晩春から初夏にかけて、伸びた枝先に集まったつぼみから緑の小さな花が開き、鮮やかな紅色のおしべの花糸が次々とはじけ出て、花が終わると実がたくさん固まってつきます。
5月19日の誕生花は、花房(花序)のおしべの先が金粉のように輝く花、ブラシノキ(ブラシの木)。
花の名は、木にコップなどを洗うブラシに似ている花が咲くことから名づけられました。
別名のキンポウジュ(金宝樹)は、葯が金色に輝いて見えることからつけられています。
別名(属名)のカリステモン(Callistemon)は、ギリシャ語のkallos(美しい)とstemon(おしべ)で、長いおしべが花弁よりも美しいことからつけられました。
花言葉「恋の炎」は、緑の花弁の中で巻いていたおしべの紅い花糸がパチパチとはじける火のように長く伸びて、燃えるように鮮やかな花からつけられたのでしょう。
花言葉「はかない恋」は、花が開くとすぐに落ちる花弁と燃えて消える炎のような花糸からきているでしょうか。
小さな鉢植えのブラシノキは晩春からつぼみをふくらませ、初夏に咲きますが、ネームタグには秋も咲くとあり、木が大きくなると公園のブラシノキのように秋にも花を咲かせくれるのでしょう。
公園のブラシノキは枝に丸く並んでたくさんついた実の先から枝が伸びて、翌年に花を咲かせてまた実をつけ、2~3年分の実が木についたままでした。
実は乾燥した自生地のオーストラリアで発生しやすい森林火災にあって木が焼けると、割れて種子を飛び散らせるそうです。
フトモモ科ブラシノキ属、耐寒性常緑小高木、原産地:オーストラリア別名:カリステモン、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)
ブラシノキ(ブラシの木)の花言葉:はかない恋、恋の火、恋の炎。
ブラシノキ(ブラシの木)の誕生花:5月19日
流通時期:苗木を秋~春に、鉢花を春に見かけます。
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