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2007年01月18日
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そういえば、日本に来て以来、採用面接なるものを一度もやっていないような・・・・。

中国で働いていた時は、面接を本当にたくさんやりましたよ。電話面接を含めると、たぶん100回近くやったんじゃないかな。もちろん、私が面接官として、社員の採用に直接かかわりましたので、いろいろな思い出があります。

面接官の気持ち (2005/12/14)
24歳のお子ちゃま (2005/12/12)
圧迫面接と日本の企業文化 (2006/1/8)


私が日本で、なぜ面接をやらないかというと、理由は単純で、採用活動は全部中国で行われるからです。

とはいえ、もし私が、日本の企業で、日本人の大学卒業生を面接するポジションになったら、楽しいだろうなあと思います。

私がこれまで働いてきた、オーストラリアと中国の職場では、社員の採用とは、基本的に「ポジション(職位)に人を当てはめる」ことでした。前もって、「どんな作業をしてもらうか?」、「どんなスキルが必要か?」が明確になっているから、面接の場では、応募者がそれに見合った能力があるかどうか、見極めればよかったのです。応募者は、中途採用が圧倒的多数を占め、会社側も、短期間(せいぜい2~3年)の採用を前提に、考えていました。

ところが日本では、やや事情が違うようです。無論、企業・業界・職種によって事情は違うんでしょうが、IT業界の大手企業の場合、新卒であれ、中途採用であれ、企業に長期間(5年とか10年以上)、勤めることを前提に求職してくる人が多く、会社側も、ある程度長期の採用を前提に、面接することが多いようです。



もし、私が面接官として、そういうタイプの面接に携わったなら、何にもとづいて、応募者の人物評価を行うか、ちょっと考えてみる・・・。

たぶん、こんな感じかなあ?



「自分のやりたいことの内容に、人間味が感じられること」



そういえば、職場の機関紙でたまたま読んだ、入社2年目の社員(女性)のコメントに、私は大変感銘を受けました(私の記憶を頼りに書いているので、正確な引用ではありません・・・)あしからず。



「ところが、入社してみると、自分の考えている理想と、現実のビジネスで求められるIT技術との間には、かなり大きなギャップがあることが分かりました」

「一時期は、そのギャップに悩んだこともありました」

「今でも、悩みながら、仕事を続けています。それでも、自分ができる範囲で、職場に温かさを与えられるような存在でありたいと思っています」



私は、こういうメッセージが大好き♪もう、たまらなく好きです。私が面接官だったなら、こういう人間をこそ、採りたいと思うんじゃないかな。

まず、彼女のやりたいことの内容は、温かく、人間味があります。「人と人とをつなげたい」という願望は、「人間らしく感動したい」と同じくらい、人間の本性から出ている願望だと思います。

そして、自分の理想と、現実の間に大きなギャップがある(それは、当然です!)ことを、彼女は真摯に受けとめ、人間らしく悩んでいます。

悩みつつも、彼女は、ヘンに「社会人ズレ」することなく、少しでも、自分の温かい人間性を、現実の仕事のなかで活かそうと、試行錯誤しています。


いいですねえ、こういうの・・・。彼女の姿は、20代の頃の私の姿とダブってみえます。

私は、大学を卒業すると、理想を求めて、町工場みたいな零細環境コンサルの門を叩きました。会社の将来性とか、財務データとか、帝国データバンクの評価とか、そんなものは一切無視です。純粋に、自分のやりたい仕事ができれば、それで良いと思ったからです。

その会社には、3年弱、勤めました。いろいろ思うところがあって、辞めました。それからは、「食べていくために」IT技術者に転進しました。そして、この業界で、10年の歳月を過ごしてきました。

私は今でも、自分の関わっている仕事を通じて、世の中をもっと幸せにしたいという願望を持ち続けていますし、そこまでできなくても、仕事のうえで、自分が直接関わる人々を、もっとハッピーにしたいと、常に思っています。



企業は、営利目的の活動を通じて、社会と直接関わっています。ですが、長年、会社・業界の色に染まって、時を過ごしているうちに、一般社会の感覚、健全な生活者の感覚を失ってしまうこともあります。だからこそ、ある意味、会社に入社したばかりのフレッシュな感覚を常に持ち続ける必要性を痛感します。

私の経験では、大学を出て、入社して間もない社員との対話のなかから、そういう感覚を取り戻すことも、よくあります。その意味では、彼らこそ「社会への対話の窓」なのだと思います。

話を戻しますが、私が大学新卒の採用担当者だったなら・・・「御社の企業戦略はこうこうで、私はこんな感じで、貢献できると思います」みたいな、気の利いたことを言う者よりも、

若い素直な心で、世の中を感じとり、自分のやりたいこと、実現したいことを、自分の言葉で説明できるような人を採りたいと思うのでしょうね。また企業は、彼らのメッセージに十分応えられるようでなければならないと思います。





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最終更新日  2007年01月18日 13時24分23秒
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