晩春から初夏に、雄株には黄色い雄花が円柱形にたくさん咲き、雌株には細長く平べったい葉のわきに、球体と2本のめしべをつけた棒状の雌花が咲きます。
誕生花のない花は、生垣に実る甘い花托と手裏剣遊びの平らな葉、イヌマキ(犬槇)。
花(木)の名は、古くに真木(本当の木)と呼ばれた杉より劣ることから役に立たない(価値が劣る)という意味のイヌをつけて名づけられました。
イヌマキの葉は長さ10~15cm、幅1cmほどで、葉の真ん中から軽く半分に折って、4枚を互い違いに組むと手裏剣のような形になり、昔近所の男の子たちが作って遊んでいました。
花言葉「慈愛」は、生垣が風よけとなって、親が子をいつくしむように家を見守ることからきているのでしょう。
花言葉「色あせぬ恋」は、螺旋状に数多くつく細長い葉が常緑で、庭木や生垣など身近に見られることからつけられたのでしょうか。
晩夏から雌花の花托は黄色からオレンジ色になって、秋に赤紫色に熟すと食べられ、花托の上の白い粉を吹いた丸い実にはタネが入っていて食べられません。
ご近所の長く続く槇囲いのマキの木は毎年、雌花や雄花を咲かせる木と、一度も花を咲かせていない木があります。
マキ科マキ属、耐寒性常緑針葉樹、原産地:日本、中国別名:クサマキ(草槇、臭槙)、マキ(槇)
イヌマキ(犬槇)の花言葉:慈愛、色あせぬ恋。
イヌマキ(犬槇)の誕生花:―
流通時期:苗木を秋に見かけます。
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