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関東電化工業はフッ素系特殊ガスをはじめとして、ニッチな分野で高シェアの製品を作っている化学メーカーです。 関東電化工業の主力製品である半導体・液晶向け特殊ガス‘三フッ化窒素(NF3)'の世界シェアは約30%のようです。また、リチウムイオン二次電池の電解質‘六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)'は世界でも主に四社だけが生産し、そのシェアは約30%でトップクラスです。使用用途としては、ノートパソコンや携帯電話をはじめ、近年では次世代に向けた電気自動車、ハイブリッドカーへの搭載など需要が急拡大しています。 さて、この関東電化工業が悶絶業績下方修正を9月14日に発表しました。2013年3月期の通期業績一株利益予想15.64円⇒▲150.36円http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20120914/7o2t9l/140120120911005257.pdf理由は『国内電機業界の構造不況の影響や世界的な景気減速懸念等、当初想定よりも厳しさを増す事業環境に加え、業績の動向も勘案し、前回発表時の予想を修正いたします。 今後の見通しにつきましては、基礎化学品事業部門では、か性ソーダの価格修正効果はあるものの、塩素系有機製品の需要停滞により、売上高は当初計画を下回る見込みです。精密化学品事業部門では、半導体・液晶用特殊ガスである三フッ化窒素の競争激化等により、売上高は当初計画を下回る見込みです。電池材料の六フッ化リン酸リチウムは、リチウムイオン2次電池の車載向け需要の立ち上がりの遅れや海外市場での競争の激化により販売数量が減少し、売上高は当初計画を下回る見込みです。鉄系事業部門では、複写機・プリンターの現像剤用であるキャリヤーの海外向け販売数量の減少により、売上高は当初計画をやや下回る見込みです。商事・設備の各事業部門では、売上高はほぼ計画どおりとなる見込みです。』というようなこと。 特殊ガスメーカーの大陽日酸やエアウォーターに投資しようとしていろいろ調べたことがあるんですが、原料は空気なのでタダなんですが、電力をものすごく使用するので、電力料金が上がり続ける日本の企業は競争力が低下すると考えて、特殊ガスメーカーへの投資はやめました。たぶん関東電化工業も電力消費量が大きいのではないかと思っています。投資をする気がないので調べませんが、電力料金が上がり続けるようならば、今後も業績はきびしいと感じます。 関東電化工業の一株純資産は308.14円しかないので一株純資産の半分を吹き飛ばす強烈な悶絶下方修正だと思います。 ステラ ケミファの製品と関東電化工業のフッ素関連の製品にはほとんど関連がないようなのですが、多くの機関投資家さんなどはステラ ケミファの業績も悪いと勝手に妄想しちゃったわけです。 ステラ ケミファの半導体用超高純度フッ化水素酸の分野では今や世界トップシェアを誇っています。(会社四季報によると電子部品向けフッ素高純度薬品で日本国内7割、世界8割のシェア) 半導体関連だけではなく1980年代から大手電池メーカーと共同開発を行ってきたリチウム電池用フッ化物の開発は1992年に実を結び、1996年には六フッ化リン酸リチウムの量産化プラントの稼動に成功しました。当時は、携帯電話、小型PC、電気自動車などの言葉さえ耳にしない時代でしたが、この開発の成功により、ステラ ケミファは将来性豊かな新市場を手に入れることになりました。 リチウム電池用の六フッ化リン酸リチウムについてはステラ ケミファも予想以下の伸びのようで、これは自動車用などの遅れが影響しているところは関東電化工業と同じようです。 半導体・FPD製造プロセスでは、ますます微細化、高機能化が要求されており、様々な加工プロセスのなかで半導体シリコン基板の洗浄の重要性が非常に高くなっています。フッ化水素酸はシリコン酸化膜をエッチング除去する特質を持っており、基板洗浄プロセスの中でも不可欠な微細加工技術です。 特に希フッ酸洗浄は、現在の多段洗浄工程の最終洗浄に用いられ、半導体ウェットエッチングの中でも非常に高いクリーン度が要求されます。 また、極めて高いクリーン度が要求される装置部材の洗浄にも超高純度フッ化水素酸が用いられます。 このように、半導体・FPD製造プロセスからその周辺技術まで、超高純度フッ化水素酸が最先端技術を支える最も重要な薬液と言えます。 