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Blatt*Blume

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March 18, 2009
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テーマ: 愛しき人へ(899)
カテゴリ: Life*Live*Love




ちょうどおじいちゃんが亡くなった、3月6日。

1年前の3月6日は、

初めてふたりが結ばれた日でした。




昨夜、私達は、

レストランを出ても、離れることが出来ませんでした。



あなたが乗り換える、港街まで、どうか私も連れてって。


少しでも長く、あなたの側に。


あなたが、提案してくれた。



『乗り換え駅まで、一緒に行こう』



あなたは、私が戻る電車が来るまで、ホームに一緒にいてくれた。



普段は沈黙が苦手だけど、

あなたと一緒なら、沈黙なんて怖くない。


むしろ、その沈黙が、

ふたりの想いは同じだと、教えてくれてる気がしてた。


あなたの横顔は、

とても優しかった。



というよりも、きっと、

ふたりの間で、啀み合うことは必要じゃないからかもしれない。

話せば解かり合えると私は信じてるし、

あなたとは、啀み合うより、じっくり話し合う方が、

ずっとずっと幸せな答えを導き出せる感じだから。



静かに、穏やかに話すことの方が、たぶんあなたには重要な気がして。



あなたは、あまり熱くなるタイプの人じゃなかった。

私の中で、あなたを色に例えると、とても綺麗な紺や藍。

深緑。群青。白銀色。薄紫。

空やミントやブルーハワイのような、華やかな青じゃなく、

深くて、澄んだ小川がながれてて、木漏れ日の差す森のような、穏やかな青。

そんなあなたに、嵐や豪雨を浴びせかけるのは、あまりに残酷な気がしてた。

優しい風や日差しが、静かな森を、小さな川を、幸せに育んでいく。


あなたが私を必要としてくれるのは、たぶんあなたもそれを求めるからなの…?

だから、初めて迎えた別れの危機の時のように、取り乱すことは出来なかった。

たとえあなたと会えなくなっても、

お互いに逢えて良かったと思える別れをしよう、そう思った。

きっとあなたも、同じような気がしてた。



言葉には、しない。

でも、ひとつ、確信が生まれた。


たぶん、もう、好きとか恋とか、そういう次元の話じゃないんだ。


もう一段階、上がってしまった。


今までより深く。最初より強く。


きっとあの人、10年前は、10年後にこんなことが起きるなんて、

絶対夢にも思わなかったんじゃないのかな。

むしろ、こんなこと、自分の身の上に起こるはずないと、

思っていたんじゃないのかな。


不倫と呼ぶには、あまりにもプラトニックで、あまりにも平和だった。

ドラマチックでもなく、本当に、兄妹とか、茶飲み仲間とか、

ゲートボール愛好会とか、なんだかそんな感じのふたり。

懐かしい匂いがする関係だった。

あなたはあまり、言葉に表すのは、得意じゃないみたいだ。

だけど、それがなんだか、いとおしく思えた。

私は、ふんわり抱かれた白うさぎのような気持ちだった。

安心して耳を寝かせて、そっとそっと目を閉じて、あなたに全て委ねてる。



『……消えないんだ』

『?』

『あんりへの想いが、変わらなくて消えない』

『………………』


だめだよ…………

戻ったら、また家の人に苦しめられちゃうよ……。


どうして茨の道を選ぶの………知らないよ?

まぁたぶん私は、桃太郎のお供よろしく、

あなたがどんな道を行こうと、ついて行くんだろうけど…………………。



しょうがないですね、もう……

ホントワガママっ子なんだから。



あなたがどんな道を選んでも、ついて行きますよ。

私が、誰かのところにお嫁に行くまで………一緒ですよ?



お日様と、お月様が空に光る時間が、ちょうど半分になる日。

ぼたもちが美味しい日。

沈丁花の香りが漂うこの時期。

あなたがお誕生日を迎えます。



じゃあね、いつも一緒にいられるものをあげる。

離れていても、信じ合えるように。





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Last updated  March 26, 2009 09:57:29 PM


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