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親が学校に電話する。
もちろん初めての事。
こんなことになるなら、言わなければ良かった。
父の耳に入ったのは、うかつだった。
死ぬような覚悟の後で、判断が狂っていたのだろう。
いつもなら、母にも言うはずがない。
だが、現実は現実。
今まさに、母は学校に電話をかける。
父は、出かける用意の傍ら、学校に電話する母を
ちょくちょく顔を出して見ている。
何かあろうものなら、出るに違いない。
「あっ、中学校ですか?
1年5組の者ですが、担任の先生はまだいますでしょうか?」
私は、事態がどうなるのか
ドキドキした。
こんなことなら、やっぱりさっき死んでおけば良かった。
よりによって、最悪なことに
担任はまだいた。
「あっ、先生ですか?
いつもお世話になります。。。
あの~、うちの子、今日浅田とかいう男子に
ほうきで殴られてきたんですけど、
えらい頭はれ上がっていますねん。
先生、ご存知ですか?」
先生は知ってるって、さっき言ったと思うけど、
まあ、こういう言い方しかないか、、、。
さあ、担任はどう出る。。。
「ええ、、、ええ、、、」
母は、偉いよそ行きの相づちを打っている。
穏やかで少し、安心した。
が、それは、始めだけだった。
「何でですのん!
こっちは、女の子ですやんか!
何もしてないのに、後ろから叩いたんですよ。
おかしいですやんか!」
あぁ、やっぱり興奮してきた。
当然こうなると思ってたけど、、、
なぜか、電話してくれたことは
私は半分うれしかった。
一応、親なんだな、、、っと、内心感心していた。
しかし、感心している場合ではない。
事態は悪化しているのだ。
「そんなん、何の関係がありますのん!
その子の家の事情なんか、知りませんやん。
そんな悪い子をほって置いた先生にも
責任があるんとちゃいますのん!」
母は、いつものヒステリック状態に入ろうとしていた。
父は、向こうの洗面所から
何回か大きな声で叫んでいる。
こっちに来るな。。。
「いじめ?そら、あるでしょう!
こんなけ悪い子が居るんやったら!
とにかく、今日の事はうちの子は何一つ
責められるようなことはありませんよ!
ちゃんと、あちらの家にもゆって置いてください!
そしたら、失礼します!!」
ガッチャーン!!!!!
必殺、母の一方的切り。
今でも、よく使う手だ 。
「先生なんて?」と聞くと、
「なんや、浅田とかいう子の家が、
両親共に、学校の教師らしいわ。
せやから、その子も淋しかったんでしょうとか、
そんな訳のわからんことゆってた。
なんや頼りない、正義感のない先生やな~~。
あんな先生やったと思わんかったわ。」
あいつの両親が学校の先生!?
マジ?
人間て、わからんね~~~。
そんなちゃんとした家の子が、あれ?
へ~~~。
おどろいた。と同時に、なんだかいい事を聞いた気がした。
そんな両親なら、今回の事聞いて
どういう対応するだろう。
聞くと担任は、やっぱり後からでもやり返した私の事が悪いと
言う考えらしく、それを聞いてから
母が頭に血が昇ったようだ。
父も、「なんちゅう情けない先生や!
そんなんやから、生徒がなめるねん。
情けないやっちゃな~。」と言いながら、
頭をセットしている。
父に飛び火しなくて良かった。
私も、やり返したこと、それで腕が折れたこと、
そのすべてを一切、後悔していなかった。
「マリ!
これからな!もしなんかあったらな!
まず、わしにゆえ。
わしが、どんなやつでも、すぐいてこましたる!
わかったな!」
とりあえず、うなずいておいたが、
もう二度と言うまいと、心に誓った。
いてこまされたら、父が捕まる。
そっちの方が、よっぽど心配だ。
相変わらず、頭がズキズキうずく。
コブは、大きく上に伸びている。
病院は、怖いから
あまり痛くないと言ってしまった。
どうせ死ぬかもしれないのに、
痛い注射打たれることもないだろう。
注射は、死ぬよりよっぽど怖い。
それより明日、学校、どうしよう。
もう、行きたくない。
つづく。。。
私の人生 no55 悪魔の手紙 2007年09月24日 コメント(6)
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