また、半導体・FPD製造プロセスにおいて、超高純度薬液は酸化膜除去だけでなく、粒子付着抑制、ウェハ表面ラフネス増加の抑制等、様々な清浄性・機能性が要求され、ステラ ケミファはこれらの要求に対応できる超高純度薬液各種グレードの取り扱いを行っています。 シリコンウェハ関連ではフジミインコーポレーテッドやミライアルの業績が好調ですから、ステラ ケミファの業績の好調さも納得できます。関東化学工業が作っている製品が他社も作れるものなので競争が激しく、つまり競争力がないために価格競争に負けてしまって大赤字ということになてしまったのだと思います。 関東化学工業の業績もリチウム電池関連が伸びてくれば盛り返すでしょうし、そのときはステラ ケミファの業績も更に伸びると感じます^^; ステラ ケミファの製品では原子力関連もこれから需要が伸び続けると感じています。 ステラ ケミファは濃縮ホウ素(ボロン10)の大量生産技術を国内で初めて確立しました。天然のホウ素(ボロン)には、ボロン10とボロン11が同位体として、ボロン10が20%、ボロン11が80%の割合で存在します。 ステラ ケミファはこのうち質量数が10のボロン(ボロン10)を95%以上に濃縮する技術を開発しました。ボロン10には中性子吸収能力が極めて高い性質があり、ボロン10の濃度を高めることでその吸収能力をさらにアップさせることができます。 この中性子吸収能力を利用して、濃縮ホウフッ化カリウムは、使用済み核燃料貯蔵容器等に使用されます。 日本が原子力発電を継続するにしろ、廃止するにしろ、世界的に考えると、すでに発生した使用済み核燃料ばかりではなく、これから発生する使用済み核燃料含める使用済み核燃料は増加の一途をたどると考えられます。この分野でもステラ ケミファの存在価値は高まると考えます。 医薬分野でも期待できる製品があります。癌ホウ素中性子捕捉療法に使われるものです。世界初の加速器B N C T(Boron Neutron Capture Therapy)による治験が開始されると9月6日にIRされています。 ↓http://www.stella-chemifa.co.jp/chikenkaishi_20120906.pdf ガン細胞を選択的に破壊するという理想的なコンセプトを持つBNCTは、これまで2 つの課題により、広く普及することができませんでした。それは第一に、使用するホウ素薬剤に、同位体濃縮技術(自然界に20%しか存在しないBoron‐10 を濃縮する技術)を必要とする点、そして、第二に、使用する中性子を原子炉での発生に依拠していることにより、実施拠点が原子炉に限定されてしまう点でした。 ホウ素の同位体濃縮技術について、ステラケミファは研究開発の結果、他社に先駆けて同位体濃縮ホウ素(Boron‐10)化合物の量産技術開発に成功しました。この技術によりBNCT用ホウ素薬剤の開発が加速し、その後一定の成果を達成した事を受け、ステラケミファは2007年ステラファーマを設立し、同社は第一種医薬品製造販売業の認可を受け、現在、本治験の実施開始にともない、BNCT用ホウ素薬剤「SPM‐011」の薬事承認を目指しています。 この事業が収益化するのは、まだまだ先のことだと思いますが、フッ化水素酸で今年と来年稼いだ上に、その後はリチウム電池用の六フッ化リン酸リチウムが大きく寄与してくると期待しています。 ステラ ケミファの2012年3月期の研究開発費は11億4百万円です。 <高純度薬品> 4.68億円 主として半導体薬液、半導体装置関連分野、電池関連分野を中心とした研究開発活動を行っているほか、最近は太陽電池用洗浄液の開発、樹脂の表面処理で耐薬品性、表面特性および光学特性などの機能性を向上させた材料や次世代の電池やキャパシター用材料として自動車への搭載が期待されているイオン液体の開発に取り組み成果を上げています。研究テーマ毎にグループを形成して研究開発活動に従事しています。<メディカル>6.26億円もつぎ込んでいるのがメディカル関係です。 医薬への展開として、副作用の少ないがん治療法として脚光を浴びているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)で用いられる治療薬の開発に積極的に取り組んでいます。 将来の大きな収益源としてメディカル関連に注力しているのだと思います。癌に効くとなると将来性はめちゃくちゃ大きいのではないかと思います。ステラ ケミファの経常利益は26億円程度ですから11億円の研究開発費は大きいですが、成果は着実にでてきているので、成長のためには必要だと思うんですけどね^^;
