弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」

早春に、葉が出る前の枝先のつぼみが銀色の毛皮を落としながら、白い大きな６弁花が上向きに日が当たると開き、日が沈む頃に閉じながら何日か咲いて散っていきます。

３月２４日の誕生花は、つぼみの先が北を向くコンパス・プラント（磁石の木）、ハクモクレン（白木蓮）。

花（木）の名は、花が白いモクレン（木蓮）で、モクレンは木に咲く紫の花がハス（蓮）の花に似ていることから名づけられました。

モクレンは古くは漢名のモクラン（木蘭）の音読みが転訛したもので、花の姿がラン（蘭）に似ていることから呼ばれていました。

花言葉「自然への愛」は、青空に向いて枝先にたくさん咲く白い大きな花の姿が自然を謳歌しているように見えることからつけられたのでしょう。

花言葉「高潔な心」は、樹上に上向きに咲く白いハス（蓮）に似た、上品に香る気品ある花の美しさからつけられています。

ハクモクレンは温かい日差しを受けたつぼみの南側が北側よりよくふくらんで、花が咲くと外側の白い３枚の萼が花弁のように見えるので、９弁の花が咲いているようです。

秋の植物園では、ハクモクレンが葉の間からごつごつしたユニークな形の赤い実が突き出ていました。

モクレン科モクレン属、落葉性高木、原産地:中国

ハクモクレン（白木蓮）の花言葉：自然への愛、恩恵、高潔な心。

ハクモクレン（白木蓮）の誕生花：３月１日、３月２４日、４月１５日、５月７日、７月４日

流通時期：苗木を秋～早春に、つぼみつきの鉢植えを冬の終り～早春に見かけます。
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モクレン