え始める。そういうことが続いて、どんどん勉強が嫌になる。まだ４年生。今から本腰入れれば、基礎だけでも取り戻せると思うんだけどなぁ。
2009/12/07
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先生の生の声
およそ２年ぶりに、高校時代の友人の家にお邪魔した。彼女は小学校の教員で、現在は１歳半の三男の育児休暇中である。高校時代が一番親しかったので「高校時代の友人」と位置づけているが、実は幼稚園と中学校も同じ、小学校も彼女が隣の校区に転校する２年生までは同じだ。彼女と話すと、自分の原点に戻れるような気がする。彼女は４年生の担任をしたことがあり、私はボランティアで４年生の算数にかかわっているので、話は大盛り上がり！わり算でつまづく子のなんと多いことか、と嘆いていた。子どもが家で机に向かう習慣をつけるために、彼女はほぼ毎日 計算プリント１枚と漢字の書き取りの宿題を出していたらしいが、宿題が多すぎて困る、と愚痴を言う親が結構多かったという。多すぎる？本当にそうだろうか？敢えて乱暴な言い方をすれば、宿題に時間をとられているのではなく、その子が低学力であるために 計算も字を書くのもおそろしく時間がかかるのでは？これではゆとりの時間なんて生まれるはずがない。「小さい子を勉強に追い立てるのはよくない、もっとのびのび育てるべきだわ」といった信念（？）の結果、子どもが勉強しない子、わからない子になったにすぎない。たとえば ピアノが上手な子は、毎日短時間であってもきちんと練習している。時々思いついたように練習してもうまくならない。学力だって同じで、学力の高い低いは、遺伝的な素質によるものではない。毎日の勉強の積み重ねによって、高い学力を身につけていくことができるのだ。子どもが低学年の時期に勉強する習慣をつけさせることは親の務めだと思う。困難があっても言い訳せず、くじけずに立ち向かう習慣にもつながるので、躾の面からも必要なことではないだろうか。私なら、宿題は大歓迎だけどなぁ。学力が高くなっていくにつれ、以前は30分かかってやっていた勉強が20分、15分、10分と短時間できちんとできるようになる。それでこそゆとりの時間や自由な時間がもたらされる。生み出せた時間は、つまらないことに費やすのが惜しくなる。家庭学習をきちんとやり続けることによって得たゆとりを、遊びの充実のためにうんと活用することは、子どもの真っ当な成長につながる。ゆとりの時間を受身でとらえていると ろくなことがない！さて、ゆとりといえば、ゆとり教育では「総合学習の時間」があって教科書を使わずに、子どもたちがテーマを決めていろいろ調べたりするようだが、彼女に言わせれば「これがクセモノなのよ」。大抵グループごとに活動するのだが、頭がいい子はよく考え率先して動くのに対し、出来がよくない子はボーッとして金魚の糞みたいについているだけ、ただ時間が経過するのを待っているだけになってしまうのだ、と。うーん、確かにそうかもしれないね。ちなみに、彼女が担任したクラスでは、郷土のゆかりの人物として鳥居 強右衛門のことを調べて、参観日に発表したらしいのだが、「４年生には難しすぎる」と批判する親が多かったのだとか。彼女自身も、ちょっと難しいかなと思いつつ、それでも子どもたちが選んだテーマだから調べてみようという子どもたちの気持ちを尊重したのに、親からはこの言われよう…と苦笑するしかなかったという。あーあ、先生は大変だな！
2009/11/13
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教育における平等
４年生の算数は、少人数体制で授業を進めている。クラスを半分に分け、１つのグループは担任の先生が、もう１つのグループは算数専門の先生が教える。先週から、新しい単元に入った。単元のきりのいいところ（１ヶ月くらい）でグループが交代するので、しばらく顔を見なかった子たちである（私は算数専門の先生のほうについている）。ところで、このグループ分けというのは、ただ単に名簿のアイウエオ順で前半と後半に分けているだけらしい。40人弱を半分に分けるので、目が届きやすいことは確かだが、どうせ半分に分けるなら成績順に分ければいいのに…と私は密かに思っている。こんな言い方をしては乱暴だけど、いくら半数になっても、「お客さん」な子は お客さんのままだからね…。事実、先生も言っていた。本当は習熟度別にしたほうが より効果がある、と。とはいえ、習熟度別にすると、上半分に入った子はいいけど、下半分に入った子が傷つくから なかなかそうはできないんだってさ。うるさいことを言う親もいるのかもしれないね。でもさ～、そんなところでカッコつけたって何の得にもならないと思うんだけどな。悔しかったら、頑張ればいいだけじゃないか！公立の学校というのは、よくできる子から 箸にも棒にも引っかからないような子まで実に幅広い層で構成されているので、成績上位半分に入ることは、それほど難しくない。