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2006年05月30日
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カテゴリ: 療育
学校が終わってからの時間、子供さんはどうやって過ごしていますか?


いわゆる放課後というのは、宿題をやったり、友達と遊んだり、一人でのんびりとしたり、
塾や習い事にいったりするのが、普通の健常な子供達。

障害のある子はなかなかそれが出来ずに、ポカンと空いた時間は持て余してしまうだけになっている。

かえでもそういう余暇の利用が出来ない子。
14時半に迎えに行って、帰宅してからは、家でしっかりつきあってあげられるように、
かえでが帰ってくる前に、夕食の下ごしらえや、その他の家事を済ませておかなくてはならなかった。

私の性格上、何かを一度にこなせる器用なタイプではなく、
ひとつひとつを完璧にやらないと気が済まないので、



養護学校へ来ている子のお母さん達の間で、子供が帰宅すると時間に追われて、慌しくて、
兄弟のことや家事が、思うようにできないことが問題になっていた。


幸い、かえでの通うA養護学校の分校は、同じ敷地内に障害者の更生施設があり、
放課後を、その施設で過ごすことはできないだろうか?という話が出た。

専門の職員もいるし、ショートステイ(一時預かり)の受け入れもしているので、
ここで学童保育をやってくれたら、すごくいい。


何人かのお母さんで、施設の園長先生にお願いに行ってみた。
園長先生は、できればそういうことをやっていきたい、でも取っ掛かりがなくてできない。
とおっしゃった。

私が 「じゃ、どうすれば、出来そうですか?」 と聞いたら、

「力のある人に、会うたびに『困ってます』と訴えてみればいいかもしれない」




そこで、娘の同級生のお家のおじいちゃんが、市会議員をやっているのを思い出した。
その議員さんなら、顔が広くて、市長とも仲良し♪福祉関係にも強いらしい!
みんなに相談して、なんとかアポを取って、ダメ元で行ってみようということになった。


いざ、行くぞ~と言う日、

仕方なく、私一人で行く羽目になった


ドキドキしながら、議員さんのおうちへお邪魔した。


健常児の学童保育も必要だが、障害児にとっても貴重な時間を過ごさせてあげたい。
親が面倒見るだけでは、限界がある。
放課後の時間を有意義に使えたら、親子ともにリフレッシュできる。

議員さんにそういう話をして、またここでも泣いてしまった


議員さんはとても納得してくださって、その場で市役所の福祉課へ電話を入れてくれた。
更生施設は、近隣のあわせて1市7町から出来ている組合立なので、
周りの町にも許可が必要で、次の週にあちこちの福祉課を集めての会合があるから、
全部に来年度の予算を組むように言ってみようとおっしゃってくださった。



まさか、こんなにトントン拍子で話が進むと思ってなかったので、びっくりしてしまったけど、
みんなに報告して、大喜びした。

3学期になってすぐに、地元の新聞社から、分校に取材が来た。

『4月より、障害児のための学童保育開設』 という記事が載るらしい。

迎えにいったとき、昇降口で記者の人につかまり、私ともう一人のお母さんが取材を受けた。
障害児が放課後の時間を持て余していることや、
楽しい時間を過ごせるようになってほしいという願いを話し、
少しでもこの子達のことを知ったもらえたら、と思いがいっぱいだった。

翌日の新聞に、そのことが載った。
かえでの写真はちょこっと載ってたけど、私の顔はちょうど入ってなかった

娘が 「顔はやっぱりカットされてるわ。年齢だけしっかり書いてあるよ」 と言う



そうして4月、かえでが2年生になったと同時に、障害児の学童保育が始まった。
時間は、午後2時半から5時まで。
これで、姉妹の参観会や懇談会にもゆっくり参加できる。
夕食の支度も余裕で出来る。
かえでも、学校でもない家庭でもない、第3の新しい場所で、
放課後を充実して過ごすことができる。

家族もかえでも、みんなが満足できる学童保育だった。



その後、市や近隣の町でも、障害児のための学童保育をやってもらいたいという声があがり、
かえでの利用している所とは別の場所でも、ぜひ保育所を!という活動が始まった。

「心身障害児のための長期休暇と放課後を考える会」 という長い名前の会が発足し、
私も、みんなと一緒に署名運動をしたり、議会へ要望書や陳情書を出したり、
ほかの議員さんへお願いに行ったり、議会を傍聴したり、何度も会合を持ったり、
とにかく忙しく動いた時期があった。


みんなが頑張ったお陰で、あちこちに障害児のための学童保育所が出来た。
そこには、中学生や高校生のボランティアも来てくれる。
上の娘も、中学時代は夏休みなどは自主的にお弁当を持って、ボランティアに行くようになった。
かえでが利用する日は行きたくないそうで、いない日を見つけて行ってくれた。

散歩。散歩に行っておやつを買う。みんなでゲームをする。宿題のある子は済ませる。
別の保育所との交流。普通の小学校のグランドで遊ばせてもらって、さりげなく健常児と交流。
などなど、いろんな企画が盛り沢山で、絶対、家にいては味わえないものばかりだった。


学童保育は、いろんな人に潤いを与えてくれたように感じた。



「大変だったけど頑張ってよかったね」 と言って、当時の仲間のお母さんと笑う私は、
今はそんなパワーがないけど、後に続く人たちの役に立ってよかったな~と思うのでした








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最終更新日  2006年05月30日 15時28分49秒
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