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久々に、加瀬亮出演作を映画館で鑑賞。
加瀬亮×黒沢清監督
5度目のタッグ、です。
過去4作品は、
ドラマ「学校の怪談 物の怪(け)スペシャル」の「花子さん」
映画「アカルイミライ」、「叫」
ドラマ「贖罪」
となっていますね。
学校の怪談以外は見てますー
旅のおわり 世界のはじまり
(2019年「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO)
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
あらすじ
葉子( 前田敦子
)は舞台で歌うことを夢見ながら、
テレビ番組のリポーターの仕事をこなしていた。
彼女は番組スタッフ( 加瀬亮、染谷将太、柄本時生
)たちと、
かつてシルクロードの中心として繁栄した土地を訪問する。
旅の目的は湖に生息するといわれる“幻の怪魚”を探すことだったが、
異国の地での撮影は思い通りに進まなかった。
インタビューで読んだんですが、
今までの黒沢作品に出てる加瀬さんって、
結構よくわかんない、妙な?役のイメージで、
監督もそういう役を振っていたらしいんだけど
今回は職人気質な、まっとうな?カメラマン岩尾役。
ちょっと新鮮かも。
加瀬さん本人も、まっとうな人の役でびっくりした、らしい
全編、日本人役者は4人、そして現地通訳兼コーディネーター役の
アディズ・ラジャボフ
さんという、ほぼ5名の登場人物。このかたは、
ウズベキスタン生まれの国民的人気を博す役者さんです。
幻の怪魚を探しに行くものの、
全然仕掛けにかからず、延々撮影しても岩尾によれば撮れ高は1分半、と言われ
町へネタを探しに出かけては、撮影する5人。
でも、現地の人たちの感覚とどうしてもズレがあって、
ディレクターの吉岡(染谷将太)はスケジュールや撮れ高を気にして、イライラしがち。
葉子は、自分でメイク道具に着替えをもって、みんなと共に街中を移動して歩き、
没ネタになるかもしれない撮影を延々するんだよね。
なんか、こういうロケものって、こんな感じなのかな・・・なんて
いたたまれない気持ちになったりして。
葉子は、英語も満足に話せないのに
一人でガンガン街中に出掛けて行っちゃうんだよね、
現地の男性ばっかの乗り合いバスとか乗っちゃって。
不安そうな表情なのに、
一人で行動するのが、なんか違和感があった、っちゃーあった・・・
しかも、イスラム圏なのに足を出した服装で、一人出歩くときは
ヒジャーブ的なものもしてないので、大丈夫か??って思っちゃう。
実際、撮影がカメラ遠目、のことが何度もあって、
てことは街中に前田敦子一人状態、ってことなんだけど
そういう意味では、ホント根性あるなーって感心しました。
素な感じがとても出てた。
葉子は、本当は歌を歌いたくて、
レポーターはその資金稼ぎ、という割り切りがあるのか
過酷な取材(公園の、手作り遊具みたいなので、360度回転、を3回も繰り返す)も
言われれば淡々とこなしてて、すごくビジネスライク、というか表情も乏しい。
それでも、ちゃんと撮れるまで繰り返しレポートするところは
すごいプロ根性がある。
作品自体は、撮影クルーとレポーターを追いかけてるんだけど
合間合間で葉子がうろうろしたり、迷ったりするから
ロードムービーみたいな、ドキュメンタリーみたいなテイストになってる。
岩尾も、納得いかないと
場所やアングル変えて何度も撮影する、ちょっととっつきにくい感じのカメラマンだけど
終盤、吉岡や佐々木(柄本時生)が仕事の都合で一旦帰国してしまい
葉子と二人になるんだけど、葉子の頑張りもあって
とにかく撮影は続ける。葉子の根性もすごい。
ちょっとしたきっかけで、葉子が本当は歌いたい、ということを聞き、
少し接し方が変わった感じがする。
おそらく、岩尾も現状に納得してないような、でも仕事だからこなしてる、
そんな感じがあって、本来はやりたいことがある、そんな部分が
葉子と通じるものがあったんだろうね。結果的に、葉子をちょっとだけ
アシストしてあげるというか。
市場、自分で撮ってみたら、とハンディカメラを渡してみたり。
市場を撮影してるうちに
クルーとはぐれて、立ち入り禁止場所に入り込んで警察に追われ、
捕まっちゃって、、、ってくだりは、また葉子無鉄砲な・・・って感じで
そこもなんでそういう行動しちゃうんだろ、ってドキドキする。
そういう場面が結構あるんだよね、私的に。
急に迷い込んだ場所で見かけた山羊を自由にしてやりたい、って言い出したり。
でもねえ、最後、ヤギを見かけた
その場所で、愛の讃歌をアカペラで歌ったり、
とにかく前田敦子の存在感がスゴイ。
ものすごい体当たり、というか・・・終始、ケータイで連絡をとっていた、
彼氏が事故に巻き込まれたのでは、となったときに、初めて感情をあらわにするんだが
街中を一人うろうろするのも、体当たりレポートも、歌を歌うシーンも、
淡々としてるようで、いつも心に葛藤を抱えているような、
そんな佇まいに、ひたすら感心してしまいました。
先に見た、
町田くんの世界
では、 柄本時生
くん以外のブス会メンツがそろった、Q10再来っ
って役者がそろっていたんだが( 前田敦子、池松壮亮、高畑充希
)、
こっちも見たから、間接的にブス会コンプリート?
町田くんの世界、の前田敦子の役も面白かったけど
これはまた、まったく違った役柄。
オール海外ロケで、過酷だったとは思うけど、すごいなあ、と。
そして、この映画のパンフも、かなり充実していました。
読み物としての記事が多く、きれいな写真も満載。
前田敦子ファンなら、購入してもいいんじゃない、という、
彼女一人の写真ページも充実してると思います。
インタビューも多くて、撮影が1ヶ月、ずっとみんなで行動していた、
結束力の強さ、みたいなものも書いてあって面白かった。
久々にスクリーンの加瀬亮、でしたが(モリのいる場所、以来?)
やっぱいいな、好きなトーン、芝居というか。
紅実も百々椛も、
どんどん推しが増えるじゃん、まだ好きだったの?
なんて言ってくるけど、そりゃしゃーない、一旦好きになったら
結局ずっと見たくなるものなのだよ。
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