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2012.12.16

ヒーローたちの壮絶人生

テーマ：どんなテレビを見ました？(78141)

カテゴリ：好き好き！Eテレ・NHK-BS

ヒーローたちの壮絶人生
２４時間俳優だった　
松田優作と妻美由紀の１０年
11月15日OA
NHK-BSプレミアム

40年の短い命を熱く生きた、

俳優・松田優作。
７０年代〜80 年代にかけて、強烈な個性と圧倒的な存在感で、人々を惹きつけた。
優作は、俳優人生の最後の10 年間、1 作ごとに変身を繰り返してきた。
「探偵物語」で見せた新たなハードボイルド像。拳銃を箸に持ちかえ、
人間の内面を徹底して追求した「家族ゲーム」「それから」などの文芸作品。
そして遺作となったハリウッド映画「ブラックレイン」・・・
その、最後の10 年の優作を人生の併走者として、間近で見続けてきたのが、
妻の美由紀（５０）である。
美由紀はこれまでカメラの前で、優作について語るのを避けてきた。
その美由紀が今回、優作との私生活を、初めて洗いざらいに語った。
そこからは、人間・松田優作の素顔と、彼が抱き続けていた俳優像の秘密が
浮かび上っていく。尋常ならざる壮絶な家庭生活、子どもを持つことによって、
優作に生じた変化・・・どれも、初めて明かされるエピソードばかりである。
番組は、「私生活も含め、24 時間俳優だった」と語る、妻・美由紀の視点を軸に、
関係者の証言、本人の残した自筆の創作ノートや台本などから、
俳優に殉じた松田優作の生きざまを描いていく。

という、とても興味深いドキュメンタリー。

かなりプライベートな写真も　　

いろいろ紹介されていたし、もちろん強く印象に残る作品も
たくさん紹介されていたし・・・

　これ、龍平・翔太兄弟の
小さい頃ですね。妹さんも写ってる。
松田優作は、この末の娘さんが生まれて、
初めて人間らしくなった、と美由紀さんは語っていました。

病床に伏したとき、　　　　　　　

上のお兄ちゃんたちは絶対に病院に連れてくるな、と言ったそうです。
父親の弱い姿は見せるべきではない、と。
なので、彼らは病院に行ったことがなかったそうです。
一番下の娘さんだけ、当時２歳だったそうですが、
彼女だけが病院に見舞いを許されたとか。

そして、病状が思わしくなく、バタバタとする看護婦さんに、
美由紀を泣かせるな、と言ったそうで・・・
ああ、、、カッコイイ。

作品の役柄によってはのめりこみすぎて
減量はもちろん、歯を抜いたりもしたそうで・・・
子どもがいない頃は家で荒れたりもして、
美由紀さんの母親が乗り込んできたこともあったとか・・・
フクザツな生い立ちがあって、とても繊細で人への愛情の示しかたも
不器用な面があったそうです。
在日２世だ、というようなことは聞いたことありますが、
非常につらい幼少期だったみたいですね。
私は別に在日、という人たちに関して特別な感覚はないんだけど
敵視する人はものすごく敵視しますからね・・・
厳しいものだったと思います。

いろんなプライベートな写真を見ながら
なんと早く逝ってしまったものか・・・・
残念でもあり、だからこその存在、という部分もあるのかな・・・

二夜目の尾崎豊もそうですが、
若くして急逝してしまうことで、
ある種神格化？・・・いや大げさだな、シンボル化？
必要以上に伝説化されてしまうところもあるかもしれませんが、
でもやはり、熱い、濃い生涯だったようです。
その一端でも、リアルタイムで見ることが出来て、
ラッキーだったのかもしれません。