MIRROR  BALL

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※「いつでも夢を」  辻内 智貴   おすすめ度★★★★★

いつでも夢を
 売れない小説家・ジローは、ある雨の夜に傘もささず、手にカッターナイフを
 持った若い女・洋子に出会う。
 そしてまた、ある思いから洋子のことを放っておけずにいた、ヤクザの龍治。
 心に深い傷と悲しみを持った洋子を「雨宿り」させてやるジロー。
 龍治もまた、胸の奥に深い悲しみを抱えていた。そんな三人の出会いが
 それぞれの心を少しずつ変えていく。
 ジローのアパートの一階に住む玉代とその夫(親父)が、三人を何とも言えぬ
 優しさで包んでくれる。過去の自分を悔やむ洋子に、親父は言った。
 「人間、生きてくるうちにゃ、いろんな所に足跡を残してくるもんだよ。時には
 それが思いがけず今の自分を追いかけてくることもある。だからって、それが
 どうって事はねぇんだ。人間は、そのつど、新しくなれる」

 本当に優しいストーリーで、涙が溢れます。ぜひ読んでみてください。


※「なかよし小鳩組」  荻原 浩   おすすめ度★★★

なかよし小鳩組
 倒産寸前の代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞い込む。
 ところがそれは、ヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略というもの。
 コピーライター・杉山と、社長の石井、他二人の小さな会社は、小鳩組の
 ヤクザたちに脅されながら、仕事をすることになる。バツイチの杉山はアル中。
 離れて暮らす娘までやってきて、父親としての意地、会社の未来をかけて
 難題の多い小鳩組の仕事をこなしていく。
 ユーモアたっぷりの笑って読める内容なのだが、ホロリとくるところもあって
 とてもよかった。

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