MIRROR  BALL

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※「真夜中の五分前」Side-A・Side-B(全2巻)本多孝好 おすすめ度★★★
真夜中の五分前(sideーA)
真夜中の五分前(sideーB)
 これは、2冊同時に買って続けて読んだほうがよいと思う。
 Side-Aだけ読んだあとは「あんまり面白くないのかも?」と思うのですが
 Side-Bを読むと、すごく奥が深くなって、最後には思わず涙が出ちゃいます。
 内容は、小さな広告代理店に勤める「僕」は、学生時代に事故で失った恋人の
 習慣だった「五分遅れの目覚まし時計」を今でも使っている。
 その五分ぶん、社会や他人とズレたような性格である。そして、一卵性双生児
 の片方、かすみという女の子と出会い、かすみの双子ゆえの悲しみを知る。
 かすみとゆかり、一卵性双生児の彼女たちを愛した「僕」と尾崎さんもまた
 深く苦悩する出来事が起こる。
 本多さんは、面倒な言い回しをしないスッキリとした文章を書く人なので
 スラスラ読むことができます。


※「その日のまえに」 重松 清  おすすめ度★★★★
その日のまえに
 7篇の短編集ですが、うしろの3篇はひとつの物語。
 (「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」)
 すべての物語に共通しているのは、身近な人の死。
 「僕」と妻の和美は、いずれ訪れる和美の亡くなる日を「その日」と
 呼んでいた。限られてしまった命の時間。死期が迫る本人の思い、家族の思い。
 涙がでるところもありますが、正直な感想としては「私はこうは思わない」と
 思ってしまうところもありました。
 ところで---。ひとつの物語の登場人物が、他の物語に登場していて
 「あれ?この人、前の話に出てきたあの人だ」というふうに、連作短編集に
 なっています。それが絶妙で結構よかった。




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