春に、枝先に白い五弁花が次々と咲き、晩春から初夏に小さな粒々がたくさん集まった球状の実がオレンジ色に熟し、甘酸っぱい味がします。
2月27日の誕生花は、郷愁を呼ぶ里山の晩春の味わい、キイチゴ(木苺)。
花の名は、草本のイチゴ(苺)と区別した木になるイチゴから名づけられました。
イチゴの名は、いち(甚だしいの意味)と、び(深紅色の緋)、こ(実を表わす子)で、ノイチゴ(野苺)の実の濃い赤色に由来するという説などがあります。
キイチゴは木になるイチゴの総称で、自生しているカジイチゴ(構苺、梶苺)やモミジイチゴ(紅葉苺)などや、海外原産のラズベリーやブラックベリーなどの栽培品種があります。
花言葉「尊重される」は、バナナが高価で甘い果物を口にすることがほとんどなかった頃、河原や野原などで、子供が手軽に摘んで食べられるおやつだったことからつけられたのでしょうか。
花言葉「謙遜」は、掌状に3~7つに裂けた大きな葉に直径1~1.5cmほどの小さな実が控えめに点々とつくことからきているのでしょうか。
キイチゴの実は順々に熟していくので、庭で水やりしながらオレンジ色になった実をつまんで一人で食べています。
鉢から庭に逃げ出した小型のキイチゴは花が大きくトゲがあってうっかり触ると痛いのですが、トゲのない品種もあります。
バラ科キイチゴ属、半落葉低木、原産地:西アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ
キイチゴ(木苺)の花言葉:愛情、謙遜、尊重される。
キイチゴ(木苺)の誕生花:2月27日、3月4日
流通時期:ポット苗を晩秋~早春に見かけます。
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