優秀な子ばかりが揃い、授業のカリキュラムもきつい私立ではないのだから。授業をしっかり聞いてノートをとる、漢字や計算といった基礎を蔑ろにしない、わからない箇所はそのままにしないで先生に質問する、宿題は必ず提出する。これらのことを日々こなすだけで、生まれ持った頭脳レベルはどうあれ、上半分には入れるんじゃないの？大部分の子にとっては可能だろう。授業は、だいたい真ん中レベルの子に照準を合わせているので、よくできる子にとっては退屈だろうし、下にいる子は難しいと感じるだろう。だからこそ習熟度別にして、できる子たちには発展問題まで教えればいいし、躓いている子たちには基礎をじっくり見てあげればいいのに。わからないままどんどん進んでいくことが、彼らにとってどんなにつらいか！算数の勉強はチェーン型の構造であり、前の単元に対する理解なしには、到底 次の単元に進むことはできないのだから。教育における平等とは、同じ年齢・学年の子どもに、ただ同じことを教えればいいというわけではないと思う。それぞれの子どもが、その時点の能力に合った課題を学習し、どの子も皆 向上していける仕組みを考えるほうがはるかに大事ではなかろうか。「やった！」「できた！」という達成感があれば、子どもは素直に頑張れるはずだ。
2009/11/09
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とある少年の勇気
10までの数字の足し算 引き算は、指を使えるから まず躓くことはない。しかし、くり上がり・くり下がりが出てくるとそうはいかない。自分の頭で考えなければ理解できない。算数が苦手になる第一の壁は、くり上がり・くり下がりだろう。１年生で習ってからずっと、算数では頻繁に使う計算だし、日常生活で必要な場面もあるので、どうにかできるようにはなるのだが、「どうにかできる」という程度では、第二の壁で どうにもならなくなるのだ。だからこそ、２年生までの段階で、足し算引き算かけ算に習熟しておく必要がある。では、第二の壁というのはいつやってくるのだろうか。それは４年生だと思う。４年生では、割り算の筆算が登場する。割り算の筆算にあるアルゴリズムは、仮の商をたてて、かけて、ひいて、おろすという４段階の連続である。九九すらも怪しいレベルの子だと、これがなかなか難しい。私がかかわっている４年生でも、残念ながらそういう子が何人もいる。算数ほど 積み上げが必要な教科はないだろう。それまでに勉強したことをきちんと理解していなければ、必ず躓く。わからないなら、わかるところまで前に戻って、丁寧に教わって、一定の練習量をこなして体で覚えるしかない。とはいえ、みんなと一緒に受ける授業ではそんなことをしてもらえるはずもない。放課などに、先生に聞きに行けばよいのだが、わからない子というのは大抵 消極的だから、自分から聞きに行くこともない。わからないところがそのままになる、それでも授業は先へ進む、という悪循環である。あるクラスに、Ａ君という内気な男の子がいる。先生によれば、どうやら彼は場面緘黙らしく、学校ではほとんど話さなくて（日曜日に街で見かけた時は、家族と楽しそうに話していたとのこと）、勉強も遅れがちで、個別に対応することが多いのだが、わかったのか、わかっていないのか、表情から読み取るのが難しいという。Ａ君は、先週の席替えで一番後ろの席になった。私はだいたい後ろに立っており、練習問題の時は後ろから順に子どもたちを見ていくが、鉛筆を持つ手がなかなか動かないＡ君に声をかけることが多い。今日はなんと、驚いたことに、Ａ君が私のほうに目で合図を送り、私がそれに気づくと、小さな声だが「先生、わからん…」と自分から言葉を発したのだ！自信がないけど勇気を出して一歩を踏み出した彼は立派だと思うし、私を信頼して呼んでくれたのかと思うと、もう本当に嬉しくて嬉しくて！！！確かにのんびりマイペースだけど、わからないのをそのままにして授業が終わるまで適当にやり過ごすのか、先生に教わろうと思うかでは全然違う。頑張れ、Ａ君。私はいつでも君の味方さ！
2009/10/30
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最低限やるべきことはやろうよ
今日は、とあるクラスの宿題の採点をした。このクラスの担任の先生は宿題をよく出すようで、私は何度も採点を手伝っているが、毎回、提出していない子がいる。やってこなかったのか、やったけどプリントを家に忘れてきたのか。彼の場合、１度や２度じゃないからね…困るなぁと思うわけだよ。子どもたちは名札をつけていないし、１学年５クラスもあるので、顔と名前が一致する子なんて数えるほどしかいない。そんな中、どうして彼のことが気にかかるかというと、近所の子だから。その家とは町内会では同じ組である。目と鼻の先だが、交流はなく、日頃 お母さんの姿を見かけることもない。彼も、ボランティアに来ているのが自分の家のすぐ近くの人とは思っていないだろう。本当に宿題をやっていないのかなぁ。お母さんは、息子が宿題をやっているか気にかけないのかなぁ。これだけ提出しないことが続けば、個人懇談などで 担任の先生から一言ありそうなものなのに。あああ！宿題くらいちゃんとやりなさいよと言ってやりたい。知っている家の子だけに、気になって仕方がない。余計なお世話だろうけど先々が心配だよ…。
