MIRROR  BALL

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※「幸福な食卓」  瀬尾まいこ  おすすめ度★★★★
幸福な食卓
 まず、本の帯に、大好きな浅田次郎さんと、宮部みゆきさんの絶賛の声が
 書かれていたのが、選んだ理由。
 第26回吉川英治文学新人賞受賞作。
 主人公の私(佐和子)は、中学の先生を辞め予備校の講師をしながら大学受験を
 目指す父と、歳の離れた明るく優しく呑気な兄の直ちゃんとの三人暮らし。
 ある事情から一人暮らしをする母は、時々ご飯を作りに来たり、掃除をして
 帰っていく。
 母が出ていくきっかけになった「ある事情」は、佐和子の心にも傷をつけて
 佐和子を苦しめている。
 塾で、出会った同級生の大浦君の無邪気さや、佐和子への思いに、佐和子は
 救われていく。
 読み始めて半分ぐらいまでは「イマイチかな?」と思うのだが
 最後の章には、涙がとまらなくなる。
 スッキリした文章で、登場人物のセリフも面白く読みやすい。
 ぜひ、おすすめ!

※「いちばん初めにあった海」 加納朋子  おすすめ度★★★
いちばん初めにあった海
 表題作と、「化石の樹」の二編。
 主人公・千波は、住んでいるアパートの騒音に嫌気がさして、
 引っ越しの準備をしている最中に、一冊の本と、そこに挟まれていた未開封の
 手紙をみつける。
 だが、差出人の<YUKI>という名前に、千波は全く覚えがない。
 一冊の本と、手紙、それは千波が忘れていた過去を呼び覚ますためのモノだった。
 二編とも、過去と現在を繋ぐ記憶の物語。
 謎めいているけれど、最後には「そうだったのか」と思える感動ミステリー。

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