2012.10.27
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日本製紙は膨大な工場用地などを保有しているが、それよりもずっと価値が高い森林を所有している。 日本の森林保有ナンバー1は日本国である。http://www.dai3.co.jp/_old_hp/rbayakyu/23th/times/news21.htm 森林は多くの生命を生み出している。 ナンバー2は王子ホールディングス。 ナンバー3が日本製紙である。 上記の資料の一部を引用。『国有林 約760万ha (国土の約2割、森林面積の約3割。王子製紙の公益的機能の評価額は約5,700億円だそうだが、国有林は王子製紙の社有林の40倍だから、同じ算式なら22兆8,000億円になる勘定だ。平成23年度の林野庁の概算予算額は2,719億円しかない) 王子製紙 19万ha (民間最大規模。当初は製紙原料の生産が目標だったが、その後、製材用原木の育成に方針転換。北海道ではエゾマツ、トドマツ、カラマツ、その他の地域ではスギ、ヒノキなどを植林。社有林の約41%が人工林。年間約5億円を投じて間伐などの費用に当てている。社有林の公益的機能の評価額は年間5,700億円、CO2吸収量は年間115万CO2トンと試算) 日本製紙 約9万ha (全国398カ所に約9万ha を所有する王子製紙に次ぐ山持ち企業。当初は製紙用原料として植林してきたが、近年は杉、檜など製材が中心。収支状況は費用が6億円に対して、補助金を含めた収入が5億円。1億円の持ち出し) 』(以上で引用を終了します。) 王子ホールディングスの社有林の公的機能評価額が5700億円だとすると、日本製紙の社有林の公的機能評価額が2700億円ということになる。 森林だけでこのくらいの価値は軽くあると思うが、簿価は200.5億円と超低い。 日本製紙の時価総額は2128.6億円しかない。 現・預金1125.1億円+投資有価証券1807.8億円=2932.9億円を保有している。 全ての負債は9662.4億円ある。しかし受取手形及び売掛金1929.4億円+在庫1580.7億円+土地簿価2150.8億円+建物等1327.1億円+機械設備等2815.1億円=8476.0億円 土地は含み益がどっさり有ると予想できるし、技術力も非常に高い。とても割安だと考えている。業績だけでは把握できない価値を持っていると思う。 まあ、王子ホールディングスのほうが価値が高そうだが、配当利回りは圧倒的に日本製紙が高利回りで、魅力のある優待もあって、日本製紙を買い増している(*^。^*)
2016.07.04
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税金を減らすために来期に清算することを考えていましたが、一気に5月の法人決算前にワンルームマンションを売却し、株も1200万円の売却益を計上して売り切ることに決めました。 5月までに株を売り切れば、今期のうちに預・貯金だけを持つ法人になり、決算越えですぐ会社を清算してしまうことが可能になります。 奧さんの要望をすべて受け入れることにしました。 今日、退院出来たので、明日は税理士と司法書士とで、今後の会社清算と、相続時の手続きの依頼を行います。 前期末にあった私と妻の資産管理会社への貸付金は1910万円です。 そのうち1100万円は返済し、私の回収した貸付金は、すべて私の株にシフトして、奧さんが回収した資金は預貯金に残す計画です。 私が新たに投資している株は、このブログで書いているものだけです。これで少しでも長く生きることに集中することが可能になります。 その代わり、2005年当時に出版した本は、NPO法人の交渉で10年間続けてきた、有料メルマガや、長生きしすぎてお金が足りなくなることばかり心配して、お金を全く使えないうちに死んでしまう危険に激突したこと。 死ぬ前に、残していく奧さんにしっかりと遺産をすべて残すには公正証書の遺言を、どのような形で作るのが良いのかなどを付け加えて新シリーズで本になることになりました。 本の印税はすべてNPOの活動費になります。しかし私の書いてきた文章や考えが残ることになります。 新しい本が出版されるのを励みとして、その楽しみで寿命が少しでも延びる可能性もあります。 NPO法人にとても感謝しています。
2018.12.19
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