2009/10/26
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素質論に走るのはやめよう
１クラス40人のうち、勉強ができる子もいれば そうでない子もいる。４年生は、まだそれほど高度な内容は習っていないのに、この差は何だろう。それはズバリ、家庭学習の不足が原因であることがほとんどではないだろうか。 学校は「わかる」まで、家庭は「できる」にまで引き上げる場所である。 わかった気になって復習を疎かにしていた場合、その単元が終わって時間が経てば 忘れ去ってしまう可能性がある。やはり、家庭学習をどこまで身につけるかが鍵だと思う。宿題を出されて文句を言うなどもってのほかだ！徹底させるには反復しかない、くり返すことで確実に力がつくのに。それから厄介なのは、「自分は頭が悪い」という思い込みではないだろうか。子どもは自分なりに序列を持っていて、たとえばクラスにとても頭のいい子がいて、その子がテストで90点を取ったとすると、あの子が90点なら私は50点でいいや、などと諦めてしまう。そして勉強しない。誰だって努力するのはつらい。だから「自分は頭が悪いから」と、怠ける口実を作ってしまう。そんな子には「このままアホでいいのか？」と言ってやりたい！！！自分で自分のことを頭が悪いと決めつけておきながら、人からそう言われると肯定できないのが人間だから。それは子どもだって同じ。本音は、努力するのが怖いだけ。努力しても結果が出なかった時、本当にダメということになるから。そういう子だって、本当は勉強ができるようになりたいと思っているはずだ。親も覚悟して、ともに頑張る気構えを持つべきだと思う。小手先で子どもの学力を上げようと考えてはいけない。親自身が学ぶ重要性を感じていなければ。親自身の価値観に裏打ちされた行動があってこそ、子どもも真剣になる。親が「難しいことはわかりません」などと言っていると、子どもも「難しいことはわからなくていいんだ」ということになる。我が子の成績がふるわない時、「元々頭がよくないから」「私も勉強好きじゃなかったし」などと言う親がいるが、それは間違いだと思う。学力は、持って生まれた素質で決まるわけではない。素質や才能ではなく、努力ややり方の問題である。自分には素質がない、やっても無駄だ、と思い込んで諦めてしまったら、その先の人生においても努力する前に諦めてしまうという姿勢が影響するだろう。本来、人間の知能にはそれほど大きな差があるものではない。学歴の高い親の子どもに勉強ができる子が多いという事実は、学歴が高い、すなわち勉強のキャリアがある親には子どもに勉強を教えるノウハウがあるとか、日常的に知的なものを尊重する環境があることを意味するものであって、素質は関係ない。「遺伝だからバカでも仕方ない」だなんて、子どもの将来に投資したくない（できない）人の「逃げ」に聞こえる。鬼役を演じてでも、道しるべは必要だ。最初からバカな子どもなんていないよ！
2009/10/15
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学校の中の異常
小学校について、気になっていることがある。それは、特別支援学級に特別な呼び名がついていること。「たんぽぽ」とか「ひまわり」とか、幼稚園のクラスの名前がそのまま学校へ持ち込まれたような…。いつからこんなふうに呼ぶようになったのだろう。私が小学校の頃も特別支援学級はあったけど（当時は特殊学級と呼んでいた。しかし それだと被差別部落みたいな差別を想起させるので改めたようだ）、６年１組、２組、３組とあって、４組が特別支援学級だった。普通学級とは別に 障害を持つ子どもたちだけで編成されたクラスがあれば、普通学級の子どもたちが そのクラスを特別な目で見るようになるのは当然だろう。私の同級生でも「とっくー」などと露骨にバカにして呼んでいる子が何人もいた。特別支援学級がそういう存在であることは認めざるを得ないから、せめてカモフラージュしようと、今では かわいい名前をつけているのだろうか？かえって差別感を呼び覚ますだけのような気がするのは私だけだろうか？
2009/10/01
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何よりもまずは国語力
