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■算数の応用問題が出来るようになる方法 前回「算数の応用問題ができない!」 …というお話をしました。 そして、 まず何から考えていけばいいのかを解説しました。 今週は、基本の定着ということで、 【定着】するとはどういう状態か? …を考えていきますね。 定着するってどんな状態 ? 塾から持って帰ってくる連絡帳の中に、 面談していて先生の言葉の中に、 よーく出てくる言葉ですね。 そして、お母さんは耳が痛い言葉です。 「○○が定着していません」 まさと君はまだ、植木算が定着していません…とか、 ゆりかちゃんは、まだ線分図が定着していません…とか。 「どうやったら、定着できるんでしょうか?」という質問の前に、 『じゃあ、定着ってどんな状態ですか?』って、 質問されたら答えられるでしょうか? けっこう難しいですよね。 では、 ミスター・ツカムがお教えしましょう。 それは、 ●無意識レベルで出来ることです。 無意識レベルでできるってどんなことでしょう? 我々は日常生活で 「無意識」でやっていることたくさんありますよ。 たとえば毎朝、 学校に行ったり会社に行ったりしますよね。 道順を考えて、歩いていますか? あそこのコンビニを右に曲がって、 そうそう、この自動販売機が見えたら、 もうすこしで駅だ。…なんて考えてません。 足が勝手に進んでくれています。 違うことを考えていても駅まで行けます。 定着…とはこのレベルです。 ★算数でわかりやすく説明しますね。 分数の足し算の計算。 はじめて習った時って、 「通分」するのって、メチャメチャ意識したでしょ? ええっと、6と5の最小公倍数は、 なんだっけ? あっ「30」だ。 だから分母を、30に変えて… これって、 意識している状態です。 「通分の初心者」ですね。 もう完璧にできる人は、 こんなこと考えないでしょ。 分母の6と5を、 見た瞬間に「30」をノートに書いてますよ。 この状態が「通分が定着した」状態ですね。 「うちの子は線分図を書かないんです」 教材の希望者のお子さんは、 こんな子多いです。 では、線分図が定着するとは、 どんな状態でしょうか? もうお分かりですよね。 文章問題を読んでいる最中から、 手が自然に線を引き始めている。…という状態です。 この「無意識レベル」まで行くには、 子供も大人も、初めはメチャ「意識」する必要があります。 繰り返しくりかえし、 反復することによって「定着」していきます。 自転車に一度「無意識」で乗れるようになったら、 もう、一生乗れますよね? だから、定着していない分野があるなら、 根気良く、練習を続けることですよ。 線分図の定着なんて「自転車」より簡単! ころんで怪我することもないしね。 では、肝心なこと。 「どうしたら定着できるか?」です。 ●定着すること → 【無意識にできること】でしたね。 おさらいしておくと、例えば ・分数の通分をすること ・線分図を無意識に書いていること ・学校に歩いていくこと ・包丁で、千切り大根を作っている時 ←(これ重要です) こういう状態を「定着」といいます。 そうでしょ? お母さんなら、よく分るでしょうが、 千切り大根を作っている時、意識して包丁を動かしますか? 今、包丁がまな板に当たった。 引き上げる時に、少し横にずらしながらっと… 今、大根に包丁が当たった。同じ感覚で、包丁を下にさげて。 こんなこと考えていたら、アタマ爆発しますね(笑) 千切り大根作るのに、何年もかかってしまいます。 じゃあ、お子さんが「線分図を書く」のを定着させるには? 答えは、お母さん全員知ってますよね? 「千切り大根・作成術」を定着した方法と 同じことをすればいいんです。 最初は「意識」して繰り返す必要がありますね。 人が、あることを習慣化できるには、 連続二十一日間、必要であるといわれています。 やりだしの最初のうちは、しんどいです。きゅうくつです。 別の例で話します。 あなたは、靴を履くとき、右からはきますか?左? それを逆にする習慣を作りましょう。 最初のうちは、メチャメチャ意識が必要です。 なんか「自分らしくない」なあ。…と、おおげさに考えます。 意識して数日繰り返すと、だんだん慣れてきます。 でも、ぼーっとしていると、いつもの癖がでます。 玄関に「靴は右から!」と書く必要がありますね。 だから、同じように机の上に「線分図を書く!」とか、 書いて目に付くところに置いておく。 これを二十一日間、試しに行ってみてください。 