MIRROR  BALL

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※「さくら」  西 加奈子   おすすめ度★★★
さくら

 主人公・僕(長谷川薫)の家族は、両親と兄と妹、そして愛犬サクラの五人と一匹。
 仲のいい両親、幼稚園のころからモテモテだった兄(一)、とても可愛いのに
 乱暴モノの妹(ミキ)、家族みんなから愛されるサクラ。
 そんな家族の長い長い物語。
 ある出来事が原因で、壊れてしまった家族の絆。
 「僕」が家族を想う気持ち、そして家族の喜びや悲しみ、苦しみが、とても
 丁寧に書かれています。


※「幼な子われらに生まれ」 重松 清  おすすめ度★★★

 主人公・私は、再婚同士の妻と、その連れ子の娘二人と暮らす37歳。
 家族を大切にし、娘たちともうまくいっていて、ありふれた家庭を築いてきた。
 ところが、妻が妊娠したことにより、長女の態度が変わる。
 私が前妻との娘と面会しているのだから、自分も「本当のパパ」に会いたい、と言う。
 反抗的な態度をとる長女を、同い年の前妻との娘と比べてしまい、次第に今の
 家族に息苦しさを覚える。
 妊娠中の妻に「子供を墜ろせ」と言ってしまう。
 「家族」とは何か?本当に大切なことを考えさせられる物語。

 ご自分と変わらない年頃の男性と、その家庭を、素晴らしくリアルに書くのが
 重松さんです。
 苦悩や不安を実にうまくとらえています。
 読みやすい文章で、重松さんらしいお話だと思いました。




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