ゴールデンウイークの頃に、3つに浅く分かれた葉をつけた枝先に、淡黄色の小さな両性花と雄花が混ざって房状に咲き、花後に二つのタネが密着した翼のある実をつけます。
誕生花のない花は、京都の東福寺の通天モミジ、トウカエデ(唐楓)。
花(木)の名は、江戸時代に中国(唐)から渡来したカエデ(楓)から名づけられました。
カエデは葉がカエルの手に似ていることに由来し、蛙手(かえるで)が訛化したと考えられています。
別名のサンカクカエデ(三角楓)は、浅く3つに裂けている葉の形からつけられています。
東福寺のトウカエデ(唐楓)は、開山である僧の円爾弁円(えんにべんねん)が中国の宋から持ち帰ったといわれています。
花言葉「豊穣」は、先が三つに分かれた葉が稲穂のように黄金色に染まることからつけられたのでしょうか。
トウカエデは秋に茶色に熟した翼果が舞い落ちたあとの晩秋から初冬に、葉が鮮やかな黄から赤に紅葉するものと、黄色に黄葉するものがあります。
トウカエデは寒暖の差が大きいなど条件によって、黄色、オレンジ、鮮やかな赤色などに色づくそうで、暖地の植物園のトウカエデは黄葉して落ちています。
カエデ科カエデ属、耐寒性落葉高木、原産地:中国、台湾別名:サンカクカエデ(三角楓)
トウカエデ(唐楓)の花言葉:豊穣。
トウカエデ(唐楓)の誕生花:―
流通時期:苗木を秋に見かけます。
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