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今回、取り上げる作品は「高円寺あたり」、女性の自立&生き方を描いた物語です。sふ
主人公の未千留は母の再婚を機に上京することを決意します。
実千留の家庭は幼くして父親を亡くしたいわば「母子家庭」。手に職を持っていない母親が、どれだけ苦労して娘を育てたのかを分からない娘は、再婚した母を軽蔑し、『私はお母さんと違うの!いい大学を卒業して、ちゃんとした就職先を見つけるの!』と従妹の家に下宿をするのです。
因みにこの家には同い年の従妹がいたのです。
この従姉の存在が、良くも悪くも未千留の将来に影響を与えます。
未千留は家事全般が器用な女の子で「いいお嫁さん」に分類される女の子。
それに対して従妹の則子は勉強ができるけど、家事はやる気もない女の子と分類されます。
叔母さんは美容師で仕事に忙しく、家のことはどうしてもおざなりになってしまいがちなところに、未千留はやってきて、主婦の座をゲット。
見た目も可愛くて、家事もきちんとこなせる未千留に則子の幼馴染の徹が惚れてしまうことから、昼メロもびっくりな愛憎劇が繰り広げられるのです………
実はこの徹に則子はずっと片思いをしていたのです。
徹ちゃんのことは好きだけど、徹ちゃんが自分がタイプじゃないのも知ってる………じゃあ、どうすればいい?則子が選んだのは「勉強を頑張っていい成績を残せば徹は自分を見てくれる」でしたが、当の徹は
当然現れた可愛い女の子に惚れちゃったへー、則子の従姉なんだぁ。
分かり易く未千留に惹かれていく徹に対して、未千留に嫉妬して、家事を完璧にこなしたりしちゃう則子の健気さに涙出るよ
それから、この徹を挟んで未千留と則子の確執は修復不可能なものとなってしまい(則子が味噌汁を未千留にぶちまける)、奇しくもそれがきっかけとなり、未千留は叔母に髪を切ってもらったことで、自分の「進みたい道」を見つけるのですが、則子の方は下降線をたどっていきます。
そもそも則子は『徹ちゃんに認められるために勉強を頑張ってきた。私の成績が落ちたのは、あなたのために頑張ってきた私を無視して未千留に惚れた徹ちゃんのせいなの」と言う思考あるため、もう勉強も頑張りたくない、私は徹ちゃんのお嫁さんになれればいい!と言い出す始末。
この発言には未千留を始め、徹はもちろん彼女の取り巻きのおかっぱ(男)もビックリ。
所謂『ギャップ萌え』のカテゴリに分類されるか分かりませんが、自分の本音をさらけ出した則子は、徹にべったりとなり、なんだか痛々しい女になっていくのですが、未千留は違います。
色々ごたごたがあった叔母宅から出、ひたすらに夢に向けて躍進していくのです。
地道に勉強に励み、着々と成績を上げていきます。
その間に、自分の置かれている立場の苦しさから自殺も図りますが、母親のことを思い出し、留まります。
未千留も夏休みに帰郷し、母の再婚が失敗でなかったこと(再婚相手がいい人だった)、母は常に自分のことを案じていて来ることを思い返したのです。
そんな未千留に前途のおかっぱ(名前忘れた)が声をかけてきます「母を会わせる」と。
実はこのおかっぱ、美容業界では物凄く高名な母親を持つおかっぱで自分も美容師志望。
未千留が口に出して「美容師になりたい」と宣下した時は、まるでゴミを見るかのように未千留を見ていたのですが、「最初は安易に志望を決めたことが許せなかったが、あんなこと(徹と則子とのゴタゴタ)があったにも関わらず成績を上げてきたことを評価する。だから母に紹介した」とのこと
未千留はすぐに下宿先をおかっぱのママンのところに引っし、受験勉強に専念し、希望校へ合格。これで未千留の将来はある程度決まりましたが、自分の都合に振り回した則子と徹どうしたんじゃ❔が自分の素朴な疑問でした。
結果、則子はイギリス留学し、その後は徹と結婚することが決まりらしいです。
自分が決めたことだけど、なんか虚しいね、則子。
お前の旦那になる男にそんな価値はない!!
徹の惚れていた未千留だって、我が儘な自己中女だって思うと言うことを改めて感じた漫画でしたね