小４算数。計算はよくできるのに、文章題となると途端につまづく子が多い。いかに文章を読み取る力が乏しいかと実感させられる。学力を伸ばすというと、ついそれぞれの教科に個別に対応しがちである。算数なら計算問題をたくさん解いて訓練を積む、社会ならひたすら知名や年号を暗記するといったように。しかし、それ以前に国語力がなければ、そもそも教科書の内容が理解できないのだ。書かれていることの意味が理解できなければ、授業についていくことさえおぼつかない。読解力のない子は誤読しがちで、自分なりの一方的な解釈をしてしまうので、なかなか正しい知識が身につかず、学力も伸びていかない。そして、ますます読めない、理解できない、考えられないという悪循環に陥るだろう。授業内容がわからずに勉強に興味を失う子が多いと聞くが、その原因の一端はこの辺りにあるような気がしてならない。国語力は、計算力や暗記力と違って はっきりと点数ではかることは難しい。しかし、というか、だからこそ、根深いところで学力に影響を及ぼしている。最近は小学校の必須科目として英語を取り入れようという動きもあり、できるだけ早くから英語に触れさせて中学以降の勉強に遅れないようにしたい、また、加速的に進化するＩＴ時代に対応できるよう理系に力を入れておくべきだという親も多いらしい。しかし、国語力がすべての基本、それがあっての英語であり理系科目である。国語力という土台がしっかり固まることで、やがて他の学力も伸びていくのだと思う。では、その国語力とは、どうしたら養うことができるのだろう。学校の授業さえしっかり受けていれば大丈夫なのか。残念ながら、それでは不十分だと思う。というのも、国語力つまり日本語を自在に操る力を身につけるには、日本語で書かれた文章にたくさん接して、カンを磨くしかないからである。そこで、読書！学校の授業だけでは不十分な国語力を、唯一補ってくれる手段だろう。でも…。今まで全然読んでいなかった子には、ハードルが高いだろうか？
2009/09/15
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学校のトイレ
週に２日ほど小学校にボランティアに行っているが、今日初めて学校でトイレに入った。そこで、ふと思ったこと。今頃 気づくな、って感じだけど…。家庭では洋式便座全盛というのに、学校のトイレは自分の子ども時代と変わらず和式のタイル張りである。私が小学生の頃は、自宅のトイレが いわゆるボットン便所だったので、学校の水洗トイレに憧れたものだったが、温暖便座、温水洗浄も珍しくない今、そろそろ何とかしてもいいのではないか。女の子の場合は外出先で「小」をする時に和式おしゃがみスタイルを余儀なくされることがあり、入学までに それなりの経験を積んでいるが、男の子は経験不足！しゃがめるのか？ふむ…。坊なんて和式で用を足したことがあるだろうか？自宅は勿論、幼稚園のトイレの「大」をするほうは洋式だからな～。坊の性格からして、学校で便意をもよおしたら まずは我慢という方法で乗り切り、「さようなら」の挨拶の後は自宅のトイレめがけて一目散かもね！？学校のトイレは、古くて狭くて汚くて、なんだか怖い雰囲気。幼稚園とはえらい違いだよ（幼稚園は園舎を建て直したばかりというのもあるけど）。小姐、ショックを受けるかもな…。ついでに先生のことも。幼稚園の先生は若いし テーマパークのお姉さんみたいだけど学校の先生は事務的で近寄りにくい存在だと映るんじゃないかな。
2009/09/11
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醍醐味
これまで私は、授業の補助をしているといってもあくまでもボランティアという立場で、どこか遠慮している面があった。今日は、ある女の子が「１－0.2」の意味をどうにもこうにも理解できていなかった。授業中 各机を回っている時にそれを発見したのだが、終了時間になったからといって このまま帰ってはまずい、と思った。おとなしそうな子だから、積極的に先生に聞きに行くような感じでもないし、ここは私が出しゃばってでも こちらから働きかけよう。「後で説明するから、待っていて」放課といってもたった５分だから、どうせ遊べるわけではないし、今 見逃してはならん！という使命感に燃えた私は、彼女のノートに数直線を書き、１という数字を10個に分けるとこうなる、というところから詳しく説明を始めた。すると、放課返上で何をしているのかと言わんばかりに他の女の子たちが次から次へ集まってきた。どうやら、他の女の子たちの中にもイマイチわかっていない子がいたようで、「あ、そうか～そういうことなんだ」という声が上がった。理解できていなかった内容を理解できた時の子どもの顔というのは、本当に嬉しそうで、こちらまで嬉しくなるものだ。あぁ、だからこの仕事は辞められないよ（いや、仕事じゃないけどね）。今すぐには無理だけど やっぱり塾講師に返り咲きたいなぁ。店で「いらっしゃいませ～」と働くより100倍イキイキできる自信がある（笑）。
2009/09/07
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低学年のうちが鍵
