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2009年11月28日

皇妃エリザベートはやはり素敵だった　「ＴＨＥハプスブルク」

テーマ：美術館・展覧会・ギャラリー(8452)

カテゴリ：美術散歩　美術館

「ＴＨＥハプスブルク」　＠国立新美術館（東京・六本木）行ってきた。
　　平日午後で、思ったより混んではいるが、　スムーズに見ることは出来た。

　内容概略　
「ヨーロッパに600年以上君臨したハプスブルク家の歴代の王たちは、芸術を庇護し、愛しました。
　本展では、宮廷画家として活躍したデューラーやティツィアーノ、ベラスケス、
　ルーベンスらハプスブルク家ゆかりの巨匠たちに、クラナッハ、ラファエッロ、
　エル・グレコ、ゴヤらを加えた、総勢約50人もの大家たちによる逸品が集結します。
　イタリア絵画、オランダ・フランドル絵画、ドイツ絵画、スペイン絵画の代表作を紹介・・・」　

　　ハタチの記念に、ウィーンやザルツブルグ、リンツなど　じっくり　オーストリア旅行をして　　　　

　今回の展覧会で、一番好きな絵画は、「オーストリア皇妃エリザベート」

　エリーザベトは　当時のヨーロッパ宮廷一の美貌といわれ、
死ぬまで　ウエスト50ｃｍ　を保っていた。
　では　身長は、というと172cmと背が高く、体重は50ｋｇ。　細いよ！
　　　鬼ダイエットのせいで、年を取るにつれて　皺とシミだらけの顔になった

　　　　　　・・・何事も、程々が良いようで・・・（＾＾ゞ

　絵を見ると、上品で優しそうな女性だが、　
　結構な浪費家（美容には　お金に糸目つけず使っていたらしい、もちろん税金）で、
　　　仕分け人が聞いたら、ぶっ飛びそう（笑）

　「魔笛」の★の髪飾りがとてもキュート欲しい♪
　　ドレスの　シフォンだろうか、フワフワのテキスタイルが　とても美しく表現されている。

「オーストリア皇妃エリザベート」

　　皇妃エリザベートというと、また、私の西洋史好きが　頭をもたげてきちゃうのだけど、

　　　息子のルドルフ皇太子が、愛人と拳銃自殺。　
　　　　　そのセンセーショナルな悲劇の話をもとにした「うたかたの恋」のお芝居は有名。

　　　　さらに、エリザベートに恋した、ルードウィヒ2世　をめぐって
　　　　　　ノイシュバインシュタイン城　（シンデレラ城のモデルとなった）
　　　　　　ワーグナー♪
　　　　　　ワルキューレ。。。。などのキーワードが　連鎖的に浮かんでくる。

　次に目を引いたのが。。。というか、見てびっくりしたのが、
　　　　　「１１歳の女帝マリア・テレジア」の肖像画。
マリア・テレジアは、あの　政略結婚でフランスに嫁いだ　マリーアントワネットの　母君。
　　　　（マリーアントワネットは、フランス人ではなく、オーストリア人というか、ドイツ人だ）

　　良く目にする　威厳たっぷりでっぷりの女帝の肖像画と　とても同一人物とは思えない。
　　　　　少女時代は、こんなに　華奢で繊細そうな　美少女だったのだ！
　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::

　　　　しかし、欧米人は、若いときは細身なのに、
　　　　　　どうして、年取ると、信じられないぐらい肥える人が多いのだろう？

女帝マリア・テレジア

　この展覧会では　思わぬ収穫。。。というか、出会いがあった。
エルグレコ　[受胎告知] 　修学旅行で、大原美術館に行った時、

　　　この絵のポストカードを記念に買ったので、よ～く覚えている。
　　　　親友の名前のニックネームが、「グレコ」だったので・・・
　　　　　　　（小暮さんだから、グレコ＾＾）

　「受胎告知」を題材にした絵画は多い、大体、静かな感じ（静的）のものが多いけど、
　　　　　（この前見た、ダヴィンチのものも　静かで荘厳な感じがする）
　　　グレコのは、とっても　生き生きしている。

　　天使ガブリエルとマリアの視線が、バチっと合って　
　　　　　その中間には、白鳩が2人の仲を取り持つように、輝いている
　　　服の色も、ツヤツヤとして　鮮やかで　光っている感じは、あまり会ったことがない。

　　グレコの描く人物は、なんだか　縦に長い気がするのだけど。。。

エル・グレコ「受胎告知」

「ＴＨＥハプスブルク」 12月14日まで、　　1月6日からは京都国立博物館にて

　　上にも、ちょっと触れたのですが、エリザベートの付けている、星型の髪飾りは、
　　　モーツァルトの「魔笛」の夜の女王をイメージしたもの。
　　手に入れたくても、ミュージアムショップでは、人気商品で　売り切れ＞＜
　　問い合わせたら、入荷の予定も未定だというお答え。
　　　　京都でも　入荷未定なんだそうで、ちょっと残念でした。
　　　ミュージアムショップでは、ウィーンのデメルのお菓子など売っていて、
　　　　展覧会以上に、混雑してました。

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