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2007年12月17日
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カテゴリ: 東京下町の暮らし
私は、7年ぶりの母国・日本暮らしで、日々、美味しい食事を満喫中。妻は外国人ながら、日本が大好きで、「当面、オーストラリアには帰りたくない!」という。こんな順風満帆な日本暮らしの日々に、唯一、暗雲が立ち込めているとすれば、それは来年施行される予定の「メタボ健診」くらいか。

メタボ健診のことは、 10月18日の日記 で批判記事を書いたので、ここでは詳しく触れませんが、かいつまんでポイントを言うと、



3)腹囲、血圧、血糖、脂質のうち、二つ以上が基準を超えていると、「メタボ」と診断される
4)メタボ判定を受けた者には、「積極的支援」、「動機付け支援」のいずれかが行われる
5)「積極的支援」になると、改善計画の作成が義務付けられ、一定期間内に改善がみられないと、医療保険者(市町村や企業の健康保険組合)が、金銭的ペナルティを課せられる
6)メタボの認定基準のひとつ、「男性の腹囲」に関しては、国際標準から非常にかけ離れた値が採用されており、各界から批判を浴びている。


私が初めて、メタボ健診のことを知ったのは、昨年の春でしたが、一瞬聞いて、耳を疑いましたね。「そんなアホな健診制度、まじでやる気なの?」と、思いました。でも、わがニッポンのお役所は、まじでやりたいらしい。

私は、自分の健康やライフスタイルを国家に管理されるのが大嫌い。だいいち、ペナルティを伴った健診義務化、というところが、自由・民主の先進国とは思えない、古色蒼然とした「お上」の発想。

だから、私が今後40歳になった時に、まだ日本で働いていて、勤務先からメタボ健診を命じられたら、こう言ってやろうと思いました。

「私は、メタボ健診を受けません。思想信条上の理由から、受診を拒否します。」


それでも、無理矢理受診させようとするなら、こんな捨て台詞を吐いてやろう。

「私は、たとえ母国であろうと、理不尽なメタボ健診を無理強いするような、アホな国に住む気はありません。メタボ健診強制を理由に、この国を出ていきます。会社も辞めます。ええ、それでいいんですよ。私はどの国でも暮らしていけますから・・・。」


そして、日本を去る前に、「 メタボ健診拒否の論理」 という本を出版して、ミリオンセラーを狙う。ペンネームは、「スーパーストロング鼻毛マシーン・メタボリック鈴木」にしようか。



上のような展開を、心の底でひそかに期待してたんですが、でも、私が40歳の誕生日を迎える前に、メタボ健診は頓挫する可能性が出てきたように思います。

その最大の理由は、「お金」。現行制度の厳しい判定基準のもとでは、メタボ健診対象者の49%が、受診勧奨と判定されるという、ショッキングな結果が、日本人間ドック健診協会によって、発表されました。

もしそうならば、5700万人の受診対象者のうち、単純計算で2800万人もが、医療機関に殺到することになる・・・そうなったら、制度本来の目的である「医療費の抑制」どころか、医療費が爆増することになりかねない。

どう考えたって、実現不可能な仕組みでしょう?さらに、費用対効果を考えても、5700万人を強制的に受診させるコスト、メタボ判定者の数百万~数千万人を医療機関で再受診させたり、専門職が改善計画を立てたり、経過をモニターするコスト、さらに医療保険者にペナルティを課すための行政コスト・・・そこまでの大金をかけて、得られる効果は肥満関連の生活習慣病の多少の抑制くらいか?メタボを多少防止したって、他の病気には全く無力ですもんね。

しかも、メタボ自体が新しい概念で、判定基準も世界的に評価が定まっていない、そんな状況なのに、拙速に実施してどうするの?しかも、男性の腹囲の判定基準が非現実的だと、国際糖尿病連合にも批判されたのに、日本の肥満学界は頑なに変えようとしない。沽券にかかわるとかで・・・これって「老害」でしょうか?

最大の問題は、医療保険者にペナルティを負わせることによる副産物として、職場で肥満気味の人を採用しないとか、差別とかイジメなどが想定されること。下手したら、自殺者が出るかもしれませんよ。今の日本では、残念ながら、そうなる可能性が高いと思う。

こんな愚劣な制度、世界にも例を見ないんじゃないか?一体、誰が立案したんだろう?とはいえ、余りにも無理のある制度なので、おそらく来年の実施を待たずに頓挫して、もっと現実的な制度に変わっていくんだろうと思います。





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最終更新日  2007年12月17日 23時40分11秒
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