翌4月11日3時起床、パスタスープにおむすびの朝食をとってヘッドランプの光を頼りに4時半頃出発した。思ったほど寒くなくて助かった。しばらく緩やかな坂を登り、権現岳東稜に出る急斜面を詰めると稜線に出た。赤方面がくっきりと見える。
東稜は典型的な稜線の地形で細い尾根を登ったり下ったりしてぐんぐん高度を稼いでいく。雪質がよくてアイゼンがしっかり効いて歩きやすかった。山頂バットレスと呼ばれる垂直の岩壁が行く手に黒く聳えていて、あれを登るかと不安だったが東側を登るのだと聞いてほっとした。雪稜を登り詰めた所が岩稜の取りつきで赤茶色の岩に枯れ草が残っていた。


岩は易しくアイゼンの爪でスタンスに乗りながら2ピッチで8時5分権現岳東稜の頭に到着した。小屋を出て3時間半程度だった。すっきり晴れた青空をバックに素晴らしい眺望に恵まれた。目の前に大きく権現岳の尖った山頂が迫って圧巻だったし、赤岳方面も雄大だった。東稜の頭で休憩し、稜線を歩いて山頂に到着。


権現岳東稜の頭 権現岳山頂


権現岳山頂 赤岳方面
はるかに愛する北アルプス
360度の眺望を楽しんだ後は下山にかかる。権現山頂から尾根道をしばらく下り、途中から左折して雪の斜面をトラバース、更に尾根筋をぐんぐん下って東稜尾根に出る出合いの地点に到着。あとは来た道を下って出合い小屋へ到着。まだ10時半だった。
下りの道
テントをたたみ、デポしていた荷物をまとめて美しの森駐車場へ下山。春の陽差しがたっぷりのいい山行だった。三ヶ月の療養で体力低下がとても気になっていたが、どうにか雪山を登れて少し安堵した。
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