夏休みが明けて、スクールボランティア（４年生算数）再開である。１、２時間目のクラスは授業を補佐したが、３時間目のクラスは「算数の友」の採点を急ぎでお願いしたいとのことで、授業には加わらず、後ろの席でひたすら赤ペンを走らせた。Ａ君の算友、あるページだけ明らかに字体が違っている。おや、Ｂ君もだ。２人とも、何この字？というような、いかにも男子らしい汚い字（！）なのにそこだけ妙にきれいだし、大人っぽいし。まさかお母さんの字？兄や姉だったりする？普段は忙しくて手をかけてもらえないとしても、夏休みは時間に余裕があるから教えてもらったのだろうか？それはそれで結構なことだけど、手伝った人が書いちゃイカンでしょうよー。しかも答え間違ってるわ…あああ。子どもの夏休みの宿題を手伝うことは、親にとっては頭が痛い問題だと思う。自由研究や読書感想文は、親の作品らしきのも少なくない。（今に始まったことではない、私だって家庭教師先の子の読書感想文を手伝ったし）きっとこの子たちの親御さんは、そういう特別な宿題も手伝ったんだろうな。しかし！これは算数の宿題。いつもの宿題と何ら変わりはない。子どもが100％片付けるものに、答えを書き込むとは何事じゃ～！それにしても、７月から何度か採点してみて感じたのはできる子とできない子の差が激しいということ（中間層をあまり見かけない）。よくできる子は、それこそほとんど間違えずにやってくる。字も丁寧である。できない子は、１ページまるごと間違いだらけなんてザラ、それでもまだやってくるだけいい、白紙だったり、提出さえしない子もいるから…。「10歳の壁」という言葉があるらしい。10歳、すなわち小学４年生で勉強につまづき、学校の授業についていけない子が多数出てくることを表した言葉で、つまづきの原因の多くは九九や読み書きの力が不十分であることだという。算数の文章題は単なる計算力ではなく、総合的に文章を読み、解釈して、それを数字に置き換える作業である。それができないということは、算数だけの問題ではなく、抽象的思考そのものを苦手としてしまう、すなわち、学習全般にわたってつまづいてしまうことになる。そうならないためには、低学年のうちから机に向かう習慣をつけ、学力の基礎である読み書き計算の力を確実なものにすべきだと思う。低学年で学校の授業についていけなくなってしまったら、高学年になって難しいことを習うようになったら ちんぷんかんぷん。いよいよ勉強嫌いになる。放っておいたらテレビなどの映像文化の食い物にされるだけ。だから毎日短時間でも勉強するのが当たり前という習慣をできるだけ早い段階で身につけておかなければならない。基本的には、低学年のうちは親が面倒を見るべきだと思う。４年生くらいまでなら母親の常識の範囲内で十分教えられる内容である。自分から進んで勉強するようになるのを待っても無駄！放っておいても自発的に勉強する子どもなんて、極めて稀な存在だから。低学年のうちに毎日勉強する習慣をつけさせることは、高学年で授業についていけなくなってから面倒を見るよりずっと楽なはずだ。あるいは、そうなってしまったら塾に入れようとでも？残念ながら、勉強嫌いになった子どもを強制的に塾に入れたところで、なかなか効果は上がらないのだ。行っただけで勉強した気になる子がほとんどで、お金がかかるだけ…ということにもなりかねない。自主的に机に向かう習慣がつけば、塾なんて行かなくても自分でこなしていける。（少なくとも小学生のうちは塾に行く必要はないと個人的には思っている）だから低学年のうちに勉強を見てやることは、時間的にも経済的にも、長い目で見れば親にとって実に効率的なのだ！
2009/09/03
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外国人児童の実態
外国人児童に夏休みの宿題を教えるボランティアに参加した。４年生の算数の授業を手伝うボランティアはただただ楽しいのだが、今日の感想は、いろいろな意味で「大変だ～！」。私が住む市には、２万人近い外国人が住んでいる。市全体の人口は約38万人だから、５％は外国人ということになる。そのうち７～15歳の子どもは約2000人で、外国人学校へ通っている子どもを除く大多数の子どもは公立の小中学校に児童生徒として在籍し、日本の教育制度の中で勉強している。日常会話程度はできるが、教育用語や 漢字が理解できないというレベルの子どもがとても多いらしい。このことが、学校の授業についていけないとの理由から学校に行かない、卒業しても就職できない、といった現象を生んでいる。そのために地域が協力し、夏休みに彼らの日本語学習や教科学習を支援することになった。市内には52の小学校があり、そのうち12の小学校でこの活動をおこなう。我が家の校区の小学校もその１つだが、12の中では少なく、外国人児童数は20人程度。（市営住宅がある校区には外国人が多く、100人以上いる小学校もある）この活動は外国人児童全員が対象だが、あくまでも自由参加である。保護者会の席で通訳を介して、この活動について説明したが「遊ぶための夏休みに、何故わざわざ学校へ行かなければならないのか」と考える親が多いらしく（確かに、夏休みに宿題が出るなんて日本くらいだよね～）20数人中、参加することになったのはたったの７人！