ウンとかスンとか mamatamの日記

ウンとかスンとか mamatamの日記

PR

サイド自由欄

カレンダー

プロフィール

mamatam

mamatam

お気に入りブログ

北関東の旅 東海村(… New! MoMo太郎009さん

2024秋旅 クラッと… New! ナイト1960さん

びっくりした話(アメ… New! あみ3008さん

NHKが紅白特番からSM… New! 5sayoriさん

京の紅葉と大阪のイ… New! ふろう閑人さん

今日は社内で New! かずまる@さん

北コミセンの日帰り… New! ごねあさん

徳島新聞に掲載して… New! すえドンさん

SNSで観る難読漢字に… New! やすじ2004さん

メンチカツサンド New! mimi2385さん

コメント新着

ナイト1960 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) それは色々姿かたちを変え進化してるよう…
かきつばた3672 @ Re:大忙し!(09/24) 四谷~~~。わたしの実家があります~。…
shin1t@ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) アルフレッド・ノーベルは破壊力の大きな…
曲まめ子 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) 12日に1日留守にしていたので このブログ…
kopanda06 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) こんばんは。 いつもありがとうございま…
トンカツ1188 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) こんにちは 今回の ノーベル平和賞が …
Tabitotetsukiti @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) こんにちは。 平和問題、難しいですよね。
MoMo太郎009 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) ノーベル平和賞のメッセージは、ロシアや…
かずまる@ @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) mamatamさんお晩でございます! もし、核…
ふろう閑人 @ Re:被団協がノーベル平和賞を受賞(10/11) ノーベル賞の受賞はいつも候補に上った人…
2023.09.18
XML
カテゴリ: 文楽
今日は孫のお宮参りで、亀戸天神にうかがいました。

そのお話はいずれ書くことにして、今日は、先週見た文楽のことを書いておこうと思います。
菅原伝授手習鑑は、天神様菅原道真にまつわる作品なので、何やらご縁を感じます。
観劇当日は大型台風が去って晴れてくれたのは嬉しいけれど夏の暑さが戻ってきた日で、用意しておいた秋のワンピースはやめて、真夏の格好でお出かけしました。

演目は、寿式三番叟と菅原伝授手習鏡の最終章。
寿式三番叟は能舞台のような松羽目を背景に、7人の太夫さんと7人の三味線さんが並び、格調高い謡と共に、翁、千歳(せんざい)と2人の三番叟が登場し、五穀豊穣、子孫繁栄、天下泰平、国土安穏を祈り、舞います。桐竹勘十郎さんの翁の威厳と存在感は言わずもがな、吉田簑紫郎さんの三番叟も人形に隅々まで血が通っているかのような躍動感、とても良かったです。
切場語りの太夫さん3人が肩を並べての謡も見事でした。中でも呂大夫さんは、これまで 理知的というかクールという印象があったのですが、大変力強い義太夫で 終始圧倒されました。

北嵯峨の段の後の有名で上演される機会も多い一方、 五段目の大内天変の段は1972年以来の上演だそうで、もちろん わたしも拝見するのは初めてでした。
「北嵯峨の段」梅王丸の女房春、桜丸の女房八重が世話をする菅丞相の御台所の隠れ家、正体不明の山伏が中を伺う様子を訝しんだ春が、家移りの相談に出かけたあと、時平の配下が襲ってきます。八重は薙刀で応戦しますが多勢に無勢、命を落としてしまい、再び現れた山伏が、御台所を連れ去ります。
「寺入りの段」菅丞相の元門人武部源蔵の寺子屋に、息子を入門させたいと小太郎という男の子を連れた女性がやってきて、息子を預け隣村に用事をしに出かけていきます。
寺子屋では近在の子供たちが賑やかに(喧しく)、学んで(遊んで)います。緊縛した不穏な雰囲気の漂う中、子供達の無邪気な様子に観客たちの心も和み、笑い声も聞こえてきます。
「寺子屋の段」源蔵夫婦は時平から菅丞相の息子菅秀才の首を差し出すよう命じられ困り果てていましたが、寺入りした小太郎が見目よく育ちも良さそうなのを見て、菅秀才の身代わりにしようと決めます。
源蔵は心を鬼にして小太郎の首を打ち、菅秀才をよく見知っていることから首の検認役として遣わされた 松王丸に差し出すと、意外にも松王丸は菅秀才の首と認め、役人に預けて去っていきます。
入れ替わりに隣村から小太郎の母が戻り、源蔵が母も手にかけようとした時、松王丸が戻ってきて、小太郎は自分の息子で、母千代は女房であると告げます。
松王丸は菅丞相の世話で時平に仕える舎人となったため、 時平が菅丞相を陥れたことで恩と 忠義の板挟みとなり、時平に忠義を尽くしつつ菅秀才を救い出して菅丞相の恩義に報いるには、息子小太郎の首を替え玉として差し出す以外に方策はないとの思いに至ったのでした。
菅丞相の敵方に与することになったおかげで 世間に「他の兄弟は忠義者なのになぜ松王丸は?」という意味だと誤解されたことも気に病んでいました。
主人の幸せを願って恋の仲立ちをしたことで菅丞相失脚の原因を作ってしまったことを悔いて切腹して果てた三つ子の弟桜丸の非業の死を深く悼む胸の内も吐露します。
それまでただガサツで傍若無人な荒くれ者としか見えなかった松王丸が、小太郎の忠義と父に対する世間の誤解を解いた孝行を讃え、偉いやつだと泣き笑いをする様は観客の胸を打ち、涙を誘います。
力強さと哀切さを併せ持つ吉田玉助さんの松王丸、 素晴らしかったです。
母千代が、覚悟の上とはいえ忠義のために我が子の命を捧げる苦しみ悲しみを訴えるクドキも呂勢太夫さんの独特の声音と相まって胸に迫りました。
「大内天変の段」都で天変地異が相次ぎ、宮中でも落雷や火事、不慮の死が続いたことから、菅丞相の怒りを鎮めようと加持祈祷が行われ、齋世親王、菅秀才、苅屋姫が参内します。菅秀才は死んだと思っていた時平は驚き、菅秀才を捕らえさせますが、捕らえた部下は落雷で命を落とし、時平の両の耳からは蛇が現れます。二匹の蛇は桜丸と八重の亡霊に変身、時平を打ち据えて姿を消すと菅秀才姉弟がとどめを刺します。

藤原時平を遣うのは、わたしの贔屓の人形遣い吉田玉志さんでした。怖い顔をした悪役でしたが、相変わらずキレの良い動きで、ワルイ時平をたっぷり楽しませていただきました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.09.19 12:59:53
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: