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ようやく支度をさせ,背中を押すようにして2階から下ろし,車に押し込むようにして乗せて,登校させる。
職場へ行くと,始業10分前……,これまでだったら,始業の50分前には出勤し,登校してくる学級の子達に「おはよう」と,声をかけていたのに……
毎朝,こんな状態かと思うと,うんざりする。娘が,かわいいとか愛おしいとか思えなくなってくる自分がいる。
「中学生やめたい」
「なんで,学校行かなきゃいけないの?」
「イライラする」
「無性に,ガラスが割りたくなる」
「学校行くよりましだから,病院に行きたい」
魂の抜けた状態のさつきの姿が終始頭から離れずに,仕事をしている状態。
夕方,組合関係の会合に出たついでに,T市のBメンタルヘルスクリニックにをして,初診の予約をとる。
運良く,今週金曜日の3時30分に予約がとれた。一安心
午後7時,帰路に付く途中,さつきから
「夕飯の支度,どうする」
朝とは比べものにならないほどの明るい声に,拍子抜け
直後,今度は担任のN先生から 今日のさつきの様子について聞かされる
「数学と英語の時間,シャープペンシルの先で,プリントに傷をつけていた。担当が “やめたほうがいいんじゃない?”と,促しても無視して同じ行為を続ける姿が,不気味でした。」
ぶきみだって 親から見ても確かにちょっと病的な雰囲気感じられるけど,親に向かって,人の娘のこと “ぶきみ”よばわりはないでしょ と思いながら
「ちょうどさきほど,金曜日に病院の予約を入れました」 と返事をする。
「思春期には,精神の病が表れることもあるらしいので,念のため診てもらうとよいでしょう」 とのこと。
ぶきみ という言葉が頭から離れずに 帰宅
こんどは,さっきのとは一転してふさぎ込むさつきを見て,激怒してしまう。
「なんなの,いったい。自分の都合で,落ち込んだり元気になったり甘ったれるのもいい加減にしなよね」
「ママなんかじゃま」
ぶきみ と じゃま の2つの言葉が ぐさりときて ドライヤーを壁にぶつけ,布団にもぐりこんで,ふて寝した
なんて最悪な一日 いったい私は誰のために頑張っているのだろう
こんなんなら家族なんていらない,一人の方がよほどまし と思ってしまう