国際担当の先生は「支援が必要だと思う子ほど、来てくれないんですよ…」と困り顔。今日は７人中、２人が来なかった。１人は発熱。もう１人は、家に電話をかけたら「お母さんが出かけて、今 僕は留守番をしているから、お母さんが帰るまでは行けない」だって…。その電話のやりとりも、なかなか話が通じなくて難儀だったらしい。出席した５人のうち、３人は もう10年近く日本で生活している子どもたちで、日本語はペラペラ、勉強だって何も困っていないようだったが親御さんが熱心で「宿題を見てもらえるなら、行って来なさい」とのこと。あとの２人は明らかに支援が必要な子どもたちだった。そのうちの１人、シルヴァ君（仮名）は先月転入してきたばかりという。ボランティアは７人いて、私ともう１人がシルヴァ君についた。彼はようやく平仮名が書けるようになったところで、意思の疎通はほとんどできない。身振り手振りでなんとか伝わるかな、というレベルだった。カードを見せて「これは何ですか」「つくえ」。答えたら、文字をノートに書く。そして、平仮名の横にポルトガル語を書く。１年生や２年生なら覚えも早いのだが、５年生のシルヴァ君はかなり苦労している。この夏休みに平仮名を全部マスターして、２学期以降はカタカナと漢字に入る。小学校を卒業時には、４年生で習う漢字までは覚えていないと中学校に行ってついていけないらしい。うーん、過酷だ…。シルヴァ君はブラジル人学校へ通っていたのだが、お父さんが派遣切りに遭って学費（１ヶ月３万）が払えなくなったので公立小学校に転入してきたらしい。親の都合で子どもの一生が左右される、しかもこんなタイミングで…と思うとまったく胸が締めつけられる気持ちだ。すべての子どもが、学校に楽しく通う権利がある。こんなにも不登校が増えている時代だが、学校が楽しくないと思う大きな理由の一つに「勉強がわからない」があると思う。私は、人とかかわることが苦手で、小学校時代は大抵１人でポツンとしていた。男子にいじめられた時期もあった。体育はいつも皆の前で恥をかいて泣いていた。でも勉強だけはできたので、学校に行きたくないとは思わなかった。やっぱり学校生活を送る上で勉強がわかるわからないは大きいよ！休憩の時に出されたお茶を、最初シルヴァ君は断った。顔を歪め、舌をペッペッとやるので「苦いの、嫌？」と聞いたが、私の言葉がわかるはずもなく…。うん、でもまぁ、たぶんお茶は苦手なのだろう。国際担当の先生が「Japanese tea！」と言うと、なんと鼻をつまんで飲んでいた（笑）。やっぱり舌をペッペッとやったけど。そうだ、飲み物一つとっても、習慣が違う子なんだ…。生活に慣れるだけでも大変なのに、日本語を使って勉強しなきゃならないんだものね。大変の一言で片付けてはいけないような気がした。たぶん明日も私はシルヴァ君の担当だ。夏休み中に覚えねばといっても、詰め込んで覚えて苦痛になってはかわいそうだし、少しでも楽しいと思えるような時間を過ごしてもらいたい。
2009/07/27
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勉強してこそ人間だ！
イソップの寓話に、きつねがどんなに飛びついても届かないぶどうを睨んで「へっ！どうせあのぶどうは酸っぱくてまずいに決まってるさ」とバカにすることで諦めるという話がある。勉強に関しても同じだと思う。自分を納得させるために変な理屈をこねるくらいなら、ぶどうに飛びつけるくらいの跳躍力をつけるべきである。勉強の成果というのは、誰にも届かないぶどうではないはずだ。そのことまでバカにしたら、イソップのきつねより愚かだと思う。勉強は、頭の中に自分の階段を描いて上っていくことではないだろうか。勉強ができる子どもとできない子どもの違いは一つしかない。自分から進んで机に向かうか否か、ただそれだけである。自分から机に向かう子どもは、勉強は日々の積み重ねが大切ということを知っている。一方、「勉強なんか役に立たない」「つまらない勉強はやらなくていい」と平然と言い放つ大人がいる。そういう言葉は、子どもにとっては口当たりがいいだろう。また、そういうことを言う人は、なんとなく子どもに理解がある、いい大人のように思われがちだ。しかしこれは根拠のないカッコつけの台詞でしかない。そんなことを言う大人は、自分が勉強を役立てられないコースを歩んだために、勉強に八つ当たりしているだけではなかろうか。とにかく、この厳しい競争社会において、勉強も努力もせずに、棚ぼた式に成功できるわけがない。世の中そんなに甘くない。それなのに、子どもに 勉強なんか役に立たないだのつまらない勉強はやらなくていいだの言うのは間違っている。真摯な姿勢で一生懸命生きている人は、そんなことは絶対に言わないはずだ。生涯勉強、一生修行だと思っていることだろう。自分を知れば知るほど、自分に足りないものがわかるから。たとえばプロ野球選手が「練習なんか役に立たないから、つらい練習はしなくていい」と言うだろうか？自立した賢い大人になるためには、さまざまな知識と経験が必要である。何も知らなかったり、わからなかったりすると、ついつい他人の考えに頼ったり、他人の言いなりになりかねない。運が悪ければ他人にだまされて酷い目に遭う。知識は、荒海を安全に乗り越えるための羅針盤といっていいだろう。何も知らない、わからない、というのは実に危険なことだと自覚すべきである。パスカルは「人間は考える葦だ」と言った。カントは「我思う、故に我あり」と言った。人間と猿の違いは、頭を使って考えることだ。勉強することだ。勉強してこそ人間だ。
