0歳からのバイリンガル子育て

0歳からのバイリンガル子育て

英語との出会い



「知っている人が教えてくれるっていうんだけど、英語習ってみる?」
私が英語を始めたのは、母のこの一言がきっかけでした。
小学校5年生のときのこと。
当時すんでいた関東の田舎(農村)では英語を「イーゴ」と発音するおばちゃんたちも多い、そんなお土地柄。

当時は英語を習っている友達はほとんど、というかまったくいませんでした。
ピアノに、そろばんに、習字…と習いもの大好き!だった私は
「やってみる~!!」と大張り切り。

教えてくれたのは東京の大学の英文科を卒業して地元で花嫁修業をしているというお医者さんの娘さんでした。
メンバーは仲良しの同級生と、ひとつ年上の彼女のお姉さん、そしてそのお姉さんの友人の4人。

で、最初に覚えたのは、あいさつの言葉。
Hello, Good morning, Good afternoon, Good eveningなどなど。
初めての授業の後に「じゃあ、今度くるときは夕方だからGood eveningって言ってね」と言われ、
2回目の授業の日に4人で声を合わせてかなりの大声(近所に響き渡るくらい?)で、
「せ~の、ぐっどい~ぶにんぐ~!」と家の外で叫んでいたのを覚えています。
1回叫んでも先生の家からは何の反応もナシ。
「あれ?」といいながら再び「せ~の、ぐっどい~ぶにんぐ~」。
途中からは笑ってしまって、「ぐ~っつどい~~ぶに~~んぐ~~」とひどいこと(笑)になってしまいました。

思えば、それが私が人前で英語を「使った」最初の出来事でした。

先生には絵をかいたカードを作ったり、
今思えばいろいろと工夫して授業をやっていただきました。

でも私はというと、アルファベットがなかなか覚えられなくて、
ミニテストの時はとなりの友人の答案用紙をちらっちらっと覗き見するような悪い子ちゃんだったのです。

一番楽しかったのは何かって?
それは先生の家に行くと当時珍しかったブルーベリーのジャムを使ったハイカラなお菓子が出てくることと、
授業が始まる前に先生の家の屋根にのぼってトンボをとって遊んだこと。
焼きそばのパックに入れたそのトンボのことが授業中に気になって仕方なかったこと。

…それしか覚えていません…。



★ラジオ・基礎英語との出会い★

ほとんど遊びに行っていたとしか思えない英語教室でしたが、
ひとつ大切なものに出会いました。

それは「基礎英語」。

ラジオでやっていた「しゃららら~」ってテーマソングで始まる、アレです。

先生が「とっても良いので毎日聞くように」とおっしゃるため
早速テキスト購入。

でも4月号が終わることにはすでについていけず、
楽しみは週末の放送に企画されていた「英語の歌」となりました。

そのコーナーは毎週「マザーグース」から1曲取り上げ、
歌詞の解説の後にキャロラインヨウコ(いまは何をしているのでしょうか…)の歌が流れるのです。

Three little kittens, London bridgeなどの曲を聴くのが楽しみで、
思わず基礎英語に手紙を出したほど。

夏休みの読者からのお便りスペシャルで
「小学5年生の方から、『マザーグース』いつも歌っていますというお便りがきました!」と放送中に読んでいただき、
大興奮&大感激したのがとてもよい思い出です。


★アメリカへのあこがれ★

英語を習い始めたころのこと。
夏休みに訪れた親戚の家の本屋さんで、一冊の本を見つけました。

「園子ちゃんのシアトル日記」。
小学生がお父さんの転勤でシアトルに滞在した数年間のことを書いた本でした。
当時は天然記念物並み(?)に珍しかった帰国子女の見たアメリカ。
なれない英語に最初は涙したこと、
いろいろな国籍の友達と机を並べて勉強したことなどが
生き生きと描かれていました。

小説やドラマとは違う、
生きたアメリカを綴った物語に私は「目からうろこ」状態。
何度も何度も読みました。

当時は学校生活をアメリカで送るなんて、
夢のまた夢。

作者の原田園子さんは、現在おそらく40歳ぐらい。
私が中学生ぐらいのときに立ち読みした英語関係の雑誌に、
論文で賞をもらった園子さんの記事を見つけたことがあります。
そのころ彼女はたしか、外語大の学生さん。
今、どうしているのかなあ。



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