きっと、素晴らしい習慣になり、定着しています。 低学年のお子さんは、大変でも、 親が付いて、見てあげる必要がありますね。 そして、毎日出来たら「褒めて」あげてください。 今週もお読みくださりありがとうございました。 ★公民ソング好評です。 「動画を端末で見れるので、 ソファでリラックスして見てます」 「公民は覚えにくい用語だらけで、 お手上げ状態だったのですが、 息子はすでに20回は繰り返し聞いて、 鼻歌まじりにくちずさんでいます。 (つられて4歳の弟までカタコトで 唄いだしたときは、家族で大笑いしました)」 「勉強し始めのタイミングで曲をかけることが多く、 脳が学習モードに入るための ルーティーンの効果もありそうです!」 ------------------------------------------------- ★公民暗記ソング 「合格咲こうみんなの歌」
2018年05月16日
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■算数の応用問題ができない…どうすればいい? 今週はミスター・ツカム宛に 多くいただく相談をシェアしたいと思います。 算数の応用問題にかんする質問です。 どなたでも一度は経験するのではないでしょうか? 「算数の応用問題が苦手です」 「応用問題の解き方がまったくわかりません」 …などなど。 これは算数だけではなく、 理科の「物理化学分野」でも言えることですね。 ---------------------------------------- 中学受験なんでも相談 音声教材ありますよ https://www.goukaku.me/items/10507005 ----------------------------------------- では、ご質問者の内容は以下です。 短い文章ですが、 わが子に「算数の応用力をつけてほしい」 …という気持ちが伝わってきます。 ------(ここから)------------------------------ 小学5年生の息子は、暗記は得意なのですが、 応用問題が不得意です。 特に算数の応用問題は難しいらしく、 考えている途中でこんがらがってしまい、 なかなか解けません。 応用問題に強くなるコツがあれば教えてください。 --------------------------(ここまで)----------- 暗記が得意な子に多くみられるかもしれませんね。 記憶が得意だから、 全部アタマの中で考えてしまう傾向があります。 アタマの良い子ですね。 問題を考える前に絶対やることがあります。 ●文章問題なら、 まず図をていねいに書いて整理すること。 ●図形問題なら、 一番基本になっている図形をしっかりと発見すること。 そういう習慣を早いうちにつけていって下さい。 私の経験上でも言えるのですが、 お子さんは線分図など書こうとしないで考えるのです。 「おいおい、 その問題アタマの中で考えてもできないんじゃないかなあ…?」 ってアドバイスしても書かない子もいました。 それぐらい書かないんですよ。 だから、 その習慣ができるまでは、 ★図や絵を描いただけでも褒めてあげてください それから、 応用問題というのは基本問題の組み合わせです。 この基本問題が「定着」していないと、 応用をこなすのは難しいです。 「定着」とは、 一度理解できたというレベルではないですよ。 問題を読んだとたんに、 自然に手が動いて、 図を書いて計算にすすんでいる…という状態です。 これぐらいに基本問題を何度も繰り返すのが、 応用問題をこなす近道なのです。 「急がば回れ」です。 塾の宿題とかで時間がなかなかとれないでしょうが、 そこを頑張って基本に徹してみてください。 これは基礎練習で毎日やってもいいぐらいです。 大リーグの大谷クンやマー君が、 「おれ、うまいからもうキャッチボールしないんで、ヨロシク」 …なんて言いませんよね。 それと同じことですよ。 応用を制したければ基本の徹底をやってください。 ---------------------------------------- 中学受験なんでも相談 音声教材ありますよ https://www.goukaku.me/items/10507005 -----------------------------------------
2018年05月08日
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