2009/07/25
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こんな授業は嫌だ
聖書に、こんな言葉がある。「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」。マタイによる福音書７章の12で、黄金律と言われているらしい。これは、自分が享受できる権利を等しく人にも保障しなければならないという意味で蓋し名言である。ちなみに、この言葉にならって「人にしてほしくないことは人にもしてはならない」と多くの場合に言えるだろう。さて、今日もボランティアに行ってきた。１時間目から３時間目まで居る。曜日によってクラスが違うが、今日の２時間目のクラスは、先生がとにかく怖い！少人数制授業なので、クラスの半数しかいないのだが（あとの半分は、別の教室で少人数専門の先生から授業を受けている）、進度が遅いらしく、先生が焦っているのが手に取るようにわかる。気持ちはわかるのだが…。せっかく挙手して答えたのに、その答えが間違っているとボロクソにけなす。さっさと答えないと「もういい！」と座らせる。一生懸命説明しているのに 反応がないからって「おまえら目を開けて寝てんじゃねぇ！」というのは暴言じゃなかろうか。先生はとにかく忙しい、悠長なことはやっていられないのはよくわかる。でも！ここにいる子どもたちが、こう言っては失礼だが あまり出来のよくない子どもたちならバカだの何だのクソミソにこき下ろすのは傷口に塩を塗るようなものではないか。ガミガミ言ったところで、できるようになるとは到底思えない。私は算数しか見ていないので、他の教科はどうだかわからないが、こんな怖い授業は、もし私が子どもだったら苦痛でしかない。あの子どもたちがビクビクしていなければいいのだが…。
2009/07/14
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ゆとり教育では拙かったらしい
緊張しながら教室に足を踏み入れた月曜日と違って、今日は気楽だった。授業が始まるのが待ち遠しくて待ち遠しくて。教頭先生に「どうですか」と聞かれると「楽しいです！」と即答した。さて、４年生の算数で今やっている単元は 垂直と平行だが、教科書ではなく、後からとってつけたような補助教材を使って進めている。理由を尋ねると、垂直と平行は元々、５年生でやる内容だが（そうだっけ…自分がいつ習ったか忘れてしまった。百分率や時速は５年生だったと、何故か明確に覚えているけど）、ゆとり教育が見直され、４年生に教えることになったのだという。へぇ～それじゃ狭間にいる学年の子たちは戸惑うだろうし、見直される前の子たちは習っていない内容があるまま中学、高校へと進むわけか。ゆとり教育で教科書の内容が３割も削減されて、台形の面積なんて教えないって？でも、やっぱりそれではマズイってんで方針を変えるのか…。個人的には、ゆとり教育の真の目的は、能力の高い優秀な子どもを選別してエリート教育を施すことではないかと思っている。そういう子どもが社会のリーダーになって実力を発揮すればいい、と。勉強の嫌いな子、できない子は、やらなくてもいいですよ、そのかわり勉強しなかったことの結果責任は自分で負ってね、みたいな。確かに、子どもの能力に応じて多様な高校と教育が用意されているが、小学生の頃に勉強しなかった責任を、高校卒業後もずっと問われるとしたら…。高校を卒業した時点で勝ち犬になるか負け犬になるかがはっきりする、そして、勉強しなかったからあなたは負け犬になったんですよ、すべてあなたの責任ですよ、ということになるかもしれない。負け犬の遠吠えを許さない、そんな嫌な社会になるような気がして仕方がない。
2009/07/09
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士気の昂揚
