
山の団十郎の名にふさわしい雄々しさ~甲斐駒ケ岳(2967m)
1月10日早朝小屋前に出てみると空は曇り、風が音をたてて吹きぬけている。昨夜の星空から急変した空模様である。小屋番の田辺さんの話によると低気圧が通過したので今日の午前中は良くないが、午後には回復するということだった。
出発時間を遅らせ様子をみる。やや風が落ち着いた9時40分にアイゼン、ハーネス、ピッケル、フェイスマスクにサングラス、厚めの手袋等で完全装備し出発する。
およそ50分ほどの急登で8合目到着。八合目の樹林帯を過ぎて稜線に出ると烈風が吹きすさび、瞬く間に体温を奪われる。ロープを出してアンザイレンして進む。霧の中に三角形の岩の上に剣が二本立っている。そこが9合目、見た感じでは近いのだが実際行ってみるとけっこう険しく時間もかかった。


雪のやせ尾根を慎重に登る 9合目の岩の上に立つ剣2本
そこからなおも辛抱強くじわじわと登り詰めて駒津峰からの合流点を過ぎ、12:50分無事甲斐駒ケ岳山頂に到着した。やったあ、甲斐駒だ!!みんな歓声をあげて喜んだ。
甲斐駒山頂
しかしここも風が吹きすさぶので写真だけを撮ってすぐ下山にかかった。下りは登りより手ごわい。雪が深い所ではずぼずぼ足を取られて雪まみれになった。稜線の風が一段と激しく吹きふきすさび、何度も吹き飛ばされそうになった。そのつど踏ん張って耐風姿勢でしのぎ、細いリッジを下って、やっと七丈小屋に帰還した。3時になっていた。
晴天・無風で登るだけでは少し物足りない。一日中ではないものの烈風が吹きすさんで冬山の厳しさを味わうことができ、充実した一日だった。小屋で祝杯を挙げた。ついでに今日誕生日だというTさんの誕生祝いもした。
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