小学校の学習ボランティア、いよいよスタート！算数の授業のお手伝いである。３年生の予定だったが、４年生を手伝うことになった。毎年、４年生の算数は少人数授業という形式を取り入れており、１クラスを２つのグループに分け、半分の子は自分の教室で、あと半分の子は別の教室で授業を受ける（少人数授業専門の先生が１人いる）。20人弱なので、１人１人の机を回っても目が届きやすい。今日は１時間目から４時間目までいて、１、３、４時間目のクラスでは「算数の友」という教科書に沿ったワークの採点を任された。今やっている単元のテストをおこなう前に採点を終えて返却したいがとにかく時間がないらしく、どの先生にもとても感謝され かえって恐縮してしまった。小学校は音楽以外の全教科を担任の先生が受け持つから、その忙しさは想像に難くない。放課なんて５分しかないし（２時間目と３時間目の間は20分だが）、ワークの採点は、それこそ僅かな合間を狙って済ますしかないのだろう。２時間目のクラスは、ワークの採点は済んでいるのか、急いでいないのか、最初から最後まで授業に参加した。内容は、平行と垂直。ここでもワークの採点かと思っていた私は緊張してしまい、子どもたちの机を見て回るのも遠慮がちだったが、「この教室の中で、平行になっている線を見つけよう！はい、始め」の号令がかかると子どもたちは一斉に席を立ち、窓枠やロッカーの端などを指して、「これこれ～！」と私に目で訴えてきた。１人１人にＯＫサインを出したら、私の緊張は一気にほぐれた。どの線とどの線が平行か、垂直か、交わっている部分の角度はどうなるか。２～３問やるたびに○をつけて回れば、わからないまま進んでしまうことが防げる。少人数だからできること。次は木曜日に行く。週に２日は行けるといいな。拘束されても１円にもならないけど、興味のある分野なのでやりがいがあるし、店で働いているより充実した気分になれる。子どもたちの顔や名前を覚えたら、もっと楽しいだろうな。今ある環境で、自分にできることをやりたいと常々思っている。どうせ仕事は週１日ペースのシフトになっていて時間があるのだから、ボーッとしていてはもったいないし、役に立てることは嬉しい。小中学生の勉強にかかわりたければ塾講師に返り咲くしかないと思っていた。しかし、私がやるには時間的に無理だ。我が子が小学生になったらバッチリかかわれる？いや、我が子となると話は別。どうしてこんな問題がわからないの、と厳しい目で見てしまうことまちがいなし。塾講師時代、歳の離れた妹を家で教えていて思った。身内に教えるのは難しい、と。それが まさかこんな形で、小学生の勉強にかかわれるとはね。学校にボランティアなんて、時代は変わったね～。いや～、それにしても、どのクラスでも最初に「これから算数の授業を手伝ってくれる○○先生です」なんて紹介されたけど、教員免許のない私が学校で「先生」と呼ばれていいものだろうか…。
2009/07/06
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得手に帆を揚げる
地域の小学校のスクールボランティアに興味を持ち、話を聞きに行ったのが一昨日。今日は実際に授業を見学させていただいた。一昨日 応対してくれたのは教頭先生で、１年生の授業に監視の目が欲しいようなことをおっしゃっていたが、今日出てきたのは教務主任の先生で、ちょっと様子が違った。「授業のサポートをしていただけるとのことですが、３年生の算数などいかがでしょうか。一番、助けが必要なところなんですよ」！！！ま、ま、ま、マジっすか～！そりゃもう、喜んで！！！勿論、１年生の監視でもよかったけど、こう言っては何だけど１年生はまだ園児の延長で、脱走する子もいるようで、ちゃんと椅子に座っているだけでも立派じゃないかという感じだし、授業のほうは、びっくりするくらいのんびり進んでいく。（小姐にせがまれて問題集を買ったが、年長の小姐でも ほとんど解答できるレベル）その点、３年生ともなれば そこそこ落ち着いて授業が成り立つ。授業の内容も難しくなってくる。算数では割り算で躓く子が多いので、できる子とそうでない子の差が よりハッキリしてくるらしい。やり方を説明して、では練習問題をやってみましょうとなった場合、まさか先生が１人１人の机を回っている余裕はない。できる子はすぐにできて時間を持て余すからお喋りを始めたりする。そんな子を見つけたら、やった問題が合っているかどうか確認し、○をつけてあげる。かたや、遅れがちな子は鉛筆も動かさずに大抵ボーッとしているから、声をかけ、一緒に考えてみる。そんなお手伝いをしていただけると非常に助かるのですが、とのことだった。かつて教員を夢見たこともある私。塾や家庭教師の経験はあるし、子どもの教育にはとても興味があるので、すごく魅力的なボランティアだ。しかし教員免許もない私が、そこまで立ち入っていいのだろうかという気もした。しかも他にこのようなボランティアをしている人は誰もいないというし。一昨年、大学生が週１日来ていたが、卒業、就職で来られなくなったという。「すごくありがたかったんですよ。でも彼以外誰もいなくて…。もっとこのようなボランティアさんがたくさん現れないかな～と思いますが実際にはなかなかね～。あなたにお手伝いいただけるなら、本当に助かります」そこまで言われて、背中を押されたような気がした。ハイ、やります！やらせていただきます！「よろしくお願いします。赤ペンだけ持ってきて下さい」初日は 来週月曜日。最初は緊張するだろけど、な～に すぐ慣れるさ。
2